アイアンの変身したメルヘンの力は、彼女が喋りながら斧を光らせるものであった。その光を受けた銀の斧の大きな一撃に、ミリィ達は苦戦を強いられるのであった………
一方その頃、『漆黒の支配者達(シャドーインベーダーズ)』のアジトに残っていたUは、ピンクの部屋で彼女と共にメルヘン財団に纏わる情報を調査していた。
「………さっきから色々情報を漁っているけど、怪人にまつわる話、メイデンにまつわる話………結局その全てにマテリアルが関係しているのがよく分かったな」
Uはメルヘン財団を調べていく中で、その重大なキーワードがマテリアルである事に気づき始めていた。
「でも分からない事もあるよね。ミリィちゃんにはマテリアルを鍵に変えられる力がある。Uくんがこの間持ち帰ったマテリアルも結局ミリィちゃんの力で鍵になった………でもそんな人間離れした力は何処で………? それに、あの子だけが肉体変化型のベルトを使っている………それじゃあまるで怪人みたいだよ………?」
そしてピンクは、ミリィの生態が未だに分からず、彼女が変身に使っているベルトが装着するものではなく、身体から出現させる生態変化である事に疑問を抱いており、そのような人間離れした行動は、彼女をして怪人のようと思わされるものであった。
「止めなよ。あの子がその言葉を聞いたらどれだけショックを受けるか………」
だがUは、ミリィを怪人のように感じる事は良くないと考えていた。それはもしそんな例えを彼女が聞いたら大きく傷付く………そう感じた為だった。
「ごめん………人間業とも思えないからどう例えていいか分からなくて………」
ピンクは落ち込んだ様子でそう答える。しかし、Uはピンクがそう思いたくなる気持ちも理解していたのか、複雑な心境を抱えていた。そんな中、ピンクはまだ閲覧していないファイルの1つを開く。
「あれ………? タイトル………プロジェクトM?」
ピンクはタイトルに首を傾げる様子を見せる。そしてそのファイルの内容を目にすると………
「これは………ミリィちゃんの姿をしたメイデン………?」
その中にはミリィと同じ姿のメイデンの姿が映っていた。
「No.2メイデン………No.1と同じくマテリアルを加工する力を宿している………が現時点未確認。No.1と共に脱走し現在は行方不明………どういう事?」
ピンクは、ミリィそっくりのメイデンの姿に首を傾げる。
「………嫌な予感がする」
Uは自身の目に映る映像に嫌な予感を感じていた。その直後、画面を下にスクロールすると、なんとそこにはもう1人少女の姿が映っていた。
「っ………!! この子………エヴィちゃん………!?」
その少女はエヴィ。U達『漆黒の支配者達(シャドーインベーダーズ)』が今回の戦いに首を突っ込むきっかけとなった少女であった。
「No.1メイデン。マテリアルを加工する力には目覚めていたが、あまりの力に耐えきれなかったのか化け物と化してしまった。これでは私の計画は進まん。もはや失敗作と言う他ないだろう………ま、まさかこれ………!?」
Uは嫌な予感を感じていた。その直後に彼の頭の中で連想される違和感と現状持つ情報の合致が起き………
「この嫌な予感………放っておけば大変な事になるやもしれない………!!」
Uは慌てた様子でピンクの部屋を飛び出した。
「えっ!? ちょっ!? Uくん!?」
ピンクはUの様子に混乱する事しか出来なかったのであった………
ピンクと共に情報を調べていたUが感じた嫌な予感。その嫌な予感はUの中で最悪の事態を想起させていた。果たして、Uの頭の中で想起された嫌な予感とは………?
To Be Continued………
次回予告
U達が知った真実を知らない中で、アイアンに反撃を行うミリィ達。そんな中、彼女達の元へ黒いローブの人物が突如として現れたのだった………
次回「不安を運ぶ邂逅」