ピンクによる懐石の結果、リヴィスが暴走したのは例の鍵の力による暴走であった。その暴走を克服する為、ピンクは新たな鍵の制作に挑む事を宣言するのであった………
一方その頃、ロンドはどこかも分からぬ森にて先程のダメージに苦しむ様子を見せていた。そして、リヴィスは近くで今も気を失っており………
「驚いたな………ゴシックの周りにも人間の味方がいるとは………やはりお父様の課したゲームはそう簡単に進まないという訳か………」
ロンドは独り言のように、現状のメイデンゲーム攻略の難解さを感じさせられていた。そんな中、彼女達の元に近付いてくる足音が聞こえ、ロンドは反射的にメルヘンドライバーを構えた。
「フフっ、物騒なものね………私達メイデンは確かに殺し合う仲だけど………一々殺意を向けられちゃ溜まったものじゃないわ………」
その様子を見た人物は呆れ混じりにそう呟いた。
「………ポイズ。君が言えた事かい? 僕達の中で一番このゲームを肯定している存在の癖に………」
ロンドは目の前の人物に対し、苦言を呈する様子を見せる。彼女の前に立っていたのはポイズであり、ポイズは相手を嘲笑う表情でロンドを見ていた。
「………で、何の用だい? 僕は忙しいんだ、こう見えても………」
ロンドはそう言って、ポイズを突っぱねる様に要件を問いかけた。
「怖いわねぇ………何、簡単な話よ………アンタにこれを渡そうと思ってきたの」
ポイズはそう言って、とあるものを取り出す。それはエレガンが以前使っていた真っ黒な鍵であった。
「これを使えば強くなれるわよ………あの3人も敵じゃない」
ポイズはそう言って鍵の使用を勧める様子を見せた。
「………それを使ってエレガンは破滅したって話を聞いたんだけど?」
だがロンドは、エレガンが黒い鍵の力を使った戦闘で死んだ事を引き合いに出し、使おうとはまるで考えていなかった。
「それはエレガンが弱かっただけ。お父様が言うには強靭な精神力と力を持つ者なら使いこなせるらしいのよ」
ポイズは使いこなす方法が無いとも限らない事を語った。だがロンドは表情を強ばらせると………
「………お断りだ。それに僕は君の事を1番信用していない………何を言われようと君の思い通りにはならない」
そう言って、ポイズの言葉に耳を塞ぐ様子を見せたのだった。それを聞いたポイズはフッと笑いを零すと………
「なら、気が向いたらあげるわ。私もしばらく使う予定は無いし」
そう言って、ロンドの意思に委ねる形でその場を去ろうと歩き出した。ロンドは表情を強ばらせたままであったが、ポイズが去るのを目にし、落ち着きの声を漏らしながら冷静に表情を落ち着かせるのであった………
ダメージに苦しむロンドの前に悪魔の囁きの如く黒い鍵の使用を勧めるポイズ。この場では断ったロンドだが、果たして彼女が黒い鍵を使う事はあるのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
それから少しして意識を取り戻すリヴィスは、ロンドの演奏を耳にしていた。その中でロンドは自らの運命を悟り始めていたのであった………
次回「ロンドの未来」