主人公爆発しろ
大変だった
それはもう大変だった
会う囚人たちの中には女もそれなりにいる
男女で戦いを挑んでくるからそれはもう大変だった
女がなぜか俺を見て顔を赤らめ、男たちはそれを見て自分たちの刑期減少のことを忘れ本気で俺を殺そうとしてくる
実力はそうでもないから体はそんなに疲れてないんだけど、男たちを沈めたあと女たちがやたら住所を聞いてきたり、恋人の有無を聞いてきたりとあんたら囚人だよねってことばかり聞いてくる
しまいには小声で出所したら会いに行くとまで言ってくる者もいたので、俺は精神的に疲れていた
そんな試験も無事?に終わり他の受験者の合否がわかるまで監獄の客室みたいなところで漫画を読んでいくのだった
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最後の試験の前にひとりの老人と会うこととなった
これは試験前のカウンセリングみたいなものだったが、俺は違う意味で緊張をしていた
「して、お主はハンターになったらどんなハンターになりたい?」
俺は老人、ハンター協会会長のネテロの質問を聞きながら思っていた
「(これが武人としても゛念゛能力者としても最高峰か)」
感動していた。座っているだけでもその人物がどれだけ強いのかくらい今の俺ならわかる
俺も十分強者だと思っていたが、この老人はさらに上をいく
技術や力、他にも色々あるがネテロとの絶対的な差は経験だ
筋肉ムキムキで武術の技術も素晴らしい人物でも、圧倒的な経験をもつ強者の前では体格差があっても負けることが多々ある
経験をもつというのは、いわゆる勝負の流れの運びが上手いということだ
よく軍師で戦う前から勝っているという言葉をするものがいるが、このネテロは武道家として勝負を始める前からどうやれば相手に勝てるかがわかっているのだ
俺にはまだそれが出来ない
せいぜい勝負中に相手のくせを見抜き、それをもとに対策を講じることくらいしか出来ない
だから感動した
まだ自分は強くなれる。強さには力だけじゃない。色々あるのだと
「(今日ネテロに会えて良かった。ハンター試験を受けて今が一番の収穫がこれとは)」
俺は内心苦笑いしながらネテロの質問に答えていく
「はい、俺は賞金首ハンターになりたいと思っています」
「ほぉ?なぜその道に進もうと思った?」
「俺には対人戦が圧倒的に足りていません」
「その対人戦を命をかけて経験していくことで俺は強くなれると思ったからです」
俺は嘘偽りなく質問に答えていく
他にも色々聞かれたがとくに手配書に関することにも聞かれることなくつつがなく質疑応答は終わった
そして最後の試験もとくに変なことが起きることなく終了した
もちろん合格した
これで俺もハンターになったというわけだ
主人公がいないとこんなにも悪いことが起きないんだなーと思いながら手続きに関しての説明を聞いていた
お読みいただきありがとうございます
今後とも拙作をよろしくお願いします