ミリィの前に現れた、Uそっくりの黒髪男ホワイトソードマン。彼はミリィを敵視する可能性を彼女の目の前で仄めかしつつも、無線機を使って何故かミリィのファンを名乗る形で協力姿勢を語ったのだった………
ホワイトソードマンはその後、とある場所へと向かっていた。なんとそこはUが以前訪れていたピンクボンバーの部屋だった。
「ああ、お帰り………Uくん」
ピンクは彼を見るなり、彼をUと呼んだ。ホワイトソードマンは帽子を外し、懐から巻物のような物を取り出すと、それを展開する。すると、巻物に火が着いてそのまま巻物は消えてしまったが、ホワイトソードマンの髪色は白へと変色し………以前まで見せていたUの姿に変化した。この事から、ホワイトソードマンの正体はUであった事を、ピンクは初めから知っていた事が明らかとなった。
「ただいま。例の鍵の新しいのを取ってきた。と言っても、ホワイトソードマンとして奪取した鍵だけどね」
Uはそう言うと、鍵をピンクへ渡した。
「………丁度いいや。アレのシステムを動かせるかテストしてみないと………!」
ピンクは新たな鍵を目にすると、パソコンの方へと移動して付属の機械の上へと置いた。するとパソコンは何かのアイテムと適合したかのような反応を返した。
「………ビンゴ! これなら行ける………!!」
ピンクはそれに喜ぶ様子を見せると、近くに置いてあった3Dプリンターの上に乗った、とあるものに繋がるコードを外すと、それを手に取り、部屋の足元に落ちていたアタッシュケースへと入れた。
「………? なんだそれは?」
Uはアタッシュケースの中に目を向ける。するとそれはマシンガンのような形状をしていた。
「アサルトライフルをモチーフに造った『シャドーガンスター』だよ。この前Uくんに取ってきてもらった鍵を解析した結果なんだけど、この鍵は人間には害の無いエネルギーが込められていたんだ。つまるところ、このシャドーガンスターで鍵のエネルギーを纏った鎧を生成して装着すれば、相手の怪人側だけを攻撃出来る。私達が待ち望んでいたモノが遂にここに出来たんだよ………!!」
ミリィはこのシャドーガンスターと、ミリィが変身に使用する鍵のエネルギーを使って人間と怪人マテリアルビーストを分離させられる事を語った。
「そうか………遂に完成したんだな」
それを聞いたUも、念願を達成した事に心の中で喜ぶ様子を見せつつも、表情にはどこか悲しそうな様子も混じっていた。その様子を目にしたピンクは………
「Uくん………ごめんね、完成に時間がかかってしまって………」
Uに対して突然そう呟いた。
「いや、いい。そもそも手がかりがロクに無いまま始めた事だ。博士が完成までこぎ着けてくれて嬉しいよ」
しかし、Uはそれを気にしない様子を見せた。ピンクは少し考え込む様子を見せながら、先程機械の上に乗せた、ガトリングのアクリルが付いた鍵をアタッシュケースに入れて、ケースを閉めると………
「じゃあこれ、Uくんに預けておくね。現状Uくんが怪人に遭遇する可能性が高そうだし………あっ、それと借りてた鍵も渡しておくから」
アタッシュケースをUに渡すと共に、Uがミリィに貸りていた、銀色の鉱石のアクリルが付いた鍵もUへ渡した。
「分かった。コイツはミリィちゃんに返しておくよ」
Uは、この鍵はあくまで借りている物である事から、こちらの方は返却する意思を見せると………
「それじゃあ、明日また外に出てくるよ」
そう言って、ピンクの部屋を出た。ピンクは扉が閉まった後に溜息を漏らすと………
「急ピッチだったけど無事に技術は完成したなぁ………これでUくんの元気が少し戻ればいいけど………」
そう言って、Uに対して心配の言葉を漏らしたのだった………
ホワイトソードマンの正体はUであり、彼が求めていたのは、ミリィが持つ人間と怪人の分離能力だった。果たして、シャドーガンスターなるアイテムを手に入れたUは、怪人分離の力を本当に手に入れたのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
ミリィは森を抜けた後は草原を歩き続けていたが、そこでミリィはUと再会する。しかし、その近くには偶然にもリヴィスがおり、Uが持っていたアタッシュケースと、ミリィに何かを渡す様子から、彼女はUを疑う様子を見せたのだった………
次回「白髪男への疑い」