俺達のメモリーオブヒーローズ   作:にわかライダー

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最近大変で一週間以上の遅れてしまった申し訳ない。

翔太郎の話は少なめにしたいから話の密度が濃い事濃い事。

という訳で今回長いし、色々な展開もオリジナル設定も渋滞しているので注意してください。

今回は翔太郎の身体能力について説明します。


No.3 紫殿下襲来

「……」

両親が死んだ

 

 

「ねぇねぇ知ってる?隣のクラスのさー」

「あー分倍河原って人でしょ?」

「両親が死んじゃったんだっけ?」

 

ガラララ

「そうそうヴィランの襲撃で…!!」

親戚付き合いもなく、14で独りになっちまった。

 

「……」

「…」

タッ…タッ…タッ…

 

「ねぇ今の見たー?」

「怖ーい」

「…」

意味もなく学校に来てしまった。『金も余裕なくてこんなことしている暇はないのに、なんで?』

…期待していたのかもな…独りにならない場所を欲した。『結果独りじゃなくなったか?』

それは…

 

哀しい独り言を思考していた分倍河原仁に声が掛かる。

 

「おーい…」

「?お前は…志柄希?」

 

それは同じクラスの志柄希翔太郎だった。

 

「お!いたいた…あのさ仁、ウチで飯食わねーか?」

「…!!」

俺は運を持たずに生まれた…けど

 

「…一人の食事は寂しいだろうなーって思ったんだけど余計なお世話だったか?」

自分よりも大事な友達や仲間に恵まれた

 

 

 


 

 

 

そして時は流れ

傑物学園にて

 

2年のクラスで先生が今後について話していた。

 

「さて、今年の夏休み明けは仮免を取得してもらいインターンが開始される。とはいえ、うちの高校にはそこまで誘いは来ないから別に決まってなくても仕方はない…」

 

そして、その話には続きがあった

 

「が、せっかくの機会を不意にするのは勿体ないと思うぞ」

 

その言葉はただ1人の事を指していた

 

「志柄希」

 

 

「お前の事を言ってる」

 

「…うーす」

 

それは黒板を見ず椅子に寄りかかりながら天井を見ていた志柄希翔太郎だった。

 

 

 

…あれから組に戻って中学生時代を飛んで高校生になった。家庭の事情で独りになってしまった友達を飯に誘ったら、そのまま組に入って来たし、廻は家族が大好き過ぎて、なめてくる同級生としょっちゅう喧嘩していた。(あまりにも一方的だったけど)

 

 

さて、何故俺が傑物学園にいるのかって思ってる奴がいるだろうから、あんまり言いたくはないが実は…

 

雄英落ちちゃった☆

 

はっきり言おう!筆記を油断しまくってた!!嫌、だってさ俺一回雄英受かったんやぞ!!!油断しねーほうが無理だって!!!!

 

ま、まあ!!前の人生で仲良くなった根津校長にバレずに済んだし!!炎司やとっしーとバレるきっかけを作らずに済んだし!!!!雄英二回目は絶対あきるし!!!

 

別に?新校舎どうなってるんだろうとか、学食のメニュー増えたのかなー?とか、過去のヒーローの記録とか見たいなーとか。

全然!!じぇーんじぇん!!思ってないからな!!!

 

HAHAHA!!……ハァー

 

 

それはそれとして、1年の内に仮免は取れたんで大分自分の時間は作れそう…先生にくどくどめっちゃ言われるけど、別にインターンにそこまで価値を見出せないんだよなー

前世、独立までは言ってないけど炎司エンデバーのオヤジのとこでインターンやった事あるから、それ以上にすげーとこそうそうないと思うし。

 

 

「さて、今日のヒーロー座学はコスチュームの歴史についてだ。」

クラウン・ショックとかスゲー見た事ある内容ばっかだ…いよいよ、仁にコピー作ってもらってサボろうかな?

 

 


 

「ふわあぁ…やーと終わったよ」

「翔太郎ー」

「ん?どうしたお前ら?」

 

同級生たちが翔太郎に話しかけた。

 

「今日ゲーセン行くんだけどさ、お前も来るか?」

「あー…悪い今日パス」

「そっかー残念」

 

「それじゃぁな」

「おー」

 

そうして、翔太郎はその場に後にし、ある路地裏に入った。

 

「…お、いたいた」

キシッ

 

そこには壁に引っ付いたスタッグフォンがいた。

 

「さて、結果はっと」

 

スタッグフォンを手に取り、中身を確認した。

 

「…収穫ナシ…か」

キシ…

「あ、いやお前のせいじゃねーからな?…というかやっぱスゲー人間臭くなってんな」

 

あれから、ガジェットを使って色々と情報を集めている。いるんだが、魔王関連の情報こそ出るけど。ガイアメモリのガの字も…他に求めている情報も出ねー

 

「んー参った」

魔王が普通に使えない状態にいるのか、調べが甘いのか…

調べ物ならバットショットも使いたいのだが、如何せん動かすバットの疑似メモリがねーんだよな。

スタッグフォンとスタッグの疑似メモリを作ってくれた創姉ちゃんももういない

 

…自分で作れるんかな―?普通に出来る気がしねー

 

翔太郎がどうするべきか簗んでいたその時、何者かが声をかけて来た!!

 

「ねぇちょっと、そこの貴方」

「ん?どうしま…し…た」

 

その視線の先には胸毛を堂々と出し、衣装が華々しいヒーローがいた。

 

「…宝○?」

「いいえ、○塚じゃないわ、最近チームアップでここをパトロールしているヒーローなんだけど、貴方ここ詳しい?」

 

「え?…あーまぁそうですね、何聞きたいのですか?」

「ここ最近赤いスカーフを巻いた敵グループが噂になっているじゃない?」

ん?その噂は知らねーけど俺が最近邪魔で絞めた奴らと似た特徴だな?

 

「実は昨日、その敵グループが自首してきたの」

あ、アイツら自首したのか…というか、こりゃぁ多分

 

ナニカを察した翔太郎はあるメモリを体に挿す準備をした。

 

「それで事情を聞いたら、『目つきの悪い貴方と同じくらいの子供に何回も倒されて嫌になった。自首するから個性を無許可で使っているその敵予備軍ヴィジランテを逮捕してほしい』…と貴方に聞きたいのは…」

 

 

スッ

「貴方ね?」

「…はぁて」

 

Hopper!!

キュイン…

 

翔太郎は一瞬でバッタ怪人ホッパードーパントに変身し、その瞬間ヒーローも動いた!!だが

 

 

バババッ!!

 

翔太郎は壁キックですでに屋上まで移動していた!!

 

「何のことだか分かんねーな!!」

「なら逃げるんじゃないわよ!」

一般人に対して伝える情報の多さ、俺の制服を見る目、んで逃げ道を断つように立ちふさがる位置…やっぱ気づいてやがったな!

 

スタッ!!

ダッ

今この場から逃げれば何とかなる!!正直、制服についている学校の模様から割り当て来る可能性はあるが、結局のところ俺はただのヴィジランテそこまで捜索は…!!

 

シュッ!!

ヒョイ!

 

翔太郎が思考しながら移動していたら、なんと背後からそのヒーローの攻撃が来ていた!

 

「!?」

「アッぶねぇ…」

もう登ってきやがったか……こりゃぁあのメモリの出番だな!

(完全に不意を突いていたハズなのに…)

 

「そんなに、殴り合いたいのか?」

「えぇ…あなたが抵抗するならね」

「…こっちは」

 

Illusion!!

キュイン…

 

シュー…

「お断りだ」

「!?」

 

イリュージョンメモリで辺り一面が煙に包まれた!!

 

「ま、待ちなさーい!!」

JOKER!!を持っていく気よ!!ってボケている場合じゃねーか今のうちに…

 

ダッ

逃げる!!

 

 

翔太郎が逃げおおせた後、煙が晴れていた。

 

「行っちゃった…複数の個性を巧み使う応用力、不意の攻撃にも反応できる反射速度……実にいいわね」

 

 

ー次の日ー

ー傑物学園、応対室にてー

 

…こうして、逃げおおせたわけだが

「直接学校でお前にインターンの誘いに来た、『ハイネスパープル』さんだ」

「ハイネスパープルよ。初めまして、翔太郎クン♡」

「…」

…なんかいる

 

 

 


 

 

 

「ふーん、なるほどね裏道で修行していたら絡まれていたという訳ね」

「まぁ…はい、そうです」

あれから先生を外に出し、二人きりになった。

んで、今事情聴取されてる。警察に付きださないのなんでだ…?

 

「ねぇ貴方、仮免を持っているのに何でヴィジランテをしていたの?」

「え?あー」

「仮免って『緊急時に限りヒーローと同等の権利を行使できる』って奴でしょう…見ず知らずのチンピラにひけらかして使う物じゃないでしょう?」

『個性を無許可で使っている』とか言ってたらしいけど、別に個性使ってるわけじゃねーんだけどな

 

「チンピラって貴方…そのチンピラ最近ここらで迷惑をかけている敵だったんだけど。」

「知らなかったらノーカンです。それにこんな事でヒーローとして戦う必要はないと思っています。ヒーローってのは本来そんなに手柄をひけらかすもんでもないですしね」

ってあ…余計なことまで言っちまったかな

 

「貴方…考え方が古いわねー」

「よ、よく言われます…」

あーいつもの目、この前10年以上前までオールマイト以前の時代のヒーロー習ってたしあの師匠グラントリノの下だから考え方が固まっちまっているんだよなーんでこれを先生やら同級生に言ったらよくこうなる。

 

まぁそんな圧でこのスタイルは変えるつもりねーけど

「もったいないわね」

「…?モッタイナイ?」

 

「えぇ…貴方はもっと表に出るべきだと思っているわ」

 

ハイネスパープルは出されていたお茶を飲みながら話を続けた。

 

「私、こう見えて戦闘が得意なの。そのせいなのか相手の気配やオーラで相手の才能を感じられてね、初めて貴方を見た時はとても驚いたわ」

「…」

 

「警戒する構え、私に次の行動を悟らせない所作、その上不意を突こうともそれをすぐに対応できる反射速度…すべてがプロヒーロー以上の気配だった。」

 

「…その年でそこまで身に着けられるなんて、違和感を感じるけどとてつもない才能の原石であると思っているわ」

「故にもったいないか?」

「えぇ、『ヒーローの仕事は個性犯罪の取り締まり』だけではない……昔はともかく、今の時代はオールマイトによって平和になった世界。恐怖が辺りそこらにない時代、取り締まり以上に人々に安心を与える事を求められるわ。」

「世間に認知され、世論に話題になれば取り締まり以上の抑止力になる…故に敵退治系のプロヒーローでもメディアの露出をする。」

「…」

 

ハイネスパープルはお茶を飲み干し、翔太郎の前に立った。

 

「…志柄希翔太郎クン、私の勘ではあるけど…はっきり言わせてもらうわ。貴方はこれからのやり方次第でオールマイトと同等…嫌、それ以上の存在になれる!!」

「…!!…へぇ」

 

「それとあなたのヴィジランテ行為を通報はしないわ…そもそもする必要もないしね。よりヒーローを目指したいならウチの事務所『オフィスPレボリューション』においで!!」

「…待っているわ♡」

 

そう言い、彼は去っていった。翔太郎はただこう思った。

 

「…嫌、キャラ濃!!」

 


 

 

 

と、まぁそんな話をして帰路についた。

 

 

「ただいまー」

 

「お!!お帰りなさい坊ちゃん」

「おう…あれ?随分と静かだな」

「あーそりゃ、今日ほら街の美化活動の日だし、後、お嬢が数人に荷物持ちに連れていったりしています。」

 

「そっか今日美化日か、姉さんも人遣いが荒い。」

今更ではあるが鳴海のオヤジには実の娘がいる。一応同い年ではあるが姉さんと呼んでいる。そこまで悪い人ではないけどすごく気難しい…あれそういえば

 

 

「…廻達は?」

「多分いつもの部屋っす」

「そっかじゃぁ行ってくるわ」

「お気をつけて」

 

 

 

死穢八斎會本部、その地下はある一人の個性により警察も公安の目も届かない大きな訓練場になっている。そして、それを知っている組員も意外と少ない

 

コツコツ

「おーやってるやってる」

 

 

 

 

その訓練場で今、三人の治崎 廻が2VS1で壮絶な戦いが繰り広げられていた。

 

ハァハァ

「!…兄者」

 

「調子どう?二人の自分に勝てそうか?」

「……あんたには関係ない」

 

治崎は兄としていた翔太郎をまるで他人の様に対応し、戦闘に戻った。

 

「…手厳しぃ」

アイツ、俺がヤクザの敵であるヒーローになる学校に行った事、本当に嫌だったんだな。一年間ずっとそっけない態度とられとる。

 

そう言えば今更ではあるが、ヤクザの息子である俺なんだが、ヒーローになる事はそこまで問題はないらしい。理由としてはヤクザは今の時代で『天然記念物』と言われるほど警察からの扱いがあまりにも軽い。

後、親父が直接確認を取ってくれた、理由などはともかく「OK」らしい。まぁおおよそ察しはつくがな…にしても

 

「…ボロボロだな」

「だな!!」

「ワオ?!びっくりした」

 

「よう!翔太郎!!帰ってきてたんだな!!」

「相変わらず元気だな仁」

 

そこにいたのは組に引き取られた分倍河原 仁ブバイガワラ ジンだった。

 

「それはそうだろう!!だって……そうでないと続けられない

 

それを言っている仁の顔は退くほど疲弊した。

 

「あっ…何時間やってんの?」

 

「廻が学校から帰って3時間、寝そべりながら漫画よみてーのに」

玄野クロノは?」

「美化活動に行ったらしい。今日は廻の日だったけど『自分がやっときやす』だってさ!!」

「ホーン…あいつ、廻にべったりだなー。」

「俺らみたいになんかあったんじゃねーの?」

 

そんな会話をしていると三人のうち二人の治崎は溶けた。

ドロッ

 

「仁!!!増やせ」

「うぉ?!きゅ、急に叫ぶなよ!!」

ドロドロ

 

そう言いながら仁は自らの個性で治崎を増やした。そして、それを見ていた翔太郎はなんとなしに思考していた。

 

「…」

コイツの個性…確か2倍だったな『情報とイメージを元に物を複製する個性』…弱点は『その複製が割と短時間で消える事とその複製品は耐久力も攻撃力も低い事』…この説明が加わる事で公安も魔王様も興味が失せたと思う。

 

だがコイツ、個性で同じものを無造作に複製するたびに複製の残る時間が微量だが伸びているし、火力も上がっている…証拠に廻が仁を使った訓練で使っている複製の数が明らかに減っている。個性伸ばし…それこそ『自分を何回も何体も複製する』っていう事をするだけで…嫌

 

コイツめっちゃ良い奴だからそういうのに関わらせたくねーー…これ以上考えるのやめっか。

 

 

「そういや仁、廻があそこまで強さに執着しているのか知ってるか?」

「あぁ知っているぜ!!なんでm「そこまでだ!!キェイ!!」?!」

 

その遮った声はとても小さいぬいぐるみだった。

 

「あーミミックさんいたんですね。」

 

この人は入中 常衣イリナカ ジョウイ。ぬいぐるみ見てーな見た目をしているが中身はしっかりおっさんである。個性は「擬態」で冷蔵庫位のサイズの物なら自由に入り込んで物を操作する事が出来る。ちなみにミミックさんと呼んでいるのは俺が初めて見た時、冷蔵庫に擬態しており、絵面がミミックぽかったから名前を聞かれる前にそう読んだら、それが組に広まった。すげー怒りっぽいし、キエイキエイ言う。

 

 

「廻坊ちゃんのプライベートな事をぺらぺらとしゃべんな!!下っ端が!!」

イラ

「……なんでもお前をヒーローの道から連れ戻すために強くなりたいんだと!!」

「!?」

お前…マジか

 

「廻言ってたぜ、『兄者がヒーローを目指す理由は、俺や組が心もたないからだ』って、オヤジとお前の夜な夜なやってる会議を盗み聞いて、ヒーローじゃなくてヒーロー免許の方が欲しいだけだって知ってるしな!!」

「え!?アイツ知ってるの?!」

「おい!!」

 

「『兄者がそんな事せずともいいと思わせるためにも、まずは心配されないくらいの力を身に着けるべきだ』って!!」

「おい!!!!」

 

「俺、アイツのそういう仲間思いな所大好きだぜ!!何でって聞いたら教えてくれたし!!」

「…そっか、てっきり嫌われたかと思っていたけど…アイツホント色々考えてんなー」

「あぁ!!すっげぇ頭いいよな!!」

 

「俺を無視するなーーーキエェェェェェェェェェェェイ

おぉ…その事を言われた廻以上にミミックさんがキレてる。

 

そんな会話をしているとある人物が下りて来た。

 

「ハハハ、相変わらずお前たちは騒がしいな!!」

「?!か、カシラ!?」

 

それは死穢八斎會組長、鳴海覇道であった。

 

「入中お前、新人への躾とかしてくれるのは嬉しいんだが怒りすぎなんじゃないか?」

「お、俺はそこまで…」

 

「仁、おめえももう少し入中のいう事を聞いていいんじゃないのか?」

「えーーコイツ嫌いなんだよーオヤジー」

「敬えと言ってんだキエイ!!」

 

「古くせー」

「誰が天然記念物だって!?」

「そこまで言ってねぇよ!!」

 

仁とミミックの場外乱闘を見て鳴海覇道はただこう思った。

 

「…水と油だな…まぁいい飯にしよう。」

 

 


 

 

 

夕食の後、翔太郎は鳴海に呼び、客間を使い作戦会議を始めた。

 

「ほう、インターンの誘いか。」

「おう、なんかすごくキャラが立っているヒーローに直接誘われた。」

「…この話受けようと思ってる。俺はまだ"あの時代"(オールマイト前)のヒーローに引っ張られている。今を生き抜くためにも、今後の方針の為ためにも"今"のヒーローを知りたい。」

「そのためにも…って表現はおかしいかも知んねーけど、公安はどう動くと思う?」

 

 

「…奴らの考えまでは分からないが多分大丈夫だ。むしろお前がぼろを出すタイミングが増えたと考えているだろう。」

 

「あー…そっか。」

 

翔太郎は天井を見上げ、ため息をついた。

 

 

「……やっぱ、あのシステムか。」

 

鳴海は黙って頷いた。

 

「“ライダーシステム”。お前の個性と、それを制御するあの装置。公安はきっと、お前の"ヒーロー活動"の中で、それが自然と明らかになるのを待ってる。」

 

「つまり…“俺にヒーローをやらせる”ってのは、公安にとっての実地調査ってわけか。」

 

「仮説に過ぎんがな。ただ、奴らが妙に強く出てこないのは、組と地域の繋がりもあるだろう。俺たちはただの裏家業じゃない。町の祭りの準備から、公園の美化、商店街のイベントの手伝いもしてる。そういう顔を知ってる奴らが、まだこの町には多い。」

 

「強硬策に出れば、あっちが“悪者”になる。」

 

「だからこそ、公安は『お前が勝手にボロを出す』展開を期待してる。そうすれば正義の名のもとに動けるってわけだ。」

 

翔太郎はゆっくりと口元をゆがめて、乾いた笑いを漏らした。

 

「どこまでも都合のいい“善意”だな…ま、上等だ。全部バレてもなお、俺は自分の道を進む…そのつもりだ。」

 

鳴海は黙って茶をすすった。

 

「インターン、行ってこい。“今”を見てこい。」

 

「分かった了解、んでオヤジも何か話したそうな顔だから聞くけどなんかあったか?」

「…へッ、相変わらず察しが良い。」

 

「お前に調べてほしいと言っていた二件の結果が出た。」

「まず一つ『志村 転弧』についてだが、やはり死亡の線が濃い」

「…そっか」

 

…半年前に志村一家の惨殺事件が起きた。

俺はオールマイトの師匠『志村 菜奈』の息子『志村弧太朗』とお隣さんで仲良くしていた。そして、俺の知っている、なけなしの原作知識から弧太郎の息子が原作の敵になる事を危惧し、家族仲の修復を頑張った。

結果を知る前に死んじまったけどな。けど、今回の人生で弧太郎は人気の批評家になっていたし、実際に遠くから見ていた時は理想の家系そのものだった。

そして、上手く行ったと思っていた…それで侮った。

アイツの狡猾さを知っていたのに、あの助言もあったのにそれでも届かなかったその後悔が頭の中にまとわりついている。

 

「…そんな気を落とすな、お前も一人の人間出来る事は限られている。お前は良く頑張ってるよ。」

「…別に気を落としているわけじゃねーよ、ただ…」

 

『平和の象徴が少しでも後悔しない未来。アイツが救う未来がこぼれない様に守る為にも俺はここにいる!!』

 

「自分の決意も成し遂げられなくて情けないって思っただけさ」

「…そうか」

「…あーもう、暗い話はとっとと終わらせる!!もう一個の方は?」

まぁどうせガイアメモリの方は収穫なs

 

「ようやく、ガイアメモリらしき情報が出て来たぞ」

「…へぁ?!」

 

 


 

 

 

1か月後

 

 

「ようこそ!!オフィスPレボリューションへ!!自己紹介お願いできるかしら?」

 

「あ、はい。本日からインターンで入った志柄希翔太郎、ヒーロー名ジョーカーです!!よろしくお願いします。」

 

「…うーんもう少し砕けた自己紹介の方が良いんじゃないかしら?」

細かいなー

 

 

そんな自己紹介を聞いていたオフィスメンバーが翔太郎の元に向かった

 

 

「社長、その人が以前話していた人ですね?」

「え?!」

 

そのメンバーを見た時、翔太郎は口をあんぐり開けた。

 

「えぇそうよ、ジョーカー君、この子君の動機のインターン生の」

 

なぜなら

 

香山 睡カヤマ ネムリ、ヒーロー名『ミッドナイト』よろしく!!」

 

彼女はほぼ全裸なのだから。ちなみに今は握手をしようとしている。

 

「…この事務所はイロモノしか揃わねーのか?」

「…まぁオブラートに包んだの分かったけど、その言い方はダメよ」

 

「あ、すいません。えっと…まぁ同じインターン生としてよろしく」

ガシ

 

そんなことをしながら翔太郎はある事を思い出していた。

 

-どうやら個性を使用しない地下格闘技大会の景品でそれらしいのが出たらしい-

 

 

-まぁ終わった後に得た情報だし入手した景品の写真はぼやけて、見づらい-

 

 

-だがこれは間違いなくそれだろう-

 

…この話の景品が本物ならアイツようやく実戦投入まで持っていけたって事になるのか。

こりゃああんまり時間が無いってこと…なのかねぇ?

 

「あなた表情暗いわねー笑顔作ってみて」

 

「え?はい」

 

 

まぁどんな事になろうとも。

 

 

 

ニコォ…

「こうですか?」*1 

何とかするしかねーな!!

 

 

「うわぁ…」

「…なんで引いてるんですか?」

 

 

 

一方その頃

 

暗闇の中二人の男が公園においてあるケースを開いていた。

 

「こいつが例のブツか…」

 

「これさえあれば俺らだって…」

 

 

Magma!!

Road!!

 

骨の小箱が怪しく光っていた。

*1
(草加スマイル)




「志柄希 翔太郎」
雄英不合格、志村家でのミスと今回色々とやらかしている男。ヒーロー名は前作と変わらず『ジョーカー』
一年生で仮免を取得し、時間を作るつもりだったが、まだ知名度が低い傑物学園の先生方の圧がすごい事になっている。
志村家の一件にフォローを入れるなら
『魔王様や公安に不審がられないように目立った行動が出来ない』事や
『そもそも魔王は俺の遺体という俊典にとっての別の急所もある、その上、志村は有名になっているから消しづらいという考え』などが挙げられる…雄英不合格は完全に油断である。ちなみに『草加スマイル』については調べてみるとすごい顔が出る。


「翔太郎の身体能力①」(前作前半)
簡単に言うと翔太郎は、前作と同等かそれ以上の優れた身体能力を有している。
長年の戦闘経験と、「見たもの・経験したものが力になる」という個性の特性により、
彼の洞察力は卓越しており、敵の動きを瞬時に読み取り、人の視線から感情(ときに思考)すら察知することが可能である。
また、翔太郎の体内では「ガイアメモリ」と呼ばれる、いわば〇薬クラスの物質を生成しているため、
その副作用として、ガイアメモリを一度に2,3個を同時使用が出来たり、個性に対する異常な耐性が備わっている。
たとえば、炎系の攻撃や睡眠ガス系の個性がほとんど効かない。
その反面、回復系の個性も効果を発揮しづらいという欠点も抱えている。


「翔太郎の身体能力②」(前作後半)
翔太郎は、前作後半で『ハイドープ』というガイアメモリを使用し続けると目覚める超能力に覚醒しており、
『視覚、聴覚などの五感の強化』、『身体能力の向上』、『超再生』という三つ能力を持っている。
本来ハイドープの能力は一人に付き一個なのだが適合するメモリが多数の為、三つ覚醒した。
さらに、かつて個性を奪われかけたことがあったが、翔太郎の肉体にはガイアメモリの毒素が常に循環しており、個性を奪おうとした相手が逆に毒に侵されかけた。
つまり、翔太郎の体を介さない限り、ガイアメモリは安定して生成できないという特異性も持つ。
…なんかこうまとめていったらどんどん盛られたんだなと思った。


「ホッパーメモリ/ホッパードーパント」(前作一部流用)
バッタの記憶が入っているメモリで変身できるドーパント。
見た目としては青と錆びた赤色した虫の怪人であり、腕が虫の前脚の形状になっている。(ショウリョウバッタがモチーフだとファンに考察されている)
能力としては驚異的な跳躍能力とシンプルな脚力の強化で原作でもトップクラスの速さを持つガイアメモリに匹敵する位に強化されている。
ちなみに『グラントリノの動き』が元になっている。



「イリュージョンメモリ」(前作一部流用)
オリジナルガイアメモリ。周囲を霧で囲い幻覚を見せるという能力である。
戦闘能力はそこまでないが他メモリと組み合わせて使う事が多い。
そのためか、ドーパント形態が生身から煙が出るだけになっている。
ちなみに「煙を扱う敵」から生成した。



「鳴海 覇道」
仁義に厚い地域密着型の男。
地域のヒーローが全く、ボランティア活動をしていないので代わって町の祭りの準備から、公園の美化、商店街のイベントの手伝いなどを組総出でしており、もはや極道なのか怪しくなっている。
それでも、昔のコネで裏の情報などは仕入れる事が出来る。
娘がいるのだがそこまで仲は良くない。翔太郎が仲良くなったおかげで近状やら元気かどうかぐらいは分かっている。治崎だけ引き取っていたらもっと距離間離れたんだろうなと思っている。



「治崎 廻」
家族大好きすぎてヒーロー嫌いになって来た男。
身近にとてつもなく強い兄がいるせいで力不足を感じており学校から帰ってからずっと鍛えつづけている
。兄がヒーローになる事に対し不満を感じてはいるが、『あの兄者だしなぁ…』と心のどこかで思っている。
まだ組が消えるとかの危機感は持っていない。



「分倍河原 仁」
個性に運気を吸われ幸が薄く、仲間が大好きな男。
身寄りがなくて困っていた矢先に翔太郎に実家で飯食おうという話になり、彼の実家が血のつながらない家族ばっかりで、大分クリーンな場所だったし、何より翔太郎がいるので組に入った。大分楽しそうにしている。
個性については完全にこの作品の本作のオリジナル設定である。



「ミミック」
本名「入中 常衣(イリナカ ジョウイ)」普段は静かで頼りになるのだが、不測の事態や組を煽ってくる人間に色んな意味でキレやすく、暴走する分倍河原が本当に嫌い。個性は冷蔵庫位の大きさなら色んなものに憑りつくことが出来る『擬態』。



「玄野 針(クロノ ハリ)」
治崎に付き従う男。『やす』が口癖。
個性は時計の針の様な頭髪で対象を攻撃。相手の行動を遅くし自由を奪う。
オリジナル設定で本編で語る事が多分ないのでここに書くが、
組員が父親で、そのせいで色々苦労していて、『絶対に組に入らない』と決意を固めていたのだが治崎に脳を焼かれて組に入った。


「ハイネスパープル」
本名「中王子 天馬」(ナカオウジ テンマ)
ヒロアカのスピンオフ『ヴィジランテ』に登場するキャラ(アニメ未登場)。
偶然チームアップで来ただけではあるが、翔太郎の才能に目を付け『事務所に来ないか?』という誘いを出した。雄英の生徒もインターンに引き受けられるので相当優秀なプロヒーローである。(以下ちょっとした裏話)
個性は『胸毛』という事だけしか分かっておらず、原作の描写も皆無なので、『胸毛を見せると身体能力が上がる』という解釈をした。もしかしたら後で変わるかも。


「ミッドナイト」
服装が本当にやばいヒーロー。
本名「香山 睡」(カヤマ ネムリ)、今回少ししか出番がないので解説は次回にする。



ミ「ジョーカー、もう少し口を開いて笑顔を作ってみたら?」

ジ「へ?口を開く…というかもう一回ですか?」

ハ「えぇ…あなた、それ本当に笑顔作っている?」

ジ「え?…まぁ分かりました」

ニコォ…
ジ「こうですか?」(キャッ〇ナッ〇)

ミ(手で顔を覆うミッドナイト)

ハ「…貴方の当面の課題は笑顔の作り方ね」

ジ「え?!そんなひどい!?」


この作品今現在(2025/5/20)アンケートを開いているのですが詳しい情報は「No.2-1猫と月:上弦」の後書きに載せているのでここから読み始めてアンケートが気になる人はそちらをお読みください。


ぜひご協力をよろしくお願いします!

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