メダリスト世界で勝手に死と踊る   作:今日、曇りのち曇らせ

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 アニメから入って二次創作を漁ろうと思ったのですがほとんどなかったので書きました。メダリスト曇らせ誰か書いてくれ。
 自分の教え子が怪我したらどうするの下りからコーチ陣曇らせいいなと思いました。


命を賭して曇らせをもたらす獣

 私は前世ハマっていたメダリストの世界へと転生した。

 

 今世の名前は小鳥ヒナ、前世は男だったが今世は女だ。

 

 そんな私は転生の際にメダリストの世界に転生することになった

 

 練習すればしただけ上達するチート、怪我をしないチート2つを叶えてもらおうとお願いした。

 

 そしてそれは叶ったのだがその力をもらう代わりにとんでもないペナルティを背負うことになってしまった。

 ただそのペナルティでさえ私の目的に近づくものだったので実質3つの願いを聞き入れてもらったようなものだ。

 ペナルティとは生まれつき心臓が弱く長く生きれないというものだ。

 

 ある程度自分の心臓がいつ爆発するかは分かっていてその時になったらデスノートに名前が書かれたように唐突に死ぬ。

 

 このペナルティを活かせる目的それは私がこのチートを活かしてみんなを魅了し、ある時忽然と死んでしまう。

 

 曇らせがみたいのだ。私は曇らせのためにこの今回の人生に捧げている。

 

 そして最初のステップとして私は親にわがままを言って今その目的の為にスケートリンクに連れて来てもらった。

 

 両親は本当に私の身体が心配みたいで絶対にダメと言って聞かなかったのだが根気強く説得……、というか大泣きして暴れてやっと小学4年生になる年になってようやく許可が出た。

 

 ふぅ~、生まれてこの方毎年365日駄々をこねた甲斐があったってもんよ。

 

 異変を感じたら止める、無理をしないという約束で今日は両親と一緒に来た。

 

 本当はもっと早く滑る事が出来れば良かったのだがと私は思っていたがしょうが無い。

 

 この世界に転生してから勉強のためにオリンピックや動画サイトに上がっているフィギュアスケートの大会の動画を見ていたのだが狼嵜光の映像を見つけ、原作まで大体後1年という事が分かった。

 

 私は小学4年、原作で言われていたようにぎりぎりの年だ。それに映像で見てきたものの結束いのりちゃんと違ってこっちは今まで氷上に立った事のない素人だ。

 

 その差を1年で埋めてやる。

 

 親の心配も私が転生してきた事情を知らないから治療をしっかりとすれば治る可能性が少ないけれどあるものだと考えて、あまり激しい運動をさせるのは避けたいということは当然あまり文句は言えない。

 

 私がやりたがってるフィギュアスケート何て傍から見ても飛んだり跳ねたりで心臓に負担がかかりそうだし。

 

 実際はどう足掻こうが私の死は避けられないけれど。けれど逆転して考えればそれまでは怪我をしないチートも合わさり何という事はないのだが。

 

 駐車場に着いた私はこの時間も勿体ない、早くいこうと父の耳元で騒ぐと父と母に手をつながれて心を弾ませていた。

 

「こんにちは、蓮華茶SFCアシスタントコーチの蛇崩遊大いいます。今日はよろしくお願いします」

 

「こんにちは小鳥です。こちらこそよろしくお願いします」

 

 私の父と蛇崩先生が挨拶を交わした。

 

 私は京都に住んでいるのでこの蓮華茶SFCを選ぶ事になったのだ。

 

 ここは鹿本すずちゃんや大和絵馬ちゃん、紅熊寧々子ちゃんに鷗田君が所属している。

 

 リアルの蛇崩先生、いやジャッキー先生に会えた喜びで目が離せない。

 

 本物だー、スゴーイ! 

 

 今日は蛇崩先生に会えるだけじゃなくてすずちゃん、絵馬ちゃんとも面識を持てるかも知れないチャンスこれはドキドキが止まらない。

 

 スケートリンク横まで蛇崩先生は私たちを案内した。

 

 リンク内には漫画には出ていなかったであろう子たちが滑っていた。

 

「パパとママはちょっと蛇崩先生とお話してくるからちょっとだけここに座って待っててね」

 

 そう言ってリンクそばのベンチに座っているように両親が言って、少し離れたところで話をしている。

 

 まあ、間違いなく私の心臓のことだろう。

 

 ここは強豪クラブで人数が多い、完全初心者で心臓に爆弾がある私を完全に監視することが出来ないという不安がある以上、今日のように見学は認めてくれていても所属出来ないというのもあり得る。

 

 親の方も毎年毎日、私が騒ぐのでしょうがなく連れてきたという所もあるし……。今日限りってのもあり得る。

 

 どっちにしろ早く滑りたいなー。

 

 私の目標は曇らせではあるけれど、メダリストという漫画に脳を焼かれた1人ではあるから純粋に滑ってみたいと欲もある。

 

 大人しく待っているように言われたが手元にはスケート靴滑ろうと思えば滑れる。

 

 親たちの様子を見ると表情的にまだかかりそうな雰囲気がしている。

 

 もう滑って私は大丈夫だって見せた方が早いや。他の子も滑ってるけど空いてる所あるしそこで滑れば邪魔にならないでしょ。

 

 それに他の子の滑りみていたらなんだか我慢できないや。

 

 私はそう結論を出し、スケート靴を履くとリンクへ出た。

 

 刃が氷を削り進んでいく感触がたまらない、最高だ。

 

 映像で見ることしか出来なかったスケート、私はその映像の選手と自分を重ねるように滑っていく。

 

 その衝動に埋め尽くされるように少しずつ速度をあげていく。

 

 多分飛べる、飛んでみたい。私はその心に従い空中を舞った。

 

 私は正直に言うと滑る前はすっ転んで身体をぶつけるのが怖かった。いかに怪我をしない身体といっても痛覚はあるし恐怖心が消えた訳ではない。

 

 作中では触れられていなかったと思うが氷上を滑るスピード、ジャンプを跳ぶ恐怖も年齢だけじゃなくスケートの壁になり得ると思う。

 

 なのでその壁に私が直面した場合、ただ寿命を減らした馬鹿になる所だったから良かった。

 

 飛ぶのも滑るのも怖くない、もっとしたい。もっと氷の上に立っていたい。

 

 そして私は1回転トゥループを着地した。

 

 どうやら見ることもまだ修行ということだったようだ。

 

 物心ついてから大体7年毎日欠かさず映像を見ていたからなのかどういった飛び方が綺麗なのかしっかりと分かっていた。

 

 私としては3回転を跳ぶような気持ちで跳んだのだが映像をずっと見ていただけでそれは流石に跳べるわけがない技術もそうだが筋力が圧倒的にそれを跳ぶには足りていないということだろう。

 

「あんた、新しく入ってきた子? なんで1人で滑ってるん?」

 

「この子知ってる子おる?」

 

 私の滑りを見て練習していた子たちがなんで離れて練習しているかと集まってくる。

 

 そうするとその子達を見ていたコーチだろう人が練習をサボっていると思ったのだろう。

 

 自画自賛になってしまうが一回転とはいえ綺麗に跳べていたし、スケーティングも恐らく3級レベルでは出来ていると思うのでとても初心者とは思わなかったのかどうしようか迷っている私の手を掴んで集団の中に連れて行かれた。

 

「ほらこっち来てジャンプ練習せんと、大会も控えてるんやから」

 

 私は結構気が弱い方だし、こっちからしても願ったり叶ったりだったので特に否定せずに集団に混じる事にした。

 

 練習はぐるぐる回遊魚のように滑りながら指定された幅の中で跳ぶというものだった。

 

 私の前に並ぶ子達が滑っていき私の番になった時だ。

 

 私が居なくなった事に気づいた両親と蛇崩先生が私を呼ぶ声がした。

 

「なぁ、ジャッキー先生が呼んどるヒナちゃんってあんたちゃうん? 何や呼ばれとるよ」

 

 私の後ろに居た子が聞き慣れない名前を聞いて私のことではないかと聞いてくる。

 

「そうだよ、私小鳥ヒナって言うのよろしくね」

 

「ジャッキー先生、ヒナちゃんここにおるよ」

 

 私がその子に答えるとその子は大きな声で蛇崩先生を呼んだ。

 

 そして私はこちらを見た蛇崩先生の驚愕の表情を見たが気にせずにその練習内容をこなそうとした。

 

 列が詰まっても申し訳ないしね。

 

「ちょっとその子止めてーや! その子初心者なんや」

 

 蛇崩先生が急いでリンク内に飛びだすが間に合わない。

 

「なんやて、ちょっと止まりーや」

 

 蛇崩先生に呼びかけられて異常を察知したこの練習を見ている先生も止めようとしたがスピードにのる私に身体をぶつけて止めるわけにもいかない。

 

 そして今度の私のジャンプはこのリンク皆の視線を集めていた。

 

 必死の形相で私を止めろと叫んでいるのだ子ども達もこの異常に気づいて何事かと足を止めるし、私の両親はこのことがどのくらい危険なのか初心者だからあまり分かってはいないようだったが蛇崩先生の様子を見て顔面蒼白だ。

 

 初心者がジャンプを跳ぶなんて危険も危険、ヘルメットすらしていないのだから失敗して打ち所が悪ければ死んでしまう可能性があるからだ。

 

 人生2回目のジャンプは前に踏み切って跳んだ。回転も先ほどのものより半回転多く。

 

 アクセルだ。

 

 誰が息を飲む音が聞こえる。

 

 私のこのジャンプは成功した。後ろ足から綺麗に着地するとまさか成功すると思っていなかったのか皆の驚いた顔が見える。

 

 そして私が順路通りに綺麗に滑り終えて止まると蛇崩先生に抱えられるようにしてリンクを出た。

 

「ことり待っていなさいって言ったでしょ」

 

「そうだぞ蓮華茶SFCさんに迷惑かけるようなことして」

 

 私は両親の言う通りだと素直に謝る。

 

「いやいや、迷惑なんて。それにしても本当に初心者なんですかこれは才能ありますよ」

 

 蛇崩先生が申し訳なさそうにしている両親に食い気味に目を輝かせて言う。

 

「本当ですか、でもことりは先ほどもお話した通り本人はやりたいようなんですが」

 

 父はやはり私を連れて来てくれてはいたが心配なようだった。

 

「お父さん大丈夫だよ。あんなに跳んだりしたけど問題ないよ。それに私初めて滑ったのにとってもグワーってなって吸い込まれるみたいだったんだお願いお父さん」

 

 私は滑れなくなっては困ると私の本心を父に伝える。曇らせたいという願いは抜きにしても滑ってみてのこの昂りは嘘ではない。

 

 じっと父と母の目を見て懇願すると援護射撃も入る。

 

「この才能私たちに預けさせてもらえませんか? この才能が埋もれていくのは惜しい、それに彼女の表情心の底からスケートが好きなんやなって言葉にしなくても伝わってきました。ヒナちゃんの事は責任を持って預からせてもらいますんでどうか私からもお願いします」

 

「そんな先生頭を上げて下さい、私達からもことりのことよろしくお願いします」

 

 そうして私は蓮華茶SFCに所属することになった。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

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