才能はすべてを巻き込む   作:メガシャキ

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このときゴジョウはポケ○ンをしています


修行開始

ダイオラマ魔法球内

 

「ぶはははははっ!!!www」

 

今俺はネギとアルカの試合の映像をみんなで見返して爆笑していた

 

そこには最後のネギの攻撃を防ごうとして、ボタンが弾けて胸が顕になった俺に視線が釘付けになって頬に攻撃が当たっているアルカの姿があった

 

他のみんなもネギの腕が折れたりと凄惨な映像であるのに、なんとも言えない試合に笑ったり、顔を顰めていたりと様々な反応をしていた

 

そして、映像を見終わったあとエヴァが話し始める

 

「さて、アクシデントがあったが見事ぼーやは試験を合格した。本当にまぐれであったがな」

 

今回の試験の内容があまりにもなだったため、不機嫌そうだ

 

エヴァの言葉に気まずそうに目を逸らすネギとアルカ

 

「まぁ、もっともアルカはネギのぼーやを合格させようとしていたいみたいだがな」

 

ふんっと鼻を鳴らしてそういうエヴァはアルカに言う

 

「えっ!?そうなのアルカ!?」

 

それを裏付けるようにアルカが先ほどと違う意味で目を逸らす

 

「なーんだ。腕を折ったときには驚いちゃったけど最初からそのつもりなら言っておきなさいよ」

 

「そうだよアルカ先生!びっくりしちゃったんだから!」

 

「ほんとです」

 

「コクコク」

 

ネギや神楽坂、早乙女、綾瀬、宮崎が本当に騙されていたみたいで声を荒げている

 

「…先に言ってしまったら試験にならないだろうが」

 

それにアルカは答えるが、その顔は少し赤かった

 

「でもさぁ、ってあれ?木乃香と刹那さんは驚いていないね?」

 

神楽坂の言葉通り、近衛、桜崎の百合百合コンビは平常のままだった

 

「そうやねぇ、アルカくんがネギくんに後で回復するって言ったときにあれ?って思うたんよ」

 

「?なんで?普通怪我したら回復するのは当たり前のことじゃない」

 

「いえ、明日奈さん。お嬢様が言いたいのは、わざわざ回復するとアルカ先生が教える意味がないということです」

 

ここまで言っても、神楽坂はわからない様子であった

 

「あっ!そういうことか!」

 

「え?パルわかったの!?」

 

逆に早乙女はわかったようで、両隣にいた綾瀬や宮崎も納得した顔をしていた

 

「明日奈、絶対に合格しなければならない試験で試験官に気づかれずに対戦相手に八百長を持ちかけられる方法ってわかる?」

 

「え?えーと、事前に話しておく?」

 

「それが、出来ない状況だったら?」

 

「え!?えー、うーんと、あ!試験中になんとか伝える!」

 

「そういうこと。アルカくんはネギくんに後で回復するって伝えることで、自分や周りの意表をつけと言っていたんだよ」

 

早乙女の説明に神楽坂はやっとわかったのか、そういうことねとうんうんと頷いている

 

まぁ、ここまで説明しないとわかっていない頭に周りは大丈夫かと思っているが

 

「だから、ネギくんはアルカくんの想定通り折れた腕で攻撃するという奇策をしてきた。まぁ、ゴジョウちゃんの胸に見惚れて本来やろうと思っていたことが出来なかったみたいだったけどね」

 

そう言いながらも早乙女の顔はニマニマしていた

 

当の本人は顔を赤らめたままそっぽを向いていた

 

「そういうことだ神楽坂。アルカは私の目を欺こうとしたわけだ」

 

「あ、あれ?エヴァちゃんなんか嬉しそうだね?」

 

神楽坂の言う通りにエヴァの雰囲気は騙された者のもこではない

 

「くっくっく、どうやらアルカの奴は騙せると思ったみたいだったがな、すぐに決着をつけない次点で負ける気が見え見えだ」

 

エヴァの言葉にみんなそういえばと考え込んだ

 

「まぁ、最後の展開は私にも読めなかったがな」

 

ーーー

 

「あ、そういえばゴジョウさんなんか最初会ったときと性格違くない?」

 

早速修行というところで、神楽坂が俺に話しかけてくる

 

「ああ、ゴジョウの性格はおもしろいこと大好きの快楽主義者だからな」

 

それが本来の地だとエヴァが俺の代わりに答える

 

「ええ〜、転校してきたときにはどこの深窓の令嬢よって思っていたのに」

 

神楽坂は心底驚いたように反応する

 

「人なんて誰も彼も親しくない奴に本当の自分なんて見せないだろうよ」

 

「でも、こんなに性格がヤバいなんて思ってもみなかったわよ」

 

かなり失礼なことを言ってくるが、たかが中学生の嫌味に目くじらたてるほど長生きしていない

 

「もっと人の本質がわかるようになればいいさ」

 

そう言って、俺はエヴァのよこのリクライニングチェアに座って修行を見ていくのだった

 

ーーー

 

「ではぼーや、教職の仕事が終わったら毎日私の家に来い」

 

「えっ!?毎日ですか!?」

 

「不服か?」

 

「えっと、その教員の仕事が終わっても採点や次の日の仕事の準備があって、時間が足りないんですが…」

 

教員の仕事というのは大変だ。その日の仕事が終わっても他の仕事が次から次へと出てくる

 

他にも生徒の相談や先生同士の交流、会議なんてのもあってブラックもいいところだ

 

無論、子どもとはいえネギも先生なのだ。その仕事からは逃げられない

 

「甘いな。ぼーや、ここをどこだと思っている?」

 

「え?確か別荘と言われている大きな空間がある場所ですよね?」

 

どうやらネギとゆかいな仲間達はダイオラマ魔法球というものを知らないようだった

 

「ふっ、ここはなダイオラマ魔法球という魔導具だ。そして、この空間では現実の時間から隔絶されている」

 

「時間、ですか?」

 

「そうだ。簡単に言えばここで1日過ごしても現実では1時間しか経たないのだ」

 

エヴァのその言葉にここにいる者たちのほとんどが驚愕の表情を浮かべている

 

「そ、それはもしかしてここで修行すれば仕事と両立出来るということでしょうか…?」

 

ネギは恐る恐る、しかしキラキラした目でエヴァに問いかける

 

「ああ、なんなら教職の仕事もここで終わらせて、あとの時間は修行に充てられるぞ」

 

その質問の答えにネギたちは喜色の声を上げる

 

しかし、そこにエヴァが水を差す言葉を付け加えた

 

「しかし気をつけろよ?現実の時間で1日ここにいたらここでは約1ヶ月過ごすことになる。その結果どうなるかわかるな?」

 

「ま、まさか…!」

 

綾瀬が気づいたようで、恐怖の表情を浮かべる。他のみんなもわかったようで顔を引き攣らせていた

 

「え?え?」

 

いや、神楽坂はわかっていないみたいだ

 

そこで頭の悪い生徒に言い聞かせるようにネギが説明を引き継ぐ

 

「明日奈さん、単純なことですよ。現実の時間では他の人は1日ですが、僕たちは1ヶ月年をとることになるんです。簡単に言うと他の人より年をとるのが早いというところでしょうか」

 

「ちょっとそれってやばいじゃない!?女の天敵どころの話じゃないわよ!?」

 

「ええ、そうですね。なのでみなさんに無理に付き合っていただかなくても大丈夫です。僕とアルカは目的があるのでエヴァンジェリンさんに修行をつけてもらいますが、みなさんはみなさんの都合に合わせていただいて大丈夫ですので」

 

ネギの言葉にシーンとなるが、ムードメーカーの神楽坂がはぁとため息をついてネギのおでこにデコピンをする

 

「バッカねぇ。私も他のみんなももうあんたに付き合うって決めてんのよ。これはパクティオーしたときに決めていたことだからね」

 

「あ、明日奈さん…」

 

神楽坂の男気あふれる言葉に思わず涙が出そうになるネギであった

 

「あ、でも遊びたいときもあるから付き合えないときもあるけどね」

 

「明日奈さん…」

 

先ほどの男気があふれた真逆の言葉に、ネギの目はジト目になっていた

 

ーーー

 

それから、現実の1日。つまりダイオラマ魔法球内で約1ヶ月ほどエヴァの修行が始まった

 

まず、魔法初心者組みであるが最初にネギとパクティオーさせることにした

 

アルカにもパクティオーさせるか本人にエヴァが聞いていたが、拒否していたのでネギだけパクティオーしていない者とキスをした

 

そこで陣を引くカモの目がお金のマークになっているのは見逃した

 

アーティファクトが出るほうが珍しいくらいなのに、その中でもネギとパクティオーした者はみんなレアなアーティファクトを入手していた

 

パクティオーしてアーティファクトを手に入れたあとは、プラクテってもらって初級魔法を練習している

 

次に神楽坂と桜崎、古菲だが、3人にはひたすら模擬戦をしてもらっている

 

桜崎と古菲にもパクティオーしてもらったが、それを習熟すると同時に実践経験が足りない神楽坂の相手としてもいい練習相手だからだ

 

そしてネギとアルカだが、ネギは古菲に中国拳法を教えてもらいながらエヴァに雷の暴風以上の強力な魔法、そして戦いながら魔法を上手く使う方法を教えてもらっている

 

アルカは柔術の習熟をこなしながら、適性である土と火の精霊魔法の使える種類を増やす訓練をしている

 

そして俺はネギとアルカの実践経験の相手に丁度いいということで付き合っている

 

ここ1ヶ月だけだが、流石才能があるのかネギとアルカの成長速度は早かった

 

まぁ、そうだろうなと思っていたが、いい意味で驚いたのが神楽坂だ

 

ネギとアルカと同じくらいの速度で桜崎と古菲に食らいつくくらいに成長しているのだ

 

しかも今まではハリセンしか出せなかったのが、パクティオーカードに映っていた立派な剣を顕現させることが出来ていた

 

その剣は見た限り1級品のものであり、しかも神楽坂の魔法無効化の能力を宿しているみたいで対魔法使いには天敵なものだった

 

この能力に剣技が加わって実践経験を積めば、神楽坂にほとんど敵はいなくなるだろう

 

今回の修行で一番成長したのは神楽坂だろうなと俺は心の中で考えていたのだった




明日奈は使いやすい
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