葬送のフリーレンに転生した一般人の話   作:Revak

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第4話

 

 今日も今日とて魔法の研究楽しくない。クソわよ。

 

 さてはて。ゴーレム系の魔法を作ってて思い出したがやはり魔族の創造主とは全能の女神説が濃厚ではないかと俺の中で絶賛沸騰中である。

 

 冷静になって考えれば。魔族が繁栄することで一番の利益を得るのは全能の女神を信じる教団だ。

 

 アニメでは魔族が使う魔法の中でも石化等の特殊な魔法は呪いとされ。そしてその呪いは女神の魔法でしか解呪出来ないとされる。

 

 

 なんで?

 

 クヴァールが開発した人を殺す魔法(ゾルトラーク)を人間が解析し使用可能にしたという。

 

 つまり魔族の魔法は人間が使うことが可能なのだ。

 

 ならば何故、魔族の魔法を解析しない?

 

 肉体的構造の違いから呪い系統の魔法を使用できないのだとしても。そもそもとして呪いが人間の体に作用出来る時点で人間側に理解、解析の余地は有る訳だ。

 ならばとっとと解析すればいいだろう。解析解体して呪いを一般的な魔法如何に落とせばいい。

 何故それをしない。

 

 それらをしない理由を付けるならばやはり女神こそが敵なのではなかろうか。

 

 

 宗教団体を最も大きく強大にする方法。それは明確な敵を用意することだ。

 政的な敵や宗教的な敵を用意する。

 

 地球においてもジャンヌダルクやらなんやらも敵がいるから宗教が力を持てたのだ。後は魔女狩りとかも。

 

 それを考えれば魔族程便利な存在はいないだろう。

 

 何しろ目に見えて分かる脅威であり。魔族が居る限り女神の魔法は常に需要を会得できるのだから。

 

 魔族が人間を襲い。女神の宗教が人を助ける。ウィンウィン。あるいはマッチポンプだ。

 

 地球の現代で宗教が廃れた理由もそうだ。敵がいなくなったからだ。オウムなんぞは無理くり「こいつが敵」ってことにしてテロを起こして数を用意しようとしてたが……

 宗教とは拠り所であり信仰することで信者側と教祖側に利害関係が生まれる。

 信者は信じることで心が救われて。教祖は信仰されることで金を得る。

 

 現代では神なんぞに祈らなくてもゲームやらアニメやら女やらで心のよりどころを別で作れるし何ならアイドルとかも一種の宗教団体と捉えることも出来るだろう。

 

 だから現代では宗教は早々流行らなくて。この葬送のフリーレンの世界では宗教が流行る。

 

 アニメでもクラフトが信仰する理由が死んだら褒めてもらおうとかだったからな。それを考えるとまぁ女神の宗教は良く出来ている。

 クラフト君現代だったらスパチャしまくるV豚になってそう(小並感)

 

 それに聖典が必須ってのも何か変だ。魔法がイメージの世界だというならば人間の心理に"女神の魔法は聖典が必須"と刻み込むことで解析やらを防いでいるのかもしれん。

 まったく嫌なモノだ。少なくとも女神が敵か否かは兎も角信用できん組織ではあるな。

 

 つうか女神の魔法マジふざけんなボケが。おかげで多分この世界手術とかの概念無いんじゃないか?

 解体新書とかぜってぇないぞ。

 

 それに病気やらへの対抗策がろくにない。アニメでフェルンが風邪ひいたときフリーレンは「女神の魔法は苦手」とか言ってそれで対処できないからって薬草取りに行ってたよな。

 

 なんでストック持ってないし作ってないんじゃ。

 

 

 これ医療系統の技術体系女神の魔法のせいでぜってぇ止まってるぞ。「何かがあれば女神の魔法があるから大丈夫」で治療薬とかの製造法とか無さそう。

 発展の余地は有るのによぉ。

 

 

 いやそれ考えると建築とか鍛冶とかも魔法のせいでない可能性あるな?

 

 

 

 

 

 ■

 

 勇者ヒンメルの死から二十八年後。北側諸国グラナト伯爵領で。

 

「この街、意外と魔族を受け入れてるんだな」

「えぇ。奇妙な程に受け入れられています」

 

 魔法使いフェルンと戦士シュタルクは街の店の一角で軽食をつまんでいた。

 

 街に入って早々、フリーレンが街で見かけた魔族に向かって人を殺す魔法(ゾルトラーク)を放とうとし、衛兵に取り押さえられた。

 そのまま牢獄に入れられ、二人はフリーレン無しで活動をしていた。

 フリーレン曰く魔族とは人の言葉を真似るだけの魔物。人類にとって害にしかならない者。

 

 それと共存をしようとするこの街の者達は、もう駄目だとフリーレンは言っていた。

 

「街で軽く聞いて見たが誰も不審に思ってない。それどころか戦争が終わるならって皆好意的に受け止めてる」

 

 シュタルクはそう、街で聞き込みを行った結果をフェルンと話す。

 

 フェルンは何か考え込んでおり、頼んだ飲み物にも口を付けていない。

 

「どうした? フェルン」

「……いえ。なんでもありません」

 

 取り合えず出来ることをしよう。二人はそう結論付け行動を開始した。

 

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