主人公びっくりする
俺は色々な手続きを終えたあと、ルカがいた街へと帰ってきていた
ついでに通信で街に帰ってきたことを知り合いに知らせておいた
1分後ルカから返事がきていた
「だから早いって」
苦笑しながら、いつものルカの実家所有のホテルの一室へときていた
「よう一カ月ぶり」
「ええ、久しぶり待っていたわよ。すごく待っていたわ。」
俺が陽気にルカに挨拶すると、少し青筋をたてながら言葉を発してきた
「ごめんって。試験中だったんだからしょうがないでしょ?」
「それは怒ってないわよ。私が怒っているのは書き置きを残して勝手に出ていったことについてよ」
あれのことをまだ引きずってんのかよ
「あーはいはい悪かった」
俺の投げやりな謝罪に青筋が大きくなっていたが、ルカがふぅと息を吐きながら気分を変えていた
「それで試験の結果は?」
「じゃーん」
ルカの質問に俺はハンターライセンスを見せて合格したことを伝える
「すごいわね。たった1回で合格するなんて中々ないらしいのに」
「へへ。ってかいやに詳しいのな」
「ええ、貴方が街を出た後、調べたのよ。」
俺はなるほどなと思いながら、もう一つこの部屋に来てから感じていた疑問についてルカに聞く
「それで?いつ゛念゛を覚えたんだ?」
そう、この部屋に入ってからルカの体からオーラが溢れだしていたのだ
「言ったでしょ、調べたって。その中に試験に合格した者は゛念゛を使えるか使えないかで対応が変わるんですってね」
「まぁ貴方が使えるのは疑問に感じていなかったし、試験が終わってからこんなに早く帰って来た時点で確信に変わったけどね」
「ルカの実家が権力者で゛念゛のことを知るのはできると思うが、どうやって覚えたんだ?」
こいつの実家の力なら知ることは容易だろう。しかし゛念゛を覚えるのは危険だ。最初の段階で命を落とすものも少なくない。ルカから家族の話を聞いた限り、ルカは家族から溺愛されている。
家族構成は両親に兄と姉、そして祖父母と末っ子で兄妹とも年が離れていることもあり、こいつは溺愛されている
ルカから結婚の話を出されたとき、めんどくさそうと思ってしまった要因のひとつでもある
「お父様が熟練の゛念゛能力者の方を紹介してくれたのよ」
「それでもよくお前の家族から許可が出たな。話を聞く限りお前が怪我をするかもしれないって反対すると思っていたんだが」
「最初は反対されたわよ?でも家出するって言ったら許可をくれたわ」
よっわ。家族よっわ
「いやそれよりもなんで急に゛念゛を覚えようと思ったんだ?」
「はぁ?貴方が強くならないと連れて行かないって言ったんじゃない!」
「マジでやると思うか普通?」
やべーな。色々と環境に恵まれている奴が本気で行動に移したらやることのスケールがでかすぎる
「それで私を連れて行ってくれる?」
「駄目」
「やっぱりね」
「ん?いやにあっさり引くな?」
もっと粘ると思ったんだが
「ええ、゛念゛を習得したくらいで連れて行ってくれるなんて思ってないわ」
「だから熟練者の指導を受けてハンター試験に合格するくらい強くなるのが今の目標よ」
こいつのこと舐めていた
俺に連れて行ってもらうために普通はしない
何よりもルカは恵まれた人生を送れているのだ。それを捨ててでも俺を求める。それは常人にできないだろう
こいつはどこかおかしいんだろう。だが俺についてくる奴にはそれくらい必要なことだ
それよりもここまでされて人間として、男として答えないわけにはいかない
「わかった。俺が十分だと思ったらお前のことを連れて行くことを約束しよう」
「っほんと?」
「ああ、だが俺が満たす基準を超えなければ連れてはいけないがな」
「ええ、それはわかっているわ。今はそれを聞けただけでも十分」
一応の終着点を迎えたところでルカが急に笑顔で言ってきた
「それじゃあ聞きたいことも聞けたし、このあとは…わかっているわね?」
アッーーーー
お読みいただきありがとうございます
今後とも拙作をよろしくお願いします