才能はすべてを巻き込む   作:メガシャキ

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56話目です
主人公ほくほく


邪魔だ

「ふぃ〜、やっぱり露天風呂は気持ちいね〜」

 

「そうですねゴジョウ様。何よりもゴジョウ様と入っているというだけで、天国にも登りそうですが」

 

「…」

 

今、俺は旅行の貸し切り露天風呂に入っている

 

新幹線での移動が終わり、1日目の夜になっていた

 

俺はゆっくり露天風呂に行きたかったので、お金を積んで家族風呂を貸し切りにして、エヴァたちと一緒に入っていた

 

「いやぁ、景色も綺麗だし、露天風呂の温泉も気持ちい。さらに貸し切りだから、飲み物だって飲めちゃう。控えめに言って最高だね」

 

「本当ですね。あ、ゴジョウ様、おかわりはいかがですか?」

 

俺はお願いと言って、牛乳を注いでもらう

 

「…」

 

「ん?エヴァ、どうしたんだ?せっかく高級なお酒を出してもらったというのに。飲まないのか?」

 

なぜかずっと俯いて静かにしていたエヴァがキッと顔をあげて、俺を睨んできた

 

「私は、ゴジョウと2人でゆっくり旅行を楽しめると思っていたのだ!しかしなんだこの娘は!?ゴジョウと馴れ馴れしくしおって!くそっ、そんなに胸が大きいのがいいのか!?胸か!?男はいつまで経っても胸なのか!くそったれめっ」

 

「あ、うん。そうだね、プロテインだね」

 

「ええい、何を意味のわからんことを言っている!こいつは誰だ!?」

 

「嫁」

 

「くそっまたそれか!」

 

「はい、嫁です。私の゛夫゛がお世話になっております」

 

「ちっこれ見よがしに強調しよってからに…それで名前は?この前言っていたアイリーンというやつか?」

 

「いや、こいつの名前はマイン。マイン・クラウトだ」

 

「マインです。ゴジョウ様の第4夫人で一番の新参者です」

 

「ふん、エヴァンジェリン・A・K・マクダウェルだ。…しかし、第4夫人か。ちょうどいい、他の妻たちについて教えろ」

 

「一応、正妻はルカ・ガードナーという俺と同年代の女だ。あと淫乱だ。次にミラジェーン、こいつは子どものときから面倒を見てきた娘だ。みんなのお母さんだな。あとはアイリーン、元女王で建物とか建てたり、改造するのが趣味だ。怒らせたら怖い。そして、マインだ」

 

「…全員クセが強いな。正妻は淫乱で、第2夫人は光源氏、第3夫人は恐妻か。マインはどうなんだ?」

 

エヴァの言葉に引っかかることがあったが、堪えて答える

 

「マインは、その信奉者だな」

 

「は?どこかの神でも信奉しているのか?」

 

「私は宗教に入信はしていません。私が信じることができるのは、ゴジョウ様だけです」

 

「…どうやったら、こんな狂信者みたいな目をできるんだ?ゴジョウ、一体ナニをしたんだ」

 

「拷問から助けて、復讐を手伝ったらこうなった」

 

「なるほど。私と似たような事情か」

 

「言われてみればそうだな」

 

そう言いながら、シャワーを浴びていると、後ろからマインが背中を流してくれるらしい

 

なんか胸をめっちゃ押し付けてくるけど

 

今は修学旅行中だから、大人の時間はしないけど役得だな

 

そうマインといちゃいちゃしていると

 

「ちっ」

 

エヴァの舌打ちが露天風呂に響いた

 

ーーーー

 

翌日、俺とエヴァは2人で抹茶が有名な茶店に来ていた

 

なんでも、このお店はエヴァがずっと来たかったお店なんだそう

 

「…ふぅ、驚いた。抹茶ってこんなに美味しいものなんだね」

 

「ああ、本場は違うな。やはり来て正解だったな」

 

俺とエヴァが2人でまったりしていると、大通りが騒がしくなってきた

 

「ちっ人が楽しんでいるときに、誰だ?」

 

通行人がわらわらとやって来て、侍同士の立ち会いのような劇を見ているみたいだ

 

「あ、あれ桜咲さんじゃない?」

 

「む?ああ、近衛木乃香がいるから、襲ってきた関西の過激派から護衛するために戦っているんだろう」

 

エヴァの説明に俺はふーんと答えながら、助けにはいかない

 

まぁ、他にも戦力があるみたいだから、大丈夫だろうと抹茶をゆっくり嗜んでいたのだった

 

 

その日の夜、温泉を楽しんで、もうすぐ就寝の時間といったときに、魔法が発動する気配を感じた

 

2人でピクっと反応したが、俺とエヴァは言葉を交わさずに牛乳とお酒を飲んでいる

 

ちなみにこの部屋は2人部屋だ

 

そして、わーきゃーと見回りの先生にバレない程度の騒ぎが起こっている

 

だが、俺たちはゆっくり旅行を楽しみたいので関与しない

 

たとえ、クラスメイトが危険な目にあったり、最悪死んだとしてもはっきりいってどうでもいい

 

まぁ、エヴァは少しの同情があるみたいだけどね

 

そして、ゆっくり布団に入る

 

おやすみなさい

 

 

それから、またマインを加えて京都観光を楽しんでみんな、特にエヴァが満足して旅館でゆっくりしていると

 

「む?なんだ貴様かジジイ。私たちは今いい気分なんだ、くだらない用事だったらわかっているだろうな」

 

どうやら、エヴァに学園長から念話が来ているようだった

 

話の内容によると、関西呪術協会の総本山が過激派に襲われているという内容だった

 

過激派の中には、総本山の強者たちを超える者がいるらしく状況がかなりまずいとのこと

 

最初はすげなく断っていたエヴァだったが、そこに俺が待ったをかけた

 

「エヴァ、報酬にダイオラマ魔法球を要求してくれ」

 

俺の言葉にエヴァは笑って承諾してくれた

 

その後、学園長はかなり渋ったようだったが、孫娘の命にはかえられないとでも思ったのか用意すると約束した

 

そして、準備をして関西呪術協会に飛ぶ

 

 

「な、なんだあのデカブツ!?」

 

そこには、建物よりもさらに5倍くらいは大きい鬼神がいた

 

「あはははは!これが、両面宿儺か!えろう、強い気配がびんびんしよるわ!さすが木乃香お嬢様や、こんなものの封印を解けるさかい、お疲れさんやったな」

 

どうやら、近衛木乃香を依り代にこのテンションが高い和服の女が鬼神を封印から解いたみたいだ

 

「ネギ先生、アルカ先生!私は月詠の相手で、いっぱいなので、お嬢様をお願いします!」

 

「ああ!いくぞネギ!」

 

「うん!」

 

そう言って双子は動き出す

 

「おっと、そうはいきまへんで。一応、お嬢様は人質やさかい、ほれ両面宿儺やってしまいぃ」

 

鬼神、両面宿儺は和服の女の指示通りに敵を迎撃していく

 

両面宿儺は強く、双子が連携で攻撃してもまったく効いた感じがしない

 

そんなことを繰り返していくと、和服の女は飽きたのかこの場で有効的な手を使う

 

「ほれ、子ども先生たち、お嬢様の命が惜しくなかったら動かんとき」

 

「くっ」

 

「卑怯ですよ!?」

 

だが、この人質は有効だったようだ

 

双子は動くことが出来ないでいる

 

「ふふっ、あんたらはここで関西呪術協会が変わるときを見ておきんなし」

 

和服の女が勝ち誇ったかのように笑っているが、そこに声が響く

 

「『はん、その程度の戦力で吠えるな下郎』」

 

その言葉とともに近衛木乃香が何者かに攫われ、鬼神が氷ついた

 

「なっ!?」

 

あれだけ圧倒的だった鬼神がこうもあっさりやられたことに和服の女はもちろん、双子も目が飛び出さないばかりに驚いている

 

「あ、木乃香さんは!?」

 

はっと、正気に戻ったネギが木乃香を探すと少し離れたところで自分のクラスの生徒である、防人五条が抱えていたのだった

 

ネギは良かったと喜んでいるが、アルカは冷や汗をかいていた

 

「(ここでこいつか…この場で俺が殺されないと思うが、こいつの戦力を測るにはいい試金石じゃないか?)」

 

そう思っていると、凍らせたはずの両面宿儺が動き出す

 

氷が解かれ、その大きな腕が振り上げられる

 

しかし

 

「邪魔だ」

 

そう言った防人五条が赤色の光線を放ったかと思えば、両面宿儺の上半身が吹き飛んだ

 

今度こそ、この場にいる全員が絶句していた

 

和服の女なんか、顔が女性がしていい表情をしていない

 

だが、すぐに正気に戻ったらしく、逃げ出した

 

そして、あちこちで起こっていた戦いが終わってぞろぞろと味方がこちらに来ている

 

敵も逃げたらしく、気配はない

 

「よかった!皆さん無事だったんですね」

 

ネギがこの場にいる者たちの無事を喜んでいる

 

横では、刹那と木乃香が百合百合している

 

なんか、せっちゃんとかお嬢様とか薄い本が増産されそうな雰囲気である

 

「さて、ぼーやたち、このあとはどうするんだ」

 

「あ、そうでした!詠春さんたちを石化から戻さないと!」

 

そう言って、みんながそうだったなどと焦っていると、ネギの背後で気配がした

 

なぜかアルカだけは、ずっと警戒をしていたみたいだがまだ気づいていない

 

「おっと」

 

俺がそう言いながら、ネギを尖った石槍で殺そうとしたのを止めた

 

「なっ!?」

 

アルカが驚いているが、俺には見聞色の覇気で丸わかりだった

 

敵は白髪の子どもで、水を媒介に転移してきたみたいだった

 

俺は両面宿儺よりもこいつのほうが、強そうと思いながら相手を観察していると

 

敵は俺とエヴァを見やったあと、転移で逃げていった

 

別にここで殺すことも出来たが、今回の依頼は守ることが本懐だ

 

何よりもめんどくさいし

 

そして今度こそ戦いが終わり、石化させられていた者たちを、俺が頼まれたので解呪していく

 

もちろん、これは関西呪術協会に請求することを約束させた

 

その後、詠春とかいう奴に感謝されたり、ネギがエヴァをキラキラした目で見ていたり、アルカが俺を化け物を見るような目で見てきたりと色々あったが、今回の問題は終息した

 

俺とエヴァは後日報酬をもらうことを話して、旅館へ帰って行った

 

 

いやぁ、あの程度の敵を追い返すだけで、ダイオラマ魔法球がもらえるなんて、なんて上手い商売なんだ

 

俺がほくほく顔で旅館の朝ごはんを食べていると、エヴァがこのあとネギたちがネギの父親である英雄についての説明を詠春から聞くという話をしたが、俺は少し悩んだあと、めんどくさいしいいやと言ってそれを断る

 

今日も京都観光を楽しんで、そして新幹線で麻帆良へ帰った

 

報酬は一生京都のお菓子を送ることにした




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今後ともよろしくお願いします
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