メルヘン総帥にとってゴシック=メイデンが特別な存在である事が露呈。メイデンに事実を告げても戦いを止める事は無いと毒突くメルヘン総帥だったが、Uはそれを理解した上で、メイデンの行く先を見届ける事を語ったのであった………
メルヘン総帥が立ち去ってから数分経った頃、ビリジアンはUと顔を合わせると………
「それじゃあ、私はまた調査に戻るよ。皆には元気でやってるって伝えといて」
そう言って自身は調査に戻り、後をUに任せる様子を見せた。
「ああ。僕もとりあえず情報を持ち帰る。なんかあったら無線をくれ………死ぬなよ」
Uはそう言って、ビリジアンに死なないよう語り、何かあった時に頼るよう口にする。
「分かってる。そっちこそ死なないでよ………特にそっちは前科あるんだから」
ビリジアンはそう言うと、フッと笑いを零してメルヘン総帥の向かった方へと歩き出す。Uはビリジアンの背中を見送った後、先程まで変身に使っていた水色の鍵のカバーを起こし、そのままその下のカバーも倒す事で紫一色の鍵へと変化させる。
「変身」
Uは鍵をベルトにセットし、そのまま回す。
『ディメンションソードマスター! ディメンションソードマン!!』
Uはディメンションフォームへと変身すると、近くの次元を捻じ曲げてゲートを出現させると、Uはそのままゲートの中に入ったのだった………
その頃、『漆黒の支配者達(シャドーインベーダーズ)』のアジトにはまだミリィ達が帰ってきておらず、ブラック達は仕事をしていたのだが………その直後、次元が捻じ曲がり、そこからUが飛び出してきた。
「うわあっ!?」
これにはアジトにいたブラック達も動揺する。直後にUは鍵をベルトから取り外して変身解除。これによって次元も元に戻り、ゲートが消滅した。Uはインベーダードライバーを取り外すと………
「博士、コイツをビリジアンから預かった。今すぐ中身を見れるか?」
そう言ってUSBメモリを服の内ポケットから取り出した。
「………うん、任せて!」
ビリジアンは目を丸くしながらもUの言葉に頷くと、彼と共に自室へと向かうのであった………
その後、ピンクの自室へ向かったU達は、USBメモリを部屋に設置された特殊回線に繋がれたパソコンにセットする。中にはビリジアンが奪取したであろう機密データと思わしきファイルが幾つも入っていた。
「容量がかなり入ってる………ビリジアンちゃん、お手柄の活躍してくれたね」
USBの容量の多くをこの奪取したデータファイルに持っていかれている事から、ピンクはビリジアンの行動をお手柄と評した。
「………うん、パソコン内の自作アンチウイルスソフトがエラーを起こしていない。多分普通に閲覧出来ると思うよ」
ピンクはデータにウイルスが入っていない事を確認すると、その中の1つ、『project maiden』と書かれたファイルを開いた。中にあったデータファイルは、パスコードの入力を求める画面が出て来るが………
「無駄だよ、この特殊PCは外部ダウンロードデータのロックを自動で外せるから………!!」
パソコンに搭載された機能によって逢えなくロックが解除された。中にはメイデン達の姿を思わせるデータが入っており、その中には7体のメイデンの姿形や、それらにプログラムされたと思わしきデータが入っていた。
「これは………メイデンちゃん達の設計図………?」
ピンクは首を傾げながらファイルのページを動かす。するととあるページの中に、意味深な記載があった。
「………! 何これ………!?」
その記載を見たピンクは動揺の声を上げる。
「どうした………?」
そんな彼女の様子に首を傾げるUは、パソコンの画面に目を向ける。そこに記載されていたのは………
「メイデンは人間の死体とマテリアルを特殊加工した物質を組み合わせる事で生み出す事が出来る。このマテリアルがメイデン達の心臓部とも言える存在となり、特定の手段で無ければ既に身体が死している以上致命傷とはならない。そしてメイデンは死ぬ時に他のメイデンの生体反応に知らず知らずの内に変化を齎す。そして6体のメイデンが死した時、残った最後の1人は人間としての生体を取り戻し、私の意のままに操れる人形となる。このメイデンの創造において、死体から無理矢理生命体にさせている都合、元の肉体の記憶が消失されてしまうが、操作は出来る故大した問題とは言い難いだろう」
なんと、メイデンを生み出す為の工程と思わしきものであった。それを目にしたUは握り拳を作ると………
「あの野郎………なんて事をしてやがる………!!」
メルヘン総帥の行為に憤慨する様子を見せたのであった………
ビリジアンが奪取した情報から、メイデンシリーズに纏わる思わぬ真実が明らかとなる。そしてこの明らかとなった事実が、今後の戦いへ大きな影響を与える事となってしまうのであった………
To Be Continued………
次回予告
メイデンシリーズに纏わる衝撃の真実を知ったUとピンク。これによってピンクは密かに奪取した情報の解析に動く事となり、メンバー内ではミリィ達にはまだ情報を伏せる方針に決定したのであった………
次回「真っ黒過ぎる真実」