陵辱フラグがとまらない!?TS転生したハンター、近未来で処女狙いの敵に無双します 作:わんた
残念な食事を終えたイチカは、部屋にある脱衣所へ来た。
ワンピースを脱ぐと全身が映る鏡の前に立った。
シミ一つない白い肌だ。張りもあって瑞々しい。成長しかけた胸には桜色の丸いエリアがあり、下の方に視線を移すとくびれもある。尻もやや大きく、男とは別の体だと主張している。股はつるりとしていて、無毛の丘が広がっていた。
狩りで歩いている間に股が寂しいことは慣れていたが、改めてじっくり見るといろいろ思うこともある。
(本当に女になったんだ。意識も変わっているみたいで、胸を見ても興奮はしない。体に精神が引きずられているのだろうか?)
心当たりはある。例えば股間を大きく膨らました殺人エイプを見たとき、イチカは冷静さを失っていた。男であれば見慣れた生理現象であるのに、体が震えるほどの動揺をしてしまったのだ。
これが女性の体に精神が馴染んだ影響だと考えれば、イチカも少しは納得できる。
(もしそうなら他にも影響はありそうだけど、恋愛対象は女性のまま。時間がもっと経過すれば変わるのだろうか? とはいえ戻る体はないんだし、エンを倒した後はアルゴスに任せるか)
前世の体はシリアルキラーによって内臓を取り出され、確実に死んでいるため元の体に戻りたいという欲求はない。残っているのは誤審したエンに対する恨みと、正しく審判して欲しいという気持ちだけ。
アルゴスがエンを蹴落とした後、イチカは再審判してもらおうと考えている。その結果として、輪廻の輪に戻って記憶を失ったとしても、それでいいとも考えていた。
「自分の体に見蕩れているの?」
鏡越しにアルゴスの体が見えた。宙に浮いていてカメラを向けている。
「女になったんだな、と思っていただけ」
そっけなくイチカが返事すると、アルゴスは本体からアーム状の腕を出した。電撃を流すつもりである。
「二人の時ぐらい男っぽい口調でもよくないか?」
「普段の練習が重要なのよ。クセがつくわよ」
「徹底してい……していますね」
「よろしい」
満足したアルゴスは腕を仕舞った。
もう話すことはないと思い、イチカはドアを開けて風呂場へ入る。シャワーが出ると髪、体を濡らしていく。
「洗いながら聞いてちょうだい」
水に濡れて故障しないのかな。
イチカはそんなことを考えながらシャンプーを出して、頭を洗っていく。
「エンは、あなたが生きていることに気づいたわ」
「思っていたより早いですね。防壁外に出ても、あまり意味はなかったんですか?」
「そんなことないわよ。生き残っていることはわかっても、現在何をしているかは不明のまま。エンに私たちの動きは追えてないわ」
「それは朗報です」
髪を洗い流したイチカは、スポンジを手に取ると腕から洗い、続いて少し悩んだが胸、腹、股と続いていく。
男とは違う形に戸惑い、やや緊張しながらも綺麗にすると足や背中も擦って洗っていった。
「エンは魔物を使って都市を攻撃させるつもりよ」
「どうして?」
「イチカの動きがわからないから、近くにいる人間を滅ぼすみたいね」
「バカなんですか?」
「そうよ。だから倒したいの」
泡を洗い流したイチカは、呆れた顔をしながら湯船につかった。
髪の毛がお湯に触れてしまい濡れる。
(こうなるから、お風呂でも髪をまとめる必要があるのか)
また一つ女性での生活に詳しくなったイチカは、アルゴスの方を向いた。
「他の都市へ移動します?」
「護衛を雇って都市間移動するには500万デロス以上のお金が必要よ。今のイチカが現実的ではないわね」
魔物が地上の支配者だ。車で移動しても襲われる。
どうしても別の都市に行きたいのであれば、ハンターの護衛を雇うか、高い金を支払って都市が運営するバスに乗る必要があるだろう。
「生活のためにハンターは止められないし、エンの仕込んだ魔物と戦うしかないですよね? できれば他の人に任せたいんですが……」
「それができるかは運次第ね。エンはこの世界に直接影響を与えることはできないので、もしかしたら知らないうちに解決しているかしれないわ」
「運、運かぁ……」
顔を半分ほど湯船に入れて、ぶくぶくと泡を立てながら、イチカは遠い目をしていた。
シリアルキラーに殺され、勘違いによって罰を与えられたイチカは、自分の運が他人より良いとは思っていない。エンが仕掛けてくる魔物と対決する前提で、動くべきだろう。
「魔物が動き出すのに時間はかかるわ。その間にお金を稼いで力をつけましょう」
「具体的にどうすればいいんですか?」
「まずは今回みたいに魔物を倒してお金と実践経験を積みましょう。AM-15でも遠くからでも狙い撃ちできるほどの技術をつければ、安全に狩りができるようになるわ」
湯船から顔を出したイチカが質問をする。
「接近戦は?」
「それも重要よ。レーザーブレードを買って使えるようにしましょう」
銃を恐れない魔物も多く、接近戦を強いられる場面も出てくる。多くのハンターは接近専用の武器の一つや二つは必ず持っていた。
「後は防具ね。混血のイチカはパワードスーツが使えないから、魔力を流して防御フィールドが発生するスーツを買って、ワンピースを卒業しましょう」
「それはいいですね。男の視線が気になっていたので、早く替えたいです」
「モチベーションが高いのはいいわね」
強くなることに一課は前向きだ。アルゴスは満足しているが、装備を整えてもエンが加護を与えた魔物は倒せるかわからない。
負ければ凌辱された上に、魔物の子供を産み続けるだけの人間に成り下がってしまう。
今はフラグが立っただけなので、全力でへし折ると、イチカは強く意志を固めていた。