才能はすべてを巻き込む   作:メガシャキ

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この物語は作者の妄想を垂れ流すものです
過度な期待はしないでください

すんませんただの初投稿なだけです


たったひとりの街

 

そこは街だった。

そう、゛街だった゛のだ。

 

その街は近代に近い風景を思わせるつくりをしており、人が住んでいたら喧騒はすさまじかっただろう。

 

だが、今は人の気配はなく、物音ひとつしない。

いや、少し違うだろう。人の気配がないのではなく゛人の気配がなくなった゛のが正しいだろうか。

 

それはまさに怪奇現象だった。見渡せる限りでも道路、お店、家、乗り物などあらゆる場所で人が倒れているのだ。

 

男女関係なく、老いも若きも動物さえも倒れていた。

 

この現象はここ限定でなく、人口約10万人を誇るある国のある街で起きていたのだ。

 

そんな街で生きているものはなく、この街は終わっていたのだ。

 

...いや、そんな街で動くものがあった。

 

そこはいわゆるならず者たちが群れていそうな、街の端にある倉庫のさらに地下にある場所だった。

 

それは人だった。

年齢は中学校にあがるかあがらないかくらいだろう。

 

その人物の周りは同じくらいの少年少女たちの遺体が転がっており、少し離れたところには中年くらいの男が白目を剥いて倒れていた。

 

動いているものの左手には少し年下くらいだろうか、汚れている銀髪を肩くらいまで伸ばした少女が手を握っていた。

 

その少女もすでに動かなくなっており、多少医療の知識があれば亡くなっていることがわかるであろう。

 

ここで起きた惨状はまさに怪奇現象だが、この世界にいる、いわゆる裏の知識があるものならばこう答えただろう。

 

゛念゛を使ったのだろうと。

 

そう、この世界にはまさしく超能力と言われるような力を使える者たちが存在しているのだ。

 

その者たちはそれぞれ特殊な力を使うことができ、今回の街から生命が消えた現象もこの゛念゛によるものだったのだ。

 

街を一つまるごと壊してしまうような゛念゛は他の゛念゛使いたちにとっても出来るものはほぼおらず、この現象が他の街に伝わり様々な組織、警察や消防などと一緒に来た゛念゛使いを纏めている組織の者たちも、゛念゛の仕業ということと犯人まではわかったが、どのようにどんな手段で街の生命を止めさせたのかまでは分からなかった。

 

この事件はあらゆる国、街、組織、世界中でニュースになるほど話題にされていたが、人間誰しも時が来れば別に関心を向けるように、半年が過ぎる頃にはただの記録として話題を向けられることがなくなっていったのだった。

 

ーーーーーーー

 

「...っ」

 

時は街が消え去った頃に戻る。

 

先ほど登場した倉庫のさらに地下にて、汚れている銀髪の少女と手を握っていた人物が目を覚ました。

 

「...」

 

その人物は周りを見回していたが、その表情はまるで長い時間眠っていて、まるで起きたばかりのようだった。

 

そして、少し時間をおいてだんだん眠気がとれてきたのか、その表情は意識が灯っているように見える。また、最初と同じように周りを見渡し、左下を見て手を握っている少女を見て、散乱している少年少女を見て、少し離れたところにいる白目を剥いて倒れている中年の男を見て、その人物は言葉を発した。

 

「びゃー」

 

否、言葉ですらなかった。

 




お読みいただきありがとうございます
拙作ではありますがいいねと思った方はこれからも読んでいただけると幸いです
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