主人公下衆
「…ごめん、もう一回言ってくれ」
俺は軽く目眩をしながらルカが言ったことについて問う
「だから、行くんだったら私を孕ませてって言っているの」
俺の耳はまだおかしくなっていないことを安堵すればいいのか嘆けばいいのか、困惑しながらルカに真意を聞く
「だって、子どもがいれば貴方は私のもとに帰ってくることになる」
「そうすれば、いつかは貴方が私と結婚する未来の確率が高くなるでしょ?」
俺はルカがヤンデレっぽい言葉を発するのを聞き、さらに頭の中が疑問でいっぱいだった
「お前はただSEXが好きで、外見が良くて相性がいい俺とただ遊びたいだけじゃなかったのか?」
俺の言葉にルカは少しムッとしながら、体を起こし覆い被さってきて怒りながら言ってくる
「今まであれだけ愛し合ってきたのに、私の想いは伝わっていなかったっていうの!?」
「へ?お前俺のこと好きだったの?ただのSEX狂いのビッチかと思ってたわ」
ルカの言葉に俺は今まで思っていても、決して言葉にしなかったことをつい言ってしまった
その言葉を聞いたルカは一瞬ぽかんとしたあと、徐々にまた怒りの顔に戻っていった
ただ先ほどの少し照れが混じっていた怒りと違い、今度は呆れが含まれていた
「…まさか私をただの色情狂だと思っていたなんて」
「だってお前今まで俺に好きだとか愛してるとか一度も言ってこなかったじゃん」
「行為中に何度も言っていたでしょ!?」
「そんなんわかるか!?あんなのただの喘ぎ声と同じようなもんだろ!?」
結局はどちらも言葉にしなかった側と、相手の真意を聞いてこなかった側のどちらも悪いということを着地点とした
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「…じゃあ話を戻すけど、私は好きなの。私と結婚してほしいと思っている。だから子どもをいるということを武器に貴方を私のものにしたいと考えているの」
改めて、ルカとの話し合いをしていくが言っていることが危ないことに目をつぶればルカは美人でスタイルが良くて、実家が金持ちの権力者で性格も良い。SEXも肉食獣並に積極的だ。っていうか、押され気味だ
それを聞いた俺の答えはこれだ
「駄目」
シンプルである
「なんで?私なら貴方がしたいことさせてあげられる。ハンターの試験だってもう反対しないわよ?」
ルカは俺の返答に納得出来ないとばかりに自分といればいい思いをさせてあげられるということを言ってくる
「それでもだ。はっきり言っておこう、俺は俺と一緒になるもの相手の条件としては、自分の身は自分で守れて、何を捨ててでも俺についてくる度胸と世界を相手にしてもそれでも俺といてくれることだ」
長々と説明しているが、結局はおれが指名手配犯になっていることがすべての原因だ
まだ俺が7年前のノーマードの街を全滅にさせた犯人ということはバレていない
しかし、何が要因でいつバレるかは常にあることだ
だから、これくらいの条件でも俺についてこれるくらいの女じゃないと俺も相手のことを考えるとOKを出せない
「…」
俺の出した条件にルカは固まってしまっていた
そんなルカを横目に俺はひとり風呂へと向かっていった
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風呂から上がってもルカは、条件のことについて悩んでいる様子だった
俺はそんなルカにそろそろ帰ることを伝えるが、ルカには言葉が届いていないようだったので書き置きをしてホテルを出るのであった
そして新しく取ったホテルに着き、他の体の関係にあった女たちからの通信に返事を返していきながら明日の準備をしていくのだった
お読みいただきありがとうございます
今後とも拙作をよろしくお願いします