主人公迷子です
あれから半年、俺は見事に森の中を迷っていた。俺は忘れていたのだ、自分が方向音痴だということに
「えーと、こっちが西だから目的地の東はこっちかな?」
そう思いながら俺は森の中を歩いていく
歩きながらも俺は゛纏゛の練習をしていた。そう俺は安全を手にしているなら、他の時間は才能EXの力を使って自分の強化に使おうと考えたのだ
安全な住居、使いきれないほどの食料(収納のなかは時間を止めたり進めたり自由だった)、自分を鍛えるための環境
これらが揃っているのだ、使わない手はないだろう
半年前の、ノーマードの街のことは今でも心に重圧をかけている
だが、それでも俺は前に進もうと決めたのだ。漫画の主人公みたいなことを言っているが、俺にはそれしかできないと考えたのだ
そうと決めて、俺はまず゛念゛の練習から始めることにした。ランニングや筋トレなど鍛えなければいけないことがたくさんあるが、ランニングは今現在森の中を歩くことで、体力がつくし、筋トレについてはこんな貧弱な体ですると将来的に身長が伸びなかったり、変な筋肉のつき方をしてしまう恐れがあったので゛念゛の練習からと考えた
最初は実際に゛纏゛を使ってみた
もとから、自分に流れている青いもやが見えていたのだ。ならばそれを身体中に纏う感じでやってみた。一発でできた
これはやべー。才能EXすげーと思ったのだった
なにせ初めてなのに、どういうふうに身体を動かせばいいのかが分かるのだ
前世の知識にあるハンター×2の漫画の内容を少し試すだけで簡単にできるのだ。早く強くなりたい俺としては嬉しいことこの上ない
他にも、゛絶゛や゛練゛までこの半年間で出来るようになったのだった
漫画の知識があるとはいえ、たった半年間でここまでできるのは主人公組以外ではいないんじゃないだろうか?
もちろん練度は全然なっていないと思うが、それでもこの成果はすごいと思う。実際に漫画の力を使っているという、ある意味楽しんでやっている部分もあるからだろう
そして゛練゛まで出来たので、早速グラスを用意して不思議の国のアリス(アリス・イン・ワンダーランド)の中でも水見式をやってみた
結果としてはやはりといっていいのか、特質系であった
水に浮いている葉っぱが消えたと思いきや、急に何かの種のようなものが出てきたのだ
自分としては、ああやっぱりなと思った
俺の性質としては゛生贄゛が自分の能力にとって最も使いやすいんだろうと考えていたからだ
そうして、水見式まで終わらせた俺は次の段階に入る前に、゛纏゛、゛絶゛、゛練゛をしっかり極めようと思った
なぜなら、どんな漫画の強者でも一流じゃなく超一流になるものは決して基本をおろそかにしないからだ
そういうことで、基本の3つを鍛えている最中なのである
3つを鍛えるのはいいのだが、どうしても時間が余ってしまう。この体、才能EXのおかげで習得速度がハンパないのだ
だから、娯楽を嗜む余裕が出てきた俺はノーマードの街から持ってきた武術指南書を読んでいた
「ふむふむ。なるほどなるほど。」
俺は一通り色々な武術の指南書を見ていく実際に体を動かしていた。その中で一番自分に合う武術は、八極拳だという結論になった
他の武術も悪くないんだが、俺はいちいちなにかある度に息を吐くということがクセになっている。その息の吐き方が八極拳の呼吸の仕方とマッチしていたのだ
それから、さらに半年間念や武術を特訓しながら森の中を歩いていった
お読みいただきありがとうございます
今後とも拙作をよろしくお願いします