才能はすべてを巻き込む   作:メガシャキ

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50話目です
主人公窮地


過去最強

やっぱり世界を開拓していると、その世界を楽しんでしまうことになることが、証明されてしまったので不思議の国のアリス(アリス・イン・ワンダーランド)にて修行を行うことにした

 

セロセロの実はもちろん、イサギくんから奪った万華鏡写輪眼の習熟も同時に行う

 

修行して、いちゃいちゃして修行して、いちゃいちゃしてを繰り返していると、いつの間にか十年経っていた

 

…しょうがないんじゃ。みんなエロいのが悪いんじゃ

 

アイリーンは新しく家を作っては風呂で誘ってくるし、ミラは家庭菜園でかいた汗で色っぽくて、そのまま襲っちゃったし、あ、これは俺が悪いわ

 

そしてルカ。こいつがもう駄目だ。いたるところで俺を誘ってきたり、襲ってくる。1日で何回も襲ってくる

 

でも気持ちいいから、止めない

 

それで十年経っていたので、修行も遅くなってしまったのだ

 

時間が無限にあるっていいね

 

修行もだいたい終わったし世界を開拓しようと思います

 

では転移

 

 

転移した場所は言ってしまえば、江戸時代の日本、というのが第一印象だ

 

昔ながらの日本家屋が、いや平屋があって、そこまで大きくない村というのが正しいだろうか

 

俺は、なんか普通の日本なのかなーと考えて村の中に入ってみる

 

昔の日本人らしく背が小さい人たちがいて、俺を巨人でも見るように見てくる

 

そんな居心地が悪いままぶらぶらと歩いていると、小さい女の子が寄ってきた

 

「ねぇ、おじさん。なんでそんなに大きいの?」

 

不遠慮に身長について聞いてくる

 

「なんだお嬢ちゃん、気になるのか?」

 

「うん。おじさん大きいし、髪も真っ白だから妖怪なのかなって思ったの」

 

おぉう、結構はっきり言ってくる子だな

 

「人間だよ。普通の人よりちょっと成長がいいおじさんだよ」

 

「へぇ」

 

女の子は特に気にした様子もなく、俺の言葉にそう返すのだった

 

 

それから、その女の子やその友達と遊んだり、物事を教えてあげたりした

 

女の子の母親がもうすぐ出産間近とのことなので、以前ミラが作っていたお米を玄米の状態でプレゼントした

 

 

翌日も村に行こうと、近くまで来た瞬間、ものすごい気配がした

 

ひとつの平屋から極太の炎があがった

 

その炎はどんどん周りの平屋を巻き込み、ついには村全体を包み込んでしまった

 

俺は普通の炎なら鎮火出来るが、この炎は無理だ。直感的にそう感じた

 

だから近づかなかったし、昨日遊んだ子供たちも巻き込まれたであろうとも、助けようとも思わなかった

 

そうして、村全体が灰になったところでひとりの、いや、赤ん坊が空中にいる

 

こんな赤ん坊はいないだろう。まして、いるだけで常人ならば燃えてしまうような場所で無傷の赤ん坊なんて

 

俺は今回の原因がこの赤ん坊だろうと、誰でもわかるような結論に行き着いた

 

その赤ん坊に異変があった。体が成人になるように超スピードで成長しているのだ

 

そしてーーーー

 

「わが名は迦具土!伊弉冉尊と伊邪那美命の子にして、世界を焼き尽くす炎神なり!」

 

「…」

 

 

マジかぁ

 

…多分これ本物だわ

 

人生で見てきた奴でこんなに強者の気配だった奴はいなかった

 

圧倒的だ。ネテロよりもギルダーツよりもマカロフよりもゼレフよりもアクノロギアよりもうちはイサギよりも、今まで会ってきた強者の誰よりも圧倒的にヤバい

 

体が逃げろと言っている

 

しかし、逃げられない。転移は多分出来ない。しようとした瞬間に俺は殺されるだろう

 

すでに俺はこの迦具土と言っている神に捕捉されている

 

「はぁ、勝てるかなぁ」

 

俺が泣きそうになりながら、目算を測っていると

 

「くはははあっはっはっは!人間!貴様俺に勝とうとしているのか?」

 

「じゃないと、あんた絶対俺のこと逃さないでしょ?」

 

「くあっはっはっはっは!もちろんだ!俺が顕現してから最初の獲物だ!これより日ノ本を地獄に落とす前の遊びだ。逃がすわけがないだろう」

 

これはもうロックオンされてんなぁ

 

「それで?顕現って言ったな?どうやってこの世界に現れたんだ?」

 

「はっ!そんなものは簡単だ。ちょうど、出産をしている者がいたのでな、割り込んで顕現しただけのことよ」

 

…なるほどな。多分あの女の子の母親の出産を利用したんだろう

 

はぁ、やりきれないなぁ

 

まぁ、でも、逃げられないなら、殺るか

 

「ほぅ、逃げ腰であったのに急にやる気になったな」

 

「まぁな。一応、これでも武人なんだ。戦うのは嫌いじゃないし、この村の人たちとも交流があったんだ。だから」

 

だから、お前を殺すよ

 

そう言った俺に対して、迦具土はポカンしたあとツボに入ったかのように大笑いをしだした

 

「くくくく。くうはっっはっはは!人ごときが神である俺を殺すというのか!?これは傑作だ!貴様は羅刹の君にでもなる気か!」

 

「ああ。俺は生き残るためなら神だって殺すさ」

 

「そうかそうか。では、俺を殺してみよ人間!」

 

そう言って、迦具土が炎を纏って攻撃してきた

 

ーーーーー

 

迦具土の炎は触れるだけで溶けるようだった

 

俺は触れるとまずいと考え、瞬間移動で避ける

 

それは正解だったようで、迦具土の炎が当たった地面が、地中を深く掘りながら、いや溶かしながら大きな更地を作っていた

 

俺は冷や汗をかきながら、絶対に当たらないようにしようと考えていた

 

「やるではないか。高速移動、違うな貴様のそれは瞬間移動をしているな?」

 

「見切るのはえーよ。もっと考えろよ」

 

迦具土は神であるからか、見識が深く俺の能力についてもすぐに見切ってしまうだろう

 

術式順転や順転反転は強力だが、迦具土には効果が薄いだろう

 

゛念゛能力も同じだ。゛発゛以外はきかないのではないか

 

魔法もそうだ

 

ならば、覇気と「物語を操る程度の能力」、万華鏡写輪眼だ

 

万華鏡写輪眼奪っておいてよかった

 

俺は手始めに覇気で、強化した拳に無限を付加して心臓に向かって突きを放つ

 

簡単に受け止められ、その炎で拳が焼かれる

 

咄嗟に瞬間移動し、拳を見るとひどい火傷を負っていた

 

無限を付加したのにこれか

 

直そうとしたが、拳は火傷を負ったままだ

 

「(ちっそういうタイプの炎か。これはやっかいだな)」

 

そう思いながら、痛みを無視して行動に移す。迦具土が、先ほどのオレンジ色の炎とは違い、紫色の炎を辺りに散布したからだ

 

俺は疑問に思い、瞬間移動で範囲内から逃げる

 

紫色の炎が当たった箇所が黒く染まっていく。何かの効果がある炎だと思ったが、黒くなった以外わからなかった

 

さらに広範囲に藍色の炎を放ってくる

 

また、瞬間移動をしてかわそうとしたら、その炎を超えることが出来なかった

 

思い切り、壁に当たったような感触に目の前がチカチカしたが、オレンジ色の光線みたいな炎が飛んできたので、混乱している頭で転ぶように避ける

 

まだチカチカしたが、頭を振って仕切り直し、迦具土を見据える

 

迦具土はこちらを侮った目で見ながら笑っている

 

「(まだあいつはこちらを下に見ている。獲物にしか見てないんだろう。なら、そこがこいつに勝つときだ)」

 

いつの間にか藍色の炎は消えている

 

ここまでで、3つの炎が出てきた。橙、藍、紫の3つだ

 

俺の勘が正しければ、迦具土は7つの炎を操るのではないだろうか

 

まるで虹だ。しかもその炎ごとに能力が付与されているのだろう

 

それに圧倒的な気配の魔力とも違うエネルギーが迦具土や炎から出ている

 

いるだけで空気が張り詰めているようだった

 

考えごとをしていると、息つく暇もないくらい攻撃がくる

 

今も地面から光線みたいな灼熱のオレンジ色の炎が何本も俺を逃さないように放たれている

 

俺は見聞色の覇気を必死に使い避けていく

 

写輪眼がなければとっくに捕まっていたかもしれない

 

ありがとうイサギくん

 

君の死はなんとか忘れないようにする

 

そうしていると、迦具土の炎が今までと違う炎を使った

 

黄金だ

 

その炎は普通だったらありえない色の炎だった

 

その黄金の炎がただ飛んできた。何の細工なしにだ

 

しかし当たった

 

避けようとしたのに、当たっていた

 

なぜだと思う間もなく、当たっていた左手が燃えていく。消えない、この炎は消えない。振り払っても、能力を使っても消えない

 

そのうち、左腕に燃え広がっていく。俺は服を脱ぎ捨て、左腕を肘から切り落とす

 

俺の見た目は満身創痍だろう

 

上半身裸で左腕は肘からなく、体全体は軽い火傷でいっぱいだ

 

息もあがっている

 

体力はかなりあるほうなんだが、傷や一方的な迦具土の攻撃で、削り取られていた

 

そんな俺を迦具土は見逃すはずがなく、赤い炎を出し、それが刀に変わったあと、一気に接近してきて突き刺してくる

 

その速度は何かで強化されているのか、早い

 

避けようとするが、火傷が鈍くなっているところにきたので刺さってしまった

 

なんとか心臓を避けて肺に突き刺さったが、それでも十分大怪我だろう

 

俺は術式順転で迦具土を吹き飛ばし、距離をとる

 

「くあはっはっはっは!存分に楽しめたぞ!人間!神である俺にここまで保つとは褒めてやろう」

 

「ハアハア」

 

俺は答えない

 

「ふむ、どうやら限界のようだな。ではそろそろ死ね」

 

迦具土が赤色の炎を使い、刀を作る

 

「(こ、こだ!)」

 

俺は勝負に出る

 

ここしかなかったのだ

 

俺がこいつに勝てる場所は

 

迦具土はもう俺が戦えないと侮っていることだろう

 

今ならば俺の全力をもてば、一瞬の隙を生み出せることがある

 

俺は悪魔の実の覚醒を行い、疑似・無量空処を実行する

 

これは俺が長い時間で編み出したパクリ技だ

 

効果は、相手に無限の情報を与え、何も考えさせなくさせることだ

 

ちゃんと黒い空間に包んであるのも一緒だ

 

だが、迦具土には効かないだろうことは考えついていた

 

だから、昇華魔法で強化をする

 

だが、もっても1秒がいいところだろう

 

その1秒にすべてをかける

 

それで殺せなければ、俺は死ぬ

 

何もしなくても死ぬ。だから人生の今までの集約をこの一撃にこめる

 

俺に突き刺さっていた迦具土の刀を引き抜き、武装色、覇王色の覇気を纏わせる。さらに琉桜を重ねる

 

そして、俺は゛念゛の禁術を使う

 

さて俺の水見式の結果は覚えているだろうか

 

゛生贄゛だ

 

この生贄は人間でも動植物でもなんでも生贄にできる

 

だから俺は゛発゛を生贄にして刀を強化した

 

今回生贄にしたのは、空の鬼ごっこ(スカイ・ハイ)だ

 

刀が黒く染まり、赤黒い光を発している。そしてそれを包むようにオーラが、刀を強化していた

 

その刀が呆然としている迦具土へ突き刺さった

 

その威力は迦具土の心臓を、胸のほとんどを吹き飛ばした

 

「かはっ」

 

迦具土の吐いた血が俺の頭に降りかかる

 

そんな血を避ける体力もなく、俺は意識を失い地面へと倒れていった

 

「くあはっはっは、まさか、俺が人間などやられるとはな」

 

「でも、楽しかったでしょう?」

 

「…貴様か、まぁそうだな。ここでやられたのは業腹だが、この人間と戦えたのは最良だった」

 

「では、この者の誕生を祝福してくださいませ」

 

「くくくく、いいだろう!俺を楽しませた褒美だ受け取れ!」

 

そう言って、迦具土は消えていった




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