ポイズは2体の怪人を使って3vs3の構図へと持ち込んで来るが、ミリィ達が連携して怪人を撃破。更にメイデンがポイズを圧倒するなど完全にミリィ達が優位の中、突如として現れたメルヘン総帥は、明らかにメイデンに肩入れした様子を見せながら姿を現したのだった………
メルヘン総帥が現れた事にはポイズ本人も想定外だった。ミリィ達も驚きこそしたが、メルヘン総帥の様子を窺う姿勢を見せるなどやや冷静だった。
「何故………か。決まってるだろう、残っているメイデンはお前達だけだ。その勝者が決まる光景を見ない理由が私にあるか?」
一方のメルヘン総帥はメイデンゲームの勝者を見に来たと悪びれもなくそう言い放った。
「お父様………何故私を敗者と見下すの………私達はお父様の言うように最強のメイデンを決める為に戦ったというのに………!!」
ポイズはそれに加えて、何故メルヘン総帥が自分を敗者と見下すのか理解出来ない様子だった。
「………そもそもの話がおかしいと疑わなかったのか? 私はお前達を創造したあの日から今に至るまで一貫してその姿勢を変える事はなかった。ゴシック以外は我が計画を進める上での駒に過ぎないのだよ………!!」
そしてメルヘン総帥自身の計画の方針は、最初からゴシック=メイデン以外はただの駒でしか無かった事を明かすと、ポイズの目の色は絶望のものへと変化していった。
「嘘よ………嘘よ嘘よ嘘よ!! 私はメイデンゲームの勝者となるべくして生み出された!! ゴシックなんかの為に生み出された筈がない!!」
ポイズは現実が受け入れられない様子で錯乱し、現実から目を背けるようにその場から逃げ出そうとする。
「おっと、お前はここでゴシックの手によって死んでもらわないと困る」
しかしメルヘン総帥は冷静にマスタードライバーを取り出すと、これを腰に装着する。そして紫色のゼンマイを取り出し、これをベルト左部にセットすると、そのままゼンマイを回す。
「………変身」
メルヘン総帥のその言葉と共に、彼の身体に紫色の禍々しい鎧が装着され、マスターメルヘンの姿へと変身する。
「メイデンドールマスター!! マスターメルヘン!!」
メルヘン総帥は変身して間もなく、青い光弾をポイズに向けて放つ。ポイズを狙った無慈悲な一撃を、冷静さを欠いた彼女がかわせるはずもなく、そのまま直撃し、変身解除へ追い込まれた。
「うあああっ!! ぐうっ………!? 動けない………!」
更にマスターメルヘンによるメイデンシリーズの身体の自由を奪う副次効果により、ポイズは追い詰められてしまう事となった。
「さあゴシック、勝利の時だ………No.9を殺せ!!」
メルヘン総帥はメイデンの勝利を求めるかのように、声高らかにそう言い放つのだった………
メルヘン総帥は自身の目的をU以外の人物にも明かし、更にそれを知ったポイズを絶望に追いやった。更にメイデンがポイズを倒す為の肩入れまで行うなど、その様子は明らかにポイズを殺す事が狙いだった。果たして、思わぬ形で勝者の道を敷かれたメイデンの選択はいかなるものであろうか………?
To Be Continued………
次回予告
ポイズを殺せるチャンスを得てしまったメイデン。彼女はメルヘンボウをポイズに向けるが、ミリィ達との日々を過ごす中で変化した心が、これによる勝利を拒むかのような様子を見せたのだった………
次回「メイデンの迷い」