主人公成金
「よお、ゴジョウ今回の依頼結構難しいの受けたんだって?」
ギルドの酒場で仕事終わりの一杯を飲んでいると、後ろから俺の肩を組みながらマカオが話しかけてきた
「おぅ。今回は銀行の立て籠もり事件の解決だったが、人質がいて大変だったんだ」
俺は今回依頼で受けた事件についてマカオに説明すると笑いながら聞いてくれた
説明が終わったら急に真剣な顔になって、俺に問いかけてくる
「なぁゴジョウ、お前女の扱いには慣れてるよな?」
「ん?あぁ人並み以上にはだが。それがどうした?」
「頼む!俺に女の落とし方を教えてくれ」
俺はマカオの言葉に呆気に取られていたが、苦笑しながら了承する
「女の落とし方は簡単だ。変に取り作らないで、真正面からはっきり言葉を言え、女は周りくどいと男を情けないと思ってくるぞ」
「へ?それだけでいいのか?」
「あぁ、女だって同じ人間だ。後は生活費とか現実的なことを穴埋めしてやればいいんだよ」
「お、おぉなるほどな。わかった参考にさせてもらう」
「おぅ頑張れよ」
俺はそう言って席を立ち、マスターに封筒を渡す
「ゴジョウよまたか?」
マスターは俺を呆れながら見て、封筒を受け取る
「あぁ、子どもは宝だ。それに俺は金を結構持っている。なら未来ある子どもに使うことに何の疑問もないだろう?」
そう封筒の中身は金だ。このギルドには訳ありの子どもが多くいる
俺には闇ギルドを襲撃したときの金がめっちゃある。それはもうたくさんある
だから依頼で手に入れた金はほとんど子どもたちに使ってもらっている
別に急に善行に目覚めた訳じゃない。もともと俺はハンター×2の世界で孤児として転生した。そのこともあるが、目覚めときに俺と同じ孤児たちが生贄として使われていたのを今でも覚えている
だからって訳じゃないが子どもは出来るだけ幸せになるべきだと俺は考えている
もちろん敵だったり、犯罪者だったりしたらその限りではないが
「はぁ、しょうがないのう。ならば遠慮なく使わせてもらうぞい」
マスターはそう言いながらも顔がにやけている
俺もにやけながら酒場に戻るのだった。牛乳おいしい
ちなみにだいたい一カ月分を封筒に入れているので、その額は結構な金額となっている
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今日はいつものように酒場で牛乳を飲んでいると、ギルドのドアから紅い髪をして汚い格好をしたぼろぼろの女の子が入って来た
俺はというかギルド全体が静まり、女の子を見ていた
そこでマスターが急いで女の子に駆け寄り事情を聞いていた
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聞こえてきた話によると、何でもマスターの古い友人にFAILYTAILを紹介されたとのこと
マスターは驚きながら、女の子を治療するためにギルドの顧問治療師のところへ一緒に行くのであった
ギルド内がまた喧騒にあふれるが、話題は先ほどの女の子についてだ
みんな話をしているがそこに悪い話は出てこない。あの子は大丈夫か、これからどうなるのか、傷は治るのか、俺は優しいギルドの仲間たちを横目で見るのであった
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ぼろぼろの女の子、エルザ・スカーレットといい、生活も安定してきたらしく後は右目だけ治療を待つだけとなったらしい
右目は義眼となってしまうらしい
俺ならば能力を使って、直すことが出来るが外聞的には俺の魔法は「転嫁」魔法となっている
漫画の主人公ならばすぐに直してあげるものだが、俺はこれが原因で俺が危険に会うことになったら怖いので実行しない
さてギルドの子どものグレイ・フルバスターとエルザがギクシャクしているが、俺は青春だねーと思いながら見ている
どちらも将来有望な魔道士だ
マカオやワカバよりも…これ本人に言ったら悲しむので言わないけど
そしてエルザの怪我も直って、また日付が変わったあと今度は、マスターがひとりの男の子をギルドに連れてきた
お読みいただきありがとうございます
今後ともよろしくお願いします