主人公にっこり
あれから1年、俺は闇ギルドを襲撃してはギルド員を殺して、金品や魔道具を回収していった
毎日の修行での能力の把握も進んでいって、この世界を満喫していた
最近は闇ギルドを襲撃しなくなり、娯楽を楽しんだり能力の修行を行ったりして腰を落ち着かせていた
今の俺のステータスは
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名前:ゴジョウ
年齢:24歳
体力:B
力:B
知力:B
素早さ:A
魔力:A
才能:EX
能力:不思議の国のアリス(アリス・イン・ワンダーランド)
あなたとともに(ストーカー)
空で鬼ごっこ(スカイ・ハイ)
絶対遵守(ギアス)
大人の空間(ラブホテル)
どこでも祭り(レッツパーティ)
不思議な出口(ランダム・ドア)
物語を操る程度の能力
マーキング
転嫁
備考:転生者
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そう、このステータスおかしいよね?
他の数値は上がっていないのに魔力だけは一気にAへと上がっている
一応素早さがAに上がっているがこれは前からだ
でもこの魔力の上がり幅はおかしい
ハンター×2の世界での苦労は何だったのかと言いたくなったが、上がっているのは身体的なものではないことから上がりやすかったのだろうと結論つけた
また新しい能力で「転嫁」という魔法を習得した
この魔法は誰かを殺して能力を奪ったわけじゃない
1年前二枚舌の狐(ダブル・フォックス)のギルドマスターが持っていた本から習得したのだ
後から知った話だと本から魔法を習得出来るのはその魔法に適性がないと出来ないらしく、また珍しく難しい魔法ほど習得難度が高いらしいのだ
俺が習得した「転嫁」という魔法はその中でも習得難度が高い魔法だったらしく、その分強力らしいのだ
確かに能力を試していたところ、応用がきき、強力だったことからも納得できた
魔法は魔力が高い者ほど効果を発揮し、同じ魔法を使う者でも魔力が高いほど幅が広がるというのがこの世界の常識とのこと
俺の魔力Aというのも一流に並ぶものらしく強者に近いが10人いるとされている聖十大魔道と言われている最強の魔道士たちは、はるかに強力な魔法を使うらしく尊敬されるほどの強者だとのことだ
俺も強者だと自負しているが、魔法だけだと勝てない者はまだまだ多いだろう
これからの目標は魔法を習熟していくことだが今は逆ナンしてきた女と楽しいことをしよう
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「はぁ」
俺は今宿泊をしている宿に全裸でため息をつきながらベッドに座っていた
俺と俺を逆ナンしてきた女が宿に入って、楽しいことをしようとした矢先に男たちが部屋に、入ってきたのだ
まさかこれからってときに入ってくるとはとキレそうになったが
俺は何かおかしいことに気がついた
男たちの話では俺が潰した闇ギルドの残党ということだが、なぜこいつらは俺が泊まっている部屋がわかったのか?なぜ俺が女といることがわかったのか?なぜこの宿に入ってこれたのか?
この宿はかなり高級な宿だ
見た感じこいつらの見た目は裏の世界の人間だ
普通はこの宿に入れない
…なるほど、横目で逆ナンをしてきた女を見て納得がいった
こいつら金を使って俺を襲ってきたな、と
女は男たちを見て驚いていなかった。これは男たちから依頼されて俺を逆ナンしてきたんだな。しかしそれではまだ足りない。
…なるほど、宿にも協力者がいるな。客か従業員か
まぁいい。こいつらを制圧をして尋問すればいいだけだ
そう思いながら俺は、「転嫁」魔法で空気を重力に転嫁させて男たちを押しつぶした
「へ?」
横で女が、呆然として押しつぶした男たちを見ていた
「ねぇ君、話を聞いてもいいよね」
俺は言葉は優しくしているが、表情は冷たく有無を言わせないとばかりにしている
女はブンブンと首を上下させて素直に従った
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「なるほど」
俺は女から事情を聞き、今回の顛末をだいたい知れた
今回、女は金を渡されただけの娼婦で、俺を逆ナンしたあと宿泊場所まで行って男たちを待っているだけという簡単な仕事だったらしい
なんか俺がイケメンでラッキーだったとか言っているけど
男たちの記憶も「物語を操る程度の能力」を使い事のあらましを確認した
全部確認したあと女の記憶と宿泊場所の従業員のひとりに俺を売った男がいたのでそいつの記憶も消し
今回の黒幕である闇ギルドの残党がいる場所へと歩みを進めていった
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街より少し離れた森の中の小屋のなかで、男たちは仲間の報告を待っていた
「あいつら遅いな」
「しょうがねぇよ、あの男かなり強いからな」
「でもあいつを消せば結構金がもらえるって話っす。あと少しの辛抱で大金が手に入るんすよ。もう少し待ちやしょう」
その中で少し年配の男、その男より若く背が大きい男、その2人の子分みたいな男がいて宿泊場所に襲撃に行っている仲間たちの報告を待っていた
そんな男たちの会話を聞きながら俺は、めんどくさいことになったとため息をついた
「(なるほど、俺は裏では懸賞金かけられてんのか)」
そうこの世界でも俺には懸賞金がかけられているらしいのだ
だが、俺はハンター×2の世界にいたときの俺ではない
「(とりあえず懸賞金をかけられないよう関係者全員ぶっ殺そう)」
そして俺は早速小屋のなかにいる男たちを殺し、情報を抜き取っていった
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「ここでラスト、っと」
俺は懸賞金に関係している者たちをひたすら殺しながら情報を抜き取っていった
そして懸賞金をかけたやつまでたどりついてそいつを殺した
もちろんこいつを殺したところで俺の情報は消えないだろうが、懸賞金はこれで取り消される
この場所も街の外れにある闇ギルドの拠点だったが、今回のことでまた潰れた
まぁ周りにはぬいぐるみしかないけどな
そして、金目の物を集めていると人の気配を感じた
「この気配、数は2人か」
俺は゛円゛で気配をたどり相手が、若い男2人ということがわかった
俺は気配を消しながら男たちに近づく
男たちが会話をしているので聞いてみる
「またかよ。今回も闇ギルドの奴らが消え去る事件になってんじゃねぇか」
「まぁそういうなよマカオ、今回は何があっても金が貰えるんだ。だからいいじゃんかよ」
「でもよぉワカバ、ここで武勇伝のひとつでも増やさねぇとあいつを振り向かせるなんてできねぇんだよ」
「ハハ、安心しろあいつはお前のことをなんとも思っちゃいねーよ」
俺は男たちが闇ギルドの者たちじゃなく、いわゆる正規ギルドの奴らだということがわかった
それを聞いた俺は男たちの前に出て、言葉を発する
「すまん、俺のせいでお前の武勇伝の機会を奪ってしまった」
「っ!誰だ!?」
俺の言葉を聞いた瞬間男たちは臨戦態勢をとった
ほぉ、反応が早いな
俺が男たちの佇まいでを見て感心していた
まだ若いが将来的にはいい線まで成長するような感じがするのだ
「ここを潰した者と言えば伝わるか?」
「!テメェが闇ギルド襲撃の犯人だってのか!?」
「うん?まぁここ1年くらいは闇ギルドを潰していたが」
「まじかよ、こんなに若いやつだったとは」
「待てマカオ!こいつがまだ闇ギルドのやつじゃねぇって証拠はないんだ。油断するなよ」
「あ、ああすまんワカバ」
ふむ。マカオという男は正義感が強いまっすぐなやつなんだろう。対してワカバは冷静に周りを見れる頭がキレるようだ。しかもときには冷酷にもなれそうだ
いいコンビだな
俺は2人を見て素直にそう思っていた
「ふむ。じゃあこれでどうだ?」
俺は手っ取り早くワカバをぬいぐるみに変えた
「なっ!?ワカバ!」
「これでどうだ?」
そう言いながらワカバをぬいぐるみから人に戻す
マカオがあからさまにホッとしている
「あ、あぁわかったお前が闇ギルドのやつじゃねぇってのは。ワカバお前もそれでいいか」
「そ、そうだな」
2人は焦りながらも俺が闇ギルドのやつじゃないことは信じてくれた
「それでマカオとワカバだっけか?」
「ああ俺がマカオでこいつがワカバだ」
「よろしく」
俺の質問に2人が応じる
「おうよろしく。俺はゴジョウだ。なんで2人はここに来たんだ?」
「おうゴジョウだな。それで俺達がここに来たのは最近ここいらで闇ギルドの活動が活発になってるんでって偵察のためにギルドの依頼を受けたんだ」
なるほど。その依頼で俺が闇ギルドを潰しているところに鉢合わせたってとこかな
そのことを2人に聞いてみると
「その通りだな」
当たっていたようだ
「それで2人はこのあとどうする?」
「んなもん、すでに潰されてましたって言うしかねぇだろ」
俺の質問にあっけらかんと答えた
「それよりもよゴジョウお前こそこれからどうすんだ」
「なんで俺?」
「何でってお前、闇ギルド襲撃の件は結構な事件だ。評議員にバレたら捕まっちまうぞ」
「マジか…」
また追われるようになんのかよ!
俺がどうしようか悩んでいると
「そんならよ、うちのギルドに来るか?」
「ギルド?」
「おうよ。俺達さえ黙ってればバレやしないだろ?まぁうちのマスターには話すが」
「うーん。…よしじゃあそれで」
「早いな(早ぇな)!」
即断即決が座右の銘です
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「この人がうちのギルドマスターだ」
「よろしくネ」
なんか小さいな
まぁ良い人そうではあるけど
「よろしくお願いします」
「お主の事情は聞いておる。気にしなくてもよい、評議員などクソ喰らえじゃ」
おぉう結構はっきり言うんだな
「だがこのギルドに入るのであればお主はもう家族じゃ。お主のことはギルド員全員が守る。だからお主も家族は大事にすることがこのギルドに入るうえで唯一守ってほしいことじゃ」
お主もそれでよいな?
俺は最高にいい気分でマスターの言葉に了承の意を返したのだった
お読みいただきありがとうございます
今後とも拙作をよろしくお願いします