俺達のメモリーオブヒーローズ   作:にわかライダー

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エアライダーめちゃ楽しい。最近のゲーム人生を終わらせる様な素晴らしい出来の物が多すぎる。

さて、今回、ライダーとか戦闘描写が全くないな、そんなんでスゲー時間食われちまった。
仮面ライダーらしく…はある話かな?

個人的に赤黒血染は出会うタイミングで結構変わると思っている。



No.8 思想と象徴

「どいつもこいつも信念が無い」

 

志柄希 翔太郎と赤黒 血染は喫茶店で注文をして座ったとたん血染が不満をぶちまけた

 

 

「…早速本題かよ、で何でそう思うんだ?」

 

 

「ヒーローとは信念をもって力を振るう物のはずだ、信念無く"力"を振るうことそれを罪と言い、罪がカタチを成した物、それが敵だ」

 

 

容姿と書いてカタチと読むみたいな言い方してんな、というか

「…過去形が多いな」

 

ダンッ!!

 

「嗚呼!そうだ!そうなるべきなのだ!!今の世は多いのだよ信念が無き者が」

あー暗い所を見過ぎたか

 

 

「まぁ、そうかもな。最近のヒーローの不祥事なんてなんと多い事か…けどそんな奴らばかりでもないだろう?オールマイト以外にも…えーとほらクリムゾンライオットとかさ」

 

「…確かにお前の言う通りそう言う者達もいる…だが、そうではない者が多すぎると言っているのだ!!」

 

「その上、信念無き者共を支持する民衆もいる!!」

「人は血を流し、信念が生まれ進歩していった!あの超常黎明も超えていった!!!故に血が!血が必要なのだ!!」

 

血染が何かを口にしようとした瞬間、翔太郎が遮る

「だから、自ら『スタンダール』となり血を流させるってか?」

 

「…俺は彼ではない」

 

「厨二病かよ…確かに、怖い記憶や凄惨な出来事がそうさせていったのかも知んねーな、だがな個人がそれ進化を求め起こしてはいけないんだよ」

 

 

「オールマイトが平和の象徴と呼ばれるようになったのはなんでか?マイトファンならわかんだろ?」

「…英雄だからだ」

 

「あーもう少し言ってほしかったがまぁそれでいいか、英雄という姿勢だ。たとえどれだけの苦境でも倒れそうなときでもその姿勢を今まで貫き通してきた。だから"彼"アイツは英雄に成れた。」

 

「…そうか」

「お前風に言わせてもらうがな、血で業を成した物はより多くの血を求められる、それに答えようが答えまいが最後には何も残らないし、自ら果たすことも出来ない、目的も、人も」

 

『やっぱり、俺はヒーローになれない

 

「…夢も…何もかもなくなる、望もうも望まなくともな、その道を選んだ時点で終わりだ」

 

翔太郎は何かを懐かしむ様な目つきをしながらそう呟いた

そして、その言葉を聞いても血染はゆるぎない眼で彼を見ていた

 

「…」

…それも覚悟の上ってか、そこまで固い信念を持てる奴、俺が結構好きな部類の男だ、だからこそそれを選んでほしくない

 

「それがお前の望みなのかも知んねーけど、俺はお前を止めたい…友達だと思っているからな、それにその手段は早計だと思うぜ」

 

ゴオ

 

「…早計だと?」

 

その一言を聞いた血染はただならぬ殺気を漂わせた

 

 

「おぉ恐、その手段はたった一人のお前自身の経験から出た答えだろ?間違いだとは…まぁ思っていないよな」

何だったら既に行動に移しているし

 

「お前のしようとする事は人に共感されねーといけない事だ。他者の意見を聞いた方がより共感できるような行動が出来ると思わねーか?」

話を聞く限り、血染はヒーロー科に入り、"一人"で間違いだと思い、"一人"で街頭演説を行って来た、行動は十二分に行った、共感してくれる相手もいない中で、だから多分コイツに必要なのは対話だ、だからそれを促すとしよう

 

「…ならお前ならどうするんだ」

 

「俺なら…そうだな、ヒーローになって自分が求めている姿勢を保ちながら、その考えや願いを発信し続ける、正直今までお前がしてきた事と似ているかもしれないが、同じ遠回りでもそっちの方が断然いいと思うぜ」

「……」

 

「『納得していない』って顔だな、あー…うーん流石にこれ以上俺話すことがねーな、まっこれに不満なら聞きに行けばいいんじゃねーの」

 

「…誰にだ?」

「お前の大好きなオールマイトに、事務所乗り込んで」

「!?!?!?!?!?!?!???!??!?!??!?!?!?!?!?!??!?!!?!??!??!!!」

 

『な、何を言っているんだコイツは?!』って顔されたな

「一応言っておくが、一線を越えようとしている奴にモラルがどうのとかの文句は受け付けねーからな」

「だ、第一に会ってくれないだろう?!」

「アイツの部屋に無理やり入り込む、お前のスペックなら案外行けるんじゃねーの」

 

 

「…嫌、しかし」

「人殺しよりも厄介ファンの方がよっぽどいいと思うぜ」

「…」

 

「オールマイトも大人だから変な諭し方をしてくると思うが、多分、お前のその真剣な悩みを正直に言えれば真剣に答えを一緒に探してくれる。なんせ…"彼"アイツはどうしようもないほどのお人よしだからな」

 

「…まるで知っているかのような口だな」

「ゑ?!オ、オマエホドファンジャナイガマ、マァオレモオッカケテルカラナ!!」

 

「ふ、まあいい。その話、検討してやろう…ふふふ、やはりお前は良いな」

…なんかキャラ壊れてね?

 

「そういう、話をする友達がいるのか?」

 

「んーいるにはいるが多分お前と通じ合える奴じゃないぜ、それにそいつは俺の弟だし」

「…弟か」

「そ、信頼している奴も大事な家族に誰にも相談せずにたった一人で考え続ける頭が良いのにそれが逆に心配になる奴」

 

「…そういや、最近あいつと話してねーな、調子いいのかどうかも分かんねーや」

 

 


 

 

-公安局-

 

「……」

 

局長室に一つの死体がある、その近くに一人の青筋を立てた男が立っていた。

 

「…何故」

 

その死体は状態は良好で、額にだけ穴が空いていた。

 

「何故、ここにいる…!!」

 

治崎の手では決して出来るはずのない死体なのだ。

 

「筒美!!」

 

そう、壊れた扉の前に彼女が立っているのである

 

「……」

 

彼女は何も答えない、それを見つめ息を整え落ち着いてもう一度聞いた

 

「…何故、何故お前が引き金を引いた、俺が引くはずだった引き金を」

 

その顔には青筋はもうなかった。それを見て筒美は口を開いた

 

「治崎…あんたは強いね」

「…?」

 

「私が初めて人を殺した時は殺す前から震えが止まらなかった、怖かった。」

 

治崎はその話に違和感を感じた、彼女にはあの事を知っていたのだから。

 

「…筒美、俺は」

「『両親を殺した』…だっけ?あれは聞く限りじゃ事故だよ、ニュースには乗らない超常社会の当たり前だ。」

「…」

 

反論すらできなくなり治崎は黙り込み、筒美は話を続けた。

 

「優しい…は少し違うかもだけど、あんたは瀕死に追いやるだけで殺すまではしてこなかった。ガイアメモリから人を分解するだけだったり、土に沈ませたり…本当にそれだけだった。私思うんだ、その個性は確かに人を殺す事も出来るけど人を生かす事も出来る、私はそれを……見てみたかった。」

 

「治崎、私は貴方に人を殺して欲しくない。殺す覚悟を持っていても…それはきっと辛いものだから」

 

話が見えたのか治崎は目を見開く

 

「…!!待て、筒美お前は俺に"ヒーロー"になれとでもいうつもりか?!」

 

筒美は微笑んだ

 

「その通り…だけどきっと治崎が思っている"ヒーロー"じゃない、目指して欲しいのは"誰かのヒーロー"…ハリボテのヒーローじゃない普遍的なヒーロー」

「……私は結局、お前を救うために人を殺してしまった。きっとハリボテのヒーローしか私になかったのさ」

 

哀しい笑みだった…だが、壊れてはいなかった

 

「……」

 

「そろそろ時間切れだな。さ、行って、遺体には銃撃の後しかないし、監視カメラの方も…きっと大丈夫」

「二人一緒に捕まるなんてバカだろう?」

 

「…」

「…そうだ、お前の兄に『ゴメン』って伝えておいてくれ」

 

「…分かった行かせてもらう。」

 

治崎は歩みを始めた、筒美の

 

スッ…

「!!」

 

前に進み、抱きしめるために

 

「これからずっとお前を組で待っている、火伊那、そこがお前の帰る場所だ」

「…ッ!!あぁ期待している。待ってて、廻」

 

筒美の頬が光っていた。

 

「…じゃぁな」

 

そして、治崎はその場を後にした。

 

 


 

 

-次の日-

 

その日の新聞にはあるトピックが載っていた。

 

『レディナガン逮捕!!』

 

その記事を組の縁側で治崎はただ静かに読んでいた。

 

「それ、お前が仕立てたってわけじゃないよな。」

「……当たり前だ。」

 

翔太郎は隣に座った

 

「へッ…だよな、安心したぜ。…どうだった?社会の裏側は」

「…腐っていた。だがいい経験だった。」

 

 

「…わりぃ、揶揄してる見てえな言い方をしてしまった」

「それは、兄者のいつもの事だろ」

「え?!」

(いつもやってんの俺!?)

 

 

「俺は…俺は兄者を超えたかった。憧れだったから、超えれば"この力"を超えられる、そう思ったから」

 

治崎は新聞を離し、手を見つめていた。

 

「兄者…俺はあんたがヒーローになりたいという事を今も理解できない。あんたがしている事をやめさせれば諦めてくれるとも考えていた。」

 

「だが、違う。兄者、あんたは何故ヒーローを目指せる?何故、"あんなもの"を見てもなおヒーローを…目指せるんだ?」

 

翔太郎は少し驚いていた。ほとんど自分の考えている事を言わない弟が自然と口にしているのだからそして、真剣に答える事にした

 

「…意味が分かんねーだろうが、それ以上の地獄をしっているから…だな。今の社会は確かに歪んでいる。だが、少しずつ一歩一歩その歪みを消そうと、減らそうと誰もが進んでいる。あの公安も、オールマイトをはじめとするヒーロー達も」

 

「俺はそれを信じたい。そうやって歩む人々を守りたい。だって」

 

「明けない夜は無いのだから。」

 

治崎は驚きながら、どこか納得した様な表情を浮かべた。

 

「…理解不能なまでのお人よしなのがヒーローという事か」

「そーそー、そう言うのがヒーローだぜ」

「…(兄者がそれを言うか)」

 

「治崎、お前は大丈夫か?変に抱え込んでいるんじゃないだろうな?」

 

「……筒m、レディナガンに"誰かのヒーロー"を目指して欲しいと言われた。」

「職業のヒーローではなく、普遍的な意味での英雄…だが、俺はそれを目指す気は起きない、彼女に言われても所詮俺にとってヒーローは英雄症候群の病人の集まりだ…だが、目標は出来た。」

 

「…目標ね」

「ああ、あんなものを必死に隠す国も政府もヒーローも信用できない。そんなものに頼らなくとも生きていける強い組にする。」

「せめてこの地区の日常を支えられるほどの強さをな」

 

(…なぁんだ結構絆されているじゃん)

「失礼なこと考えているな兄者?」

 

「……サテナンノコトヤラ」

「…まぁいい。それと兄者あんたが抱えている物を教えてくれるように頼れる存在になって見せる」

「!!」

「兄者、俺はあんたやオヤジに頼られる存在になりたかったんだ」

 

全てを明かした治崎は満足した顔をしていた。

 

「フ…こう考えている事全部ぶちまけると存外スッキリする物なんだな」

「……」

 

そして、それを聞いた翔太郎は少し考え込み、口にした

 

「治崎、お前は十分に強いと思うぜ、それにお前がなにを考えてそんな事をしているのか知れてよかった。対話って大事だなって改めて思ったよ。」

 

「だから伝える、俺の事全部な!!治崎、お前を頼らせてくれ」

「!!!…あぁ!!」

 

 

その夜、鳴海覇道と共に翔太郎は自分の全てを伝えた。それを聞き治崎は

ゴクゴクゴク

「……はぁ」

 

 

水を飲み頭を抱え込んでいた

 

「えっとー大丈夫か?」

「…正直、理解もジジイ共が行ってるオールフォーワンが実際にいる事も飲み込めてもいない。だが、納得はいく。」

 

「…協力してくれるか?」

「するに決まっているだろう」

 

 

「ハハハ!!いやー良かった良かった!!」

 

それに対して鳴海覇道は大笑いしていた。

 

「オヤジは混乱しなかったのか?」

「当の昔に体験済みだからな、あの時は正直驚いたのなんの!!」

 

それを見ながら翔太郎は疑問を感じていた。

 

「なぁ鳴海のオヤジ、なんか嬉しそうだな?」

「義理ではあるが兄弟たちが協力し合おうとしているんだ、本当に嬉しい事だ!!ここに娘がいるともっと嬉しいのだが…ま、望み過ぎか」

 

「…で、兄者はこれからどうするつもりなんだ?」

「あー取りあえずヒーローを目指す、俺の正体がバレようがバレまいが公的に個性を使用できるようになるべきだし、ガイアメモリの回収も必要だからな」

 

「後、協力者を増やすかどうか悩んでいる、それぞれ別の方向で不安なんだが秘密にして力になってくれそうな奴は結構いるからな。どう思う治崎?」

「…相手は相手だ、聞いた所、その男は恐らくまだ健在の事も考えると、そんな大人数に知らせるべきではない。良くて二、三人が限界だろう。」

「ヒミツは知る人間が多くなるとバレやすくなる」

 

 

「成程、やっぱ頼りになるな」

「当然だ」

「にしてもあのガイアメモリと兄者は関係があると思っていたのだが、まさかここまで深かったとは…」

 

「ま、そう思うよな、ガイアメモリ回収はある意味世間様に対する贖罪でもあったしな」

 

「…兄者が公安を去った後、レディナガンがガイアメモリを使いだした。」

「は?!使ってたのか!?」

「あぁ彼女が使用した時、より強くなった…なあ兄者」

 

「俺にもガイアメモリを使わせてくれないか?」

「…考えとく。」

 

 

 

「フッ…まぁまぁ協力者が増えたんだしこれから色々考えていけばいいだろう」

「確かにな、鳴海のオヤジと俺じゃぁもう限界だったからな」

「フフ、さてそろそろ寝る事に」

 

ピリリリリ

 

その時、スタッグフォンが鳴り響いた。

「うを⁉メール?!何だこんな時間に?!」

「こんな時間にメール…まさかお前のいい人か?」

 

「オヤジ、直球過ぎ」

 

 

「……!!」

「…どうした」

 

そのメールを見て翔太郎の口が次第に弧を描いていく

 

「どうやら、協力者が増えそうだぜ」

 

 

そう言いながら二人に画面を見せた。

 

「…これが何です?」

「…!!このメールアドレスは」

 

そのメールには『おはようです:)ようやく解凍しきったのです』という簡素なメッセージと写真が添付されており、そこには半分だけしか凍ってない花が映っていたのだった。

 




「志柄希 翔太郎(ジョーカー)」
実は今回説得以外何もやっていない男。
血染の事はとても好ましく感じており、割としかっり説得っぽい事をした。
そして、治崎とちゃんと相談し合えて、協力者が増えたことがすごくうれしかった。
実際、ヒーロー免許を取る事やガイアメモリの出どころを断つ事を一応目標にしているのだが、正直、鳴海覇道と二人じゃ限界を感じていた。
鳴海の組長もにっこりである。



「治崎 廻」
色々あってようやく本当の事を会話する事が出来た。
思想は歪んだままだし、警察などの国の組織を信用できなくなったがまだましな状態。
ちゃんと話して自分が何をしたかったのかに気付くことが出来た。
因みにショウタロウのヒミツを一気に全部言われてしまい。若干の無量空所を感じている。



「赤黒 血染」
やけに息の荒い男。
最後の駅前での演説でようやくちゃんと話を聞いてくれる同志と出会えて感涙しそうにもなったが、なかなかどうして結構議論が深まる相手でもあった。
後日本当にマイト事務所に侵入し、オールマイト本人に相談した。重度のマイトファンでもあるサイドキックに本気の説教も受けたが。
オールマイトの言葉により浄化。
数カ月後ヒーロースタンダールというヒーローが華々しいデビューを飾った。


「公安」
これから良くなる…と思われる

「秤」
え!ナガンが局長を殺した?!な、何してんの!!!
…はーもう!!何とかしよう、まずは証拠を消すためにも監視カメラは消そう。
そして、ホークス時代の公安局長となる。



「レディナガン」
無理矢理扉をけ破り局長の頭を打ち抜いたヒーロー
とっさに殺してしまい、それに抵抗感を持てない事は自己嫌悪を少し感じている。
治崎とは短い期間ではあったがとても恩を感じているし、自分が本当は何を守りたかったのかを今一度再確認する事が出来た。人を殺したのに、少しだけ満足してしまっている。
局長射殺後、秤の手により死刑は免れたが、当然タルタロスに収監された。釈放される事はあるのだろうか…
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