才能はすべてを巻き込む   作:メガシャキ

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7話目です
主人公露見


スパイ映画のエージェントってすごい

あれから俺は、足取りがわからなくなるように街を出た後森を進んでいた

 

「ハァハァ」

 

街を出てからもう1週間。すでにあの街、ノーマードには人が来ているだろう。街を出てから隣の街を慎重に偵察した結果、人々が普通に生活しているのが確認できた

 

「ハァハァ」

 

それで俺は街を進むのは危険だと判断して、危険かもしれないが、森の中を進むことにしたのだった

 

「ハァハァ、す、少し休憩…」

 

街と街の間にある森だといっても、野生動物など様々な危険がある

 

そんななかで12歳の、しかも体調が悪く、成長も悪い子どもが森をひとりで進むなどできるだろうか?

 

結果、できます

 

否、普通は出来ないだろう。森に入ったその日に森の栄養に早変わりするだろう。しかし俺には゛念゛があった。俺の不思議の国のアリス(アリス・イン・ワンダーランド)の能力には本の中に世界をつくることができるというのがある。

 

この能力は本の表紙にある数字が減ってしまうが、それがある限りずっと本の中に入っていることができるのだ

 

だいたい1時間で数字が60減るということは、1分で数字が1減っていることになる

 

 

今の本の表紙にある数字は一億九千万ほどである

 

これは今まで無造作に能力を使っていたとしてもこの数字は異常である

 

そこで俺が考えて行き着いたのが、何かしらを゛生贄゛にしてこの数字は増えるといことだった

 

思いつくのは必然だった。だって真っ先に思いつくほどであるのだから

 

条件は簡単だった。能力を使って自分のステータスを確認したときから書いてあったのだから

 

ーーーーーーー

 

不思議の国のアリス(アリス・イン・ワンダーランド)

 

能力

・本の中に世界をつくることができる

・本の中にあらゆるものを収納しておくことができる

・本を媒介に眷属をつくることができる

・死体を10秒以内に本の中に収納すれば、確率でその者の能力を使えるようになる

・10秒間対象に触れていれば、その者のステータスを本を媒介に見ることができる

 

制約

・眷属をつくる際には、同等の生贄が必要

 

誓約

・この能力を使うには一定の生贄が常に必要になる

・生贄を用意できなくなりこの能力が消えたときには、自分も死ぬことになる

 

ーーーーーーーー

 

制約と誓約のどちらにも゛生贄゛という文字が載っているのがわかるだろう

 

要するに俺は転生したときかいつかはわからないが、゛念゛を偶然手にいれた瞬間にはノーマードの街の生命をすべて゛生贄゛にしてしまったのだ

 

だが、幸か不幸かこの能力のおかげでおれは安全に街を出て、安全に森の中を進み、安全に食料や住居を手に入れることが出来ているのだから

 

この罪は消えないだろう。一生背負っていくものだ。ノーマードの街の人口は約10万人、他の動物たちの分もあるがこれは忘れてはならないだろう

 

さて、と思いながら俺は不思議の国のアリス(アリス・イン・ワンダーランド)を起動させて本の中に入った

 

方法は簡単だ。収納するときと同じくただ念じればいいのだ

 

そして本の中に入った俺は出してある超大型の家族用テントの中に入っていった

 

テントの中には机やテーブル、ベットなど一通りの家具が置いてあった

 

テントはキャンプ用品店、家具は普通に家具屋で揃えたものだ。他にもキッチン用品や本関係、変わり種でトレーニング道具など様々なものが置いてあった

 

今必要にならなくても、後々必要になるものだと考えているからだ

 

なぜ、わざわざテントや日用品を出しているかというと、なにもなかったからだ

 

そうなにもなかったのだ

 

一面どこまでも続く荒野、まさしく世界ひとつあるかもしれないと思わせる風景だったがそれだけだったのだ

 

今思うと、ノーマードの街で泥棒のようなことをしてよかったと思うときはないだろう

 

他にも、この世界の中でも能力が普通に発動できたのもよかった。発動できなかったら今ごろ何回も外との行き来をしなければならなかった

 

さらにこの世界から外の様子が見えるのだ。場所は能力を使ったところ限定だが、外にいる相手からは見えないのがチートっぽいところだろう

 

実際に不思議の国のアリス(アリス・イン・ワンダーランド)の中にいるとき、外にでっかい熊が能力を発動した場所を通ったがまったくこちらに見向きもしなかったのだ

 

これは視線でも、匂いでも、言ってしまえば存在そのものが別空間にあると考えていいのでないか

 

そうして俺は森の中を進みながら、安全に他の国へ行くことができているのだった

 

ーーーーーーーーー

 

side???

 

「ただいま戻りました」

 

黒いスーツを着た眼鏡をかけた、いかにもできるビジネスマンのような男が目の前の老人に向かってそう発言した

 

「うむ、よう戻った。してどうだった?」

 

老人は軽く労ったあと、眼鏡の男にそう問いかけた

 

「はい、ノーマードの街はやはり全滅しておりました。そして、ヘイケイですが街の端にある倉庫街のさらに地下にて100人ほどの子どもたちの遺体と共にありました」

 

「…そうか」

 

老人は眼鏡の男の調査結果を聞き、ある程度ヘイケイが行った道順を考えていた

 

「ヘイケイのやつはその子どもたちを使い、儀式をしようとしたのだろう。そしてノーマードの街が全滅する何かに巻き込まれて死んだのだろうよ」

 

眼鏡の男は老人が言ったことがほぼ当たっていることに、さすがだなと思いながら発言する

 

「はい、全容としてはそのとおりです。それを踏まえてこちらの映像をご確認ください」

 

眼鏡の男が差し出した映像を老人は確認する

 

「…これは本当なのか?」

 

「はい、この映像に映っている少年がヘイケイがいた倉庫の地下から出てきて、その後街の店舗を物色してることから今回の騒動の原因はこの少年だと思われます」

 

映像の中には少年が倉庫街をコソコソしていたり、街なかを走り回ったり、店舗の商品を物色していたりする映像が流れていた

 

「ふむ、この少年はヘイケイが集めた生贄だろうな。そして何かのきっかけで゛念゛が発動し、ノーマードの街が全滅することになった。こんなところかの」

 

「はい、私もそう考えています。それに彼が持っている本が発の能力なのだとも思います」

 

「うむ」

 

眼鏡の男の発言に老人も同意だとばかりに頷くのであった

 

映像の中の少年が本の中に食料や貴金属、生活道具など様々なものを収納しているのが映っていた




お読みいただきありがとうございます
今後とも拙作をよろしくお願いします
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