やっぱこの世界野蛮だわ   作:厄介女ホイホイ

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知識不足で足りない部分もあるかも。


二礼二拍手一礼

 

 

 

季節が変わりゆくのは早いもので寒さで体が縮こまる季節になった。

そして今日は"今年"が終わり、明日には"来年"が始まるそんな日。

 

そんな中、何をしてるのかといえば──

 

「田舎なのにだいぶ集まってるなあ」

「……人、多い」

 

──初詣に来ております。

 

田舎とはいえ集まってる人集り。まあ都会に比べれば少ないが、それでもなかなかの人数がそこには集まっていた。

 

そして隣には当たり前のようにいる大佛。

親は少し離れたところでご近所さん方と談笑中。

 

子供から目を離していいのかって?ここは田舎ぞ?行く先々の人たちはだいたい顔見知りでもはや地域全体が親みたいなところがあるから大丈夫じゃね?

 

「お!志楼のボウズじゃねえか!なんだ、また大佛ちゃんと一緒か!ヒュー、お熱いねえ!」

「からかうなよおっちゃん……」

 

相変わらずこのからかいはうざいものである。

が、隣を見れば大佛は首を傾げてよくわかってない様子。気にしてないならいいけどさ……もうちょっと意識してくれても良くない?ちょっと腹が立ちます。

 

「甘酒あるけど飲んでくか?」

「あ、じゃあ2つ」

 

おっちゃんから紙コップに入った甘酒を2つもらい、1つは自分もう1つは大佛へ。

飲んでみると……うーん、やっぱり独特な味だなあ。

 

「お酒…?」

「ん?」

 

「飲んでもいいの?」

「あーこれ、米麹で作った子供用の甘酒だから大丈夫だぞ」

 

酒とは入ってるが、米麹で作った甘酒にはアルコールは無い。

酒粕で作った甘酒だと微量にアルコールが入ってたりするけども。

 

そんな会話をしながら大佛も甘酒を1口。

 

「……不思議な味」

「ねーほんと。嫌いじゃないけど……むしろ癖になる」

 

「あったかい」

「そうね。やっぱり初詣には欠かせん一品だよ」

 

量もそんなに無いからすぐに飲み終わり、紙コップをゴミ箱へシュート。超エキサイティングだな。

 

大佛も飲み終わりコップを捨て、そのまま流れるように空いた手で俺の手を握った。

 

「……ん?」

「……こっちの方があったかい」

 

「え、あ……そっすか」

 

何こいつ。俺のこと好きなん?勘違いしちゃうだろうが。

告って振られる未来が見えちまったよ。

大佛、なんて恐ろしい子なの…!?

 

「このままお参り行こか」

「うん」

 

お手手を繋いで並んで一緒に向かう。

まずはお賽銭を入れて、そのあと二礼二拍手一礼だったよな。

 

ポケットからお財布を取り出し、5円を2枚。

1枚は自分もう1枚は──

 

「ほれ」

「……?」

 

「まずはお賽銭から。これをこの箱にいれるの」

「………」

 

そのまま2人揃ってお賽銭箱へ5円をいれる。

その後、礼を2回。そんな俺の動きを真似て隣の大佛も真似するように後に続いた。

 

──パンッ、パンッ

 

2回手を叩き、そして最後にまた一礼。

 

「……よし、下がろ」

「うん」

 

他にも並んでる人はいる。さっさと避けてしまおう。

そう思っていると大佛は当たり前のようにまた手を繋いできた。

 

……最近、ことある事に手を繋いでくるな。まあ俺はいいけどね。お手手スベスベで柔らかいし、役得だ。

しかし、どうしてこんな華奢な女の子の手であれだけのゴリラパワーが出るのか。コレガワカラナイ。

 

「……なんで2回お辞儀して2回手を叩くの?」

「ん?いい質問だな。最初の2回のお辞儀は感謝と敬意を表すもので別々の意味なんだ。そのあと2回手を叩いて邪気を払う。聞くとこによれば神様を呼び出す意味もあるとか何とかってのもあるらしいけどな。その後、最後にお辞儀をしてお邪魔しましたー、みたいな?まあ全部神様を敬うための礼儀、マナーみたいなもんだよ」

 

「へー」

 

俺もそんな詳しくないし、うろ覚えだけど。まあそんな感じだった気がする。

 

「……シロは何をお願いしたの?」

「ん?まあ俺の場合お願いっていうか決意表目だな。大佛に腕相撲勝つために頑張るから神様俺を見守ってくれ、的な?」

 

「お願いじゃないんだ」

「神様だよりは嫌いだからなあ。別に神様を信じてないとかじゃないぞ。でも、目標は神様に頼るんじゃなくて自分で叶えたいじゃん?」

 

「……シロは強いね」

「だろ?俺つえーの。大佛はなんてお願いしたのよ」

 

「これからもシロと一緒にいれますようにってお願いした」

「……おう、そっか」

 

やっぱこいつ俺のこと好きすぎじゃない?

嬉しくないわけじゃないけど、むしろ嬉しいけどさ。

 

じゃあ頼むからこの世界じゃあんた殺し屋ならんといてくださいよ?お願いだから。

なんて言っても、どうせなってしまうのだろうなあ(遠い目)

 

「……ま、今日はさっさと家帰ってそばでも食うか」

「年越しそばって、大晦日のうちに食べるんじゃないの?」

 

「夕食で食ったよ。でもあまりすぎてるから食うの。大佛は食べないの?」

「……食べる」

 

その後、我が家で大佛家と我が家の二家族でそばを食べた。

こんな平和が続けばいいのになあ。




そろそろね、お話を進めていきたいなとは思う。
……どういう展開にしてこうか悩むなあ。

あ、感想くれた人あざます。
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