鉱石と破壊の戦士達〜鍵の戦士達〜   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
メルヘン総帥はメイデンゲームがメイデンの為のものであり、他の6体はその為の道具でしか無かった事を明かす。これを聞いたポイズは絶望し、更にメルヘン総帥はメイデンにトドメを刺すよう促す事態となったのであった………


第155話 メイデンの迷い

メルヘン総帥に齎される形でやってきてしまった絶好の機会。メイデンはベルトからゼンマイを外し、メルヘンボウにセットする。

 

『ライトニングアリス!』

 

メイデンは弓の弦を引こうとするが、その際に一瞬手が震えた。

 

「メイデンちゃん………」

 

ミリィはこの一瞬の震えを目にし、メイデンも冷静でいられていない事を察知する。しかしこの場面はメイデンがメイデンゲームを制する絶好のチャンス。メイデンはゆっくりと弦を引く。

 

「そうだ、それでいい………そのままNo.9を殺せ!!」

 

メルヘン総帥は変わらずポイズを殺害するようメイデンへ促す。メイデンの弦を引く右手は震えていたが、照準を定めると意を決して弦を離す。

 

『ライトニングアリスメルヘンシュート!!』

 

これにより光の矢が放出される………が、この矢はポイズの身体すれすれをかわす形で飛んで行き、少しして近くの木に激突。その木は他の木を数本巻き込んで倒壊する結果となったが、メイデンはメルヘンボウを下に向けると………

 

「お父様………私はこんな勝ち方に納得が出来ない………ポイズを殺す必要があるのは分かっている………けれど、誰の手も借りない………自分の手で倒す事、そうする事で私は真にメイデンゲームを制覇した勝者となる………貴方の思惑を聞いた今でも………その気持ちは変わらないわ!!」

 

そう言って、メルヘン総帥によるお膳立てでの勝利を嫌い、自力でのメルヘン総帥への勝利こそが自身の求める道である事を語った。

 

「甘えた事を言うなゴシック。お前もこのゲームの勝者となる事を望んでいたはずだ。折角のチャンスを棒に振るつもりか?」

 

しかしメルヘン総帥はそんなメイデンの要求を突っぱねる。メイデンに勝者となってもらいたいメルヘン総帥がらすれば、そんな彼女の理想など受け入れ難いものであったからだ。

 

「それでもいい。私はミリィ、U、リヴィスと共にいて分かった。メイデンゲームが殺し合いだとしても………ただ殺戮の為に戦う事は無意味だという事を………」

 

だがメイデンからすればこの行為は自分なりの意味があってのものだと言い返す。それを聞いたメルヘン総帥は………

 

「………いつから私の言葉に耳を傾けない子になった? ………仕方がない、やりたくなかったがお前を従わせるしか無くなってしまった………」

 

そう言ってメイデンを従わせようと右手を伸ばす。だが、そんな2人の前にミリィが立ちはだかる。

 

「ミリィ………!」

 

メイデンもミリィがここに介入してきた事に驚く様子を見せた。

 

「メイデンちゃんは………自分でやりたい道を見つけたんだよ………それを貴方の勝手な考えで邪魔させたりはしない………!!」

 

ミリィはメルヘン総帥の考えに反発するメイデンの背中を押す形でメルヘン総帥の前へ立ちはだかったのだった………

 

 

 

メイデンが自身の考えでメイデンゲームを制する事を快く思わないメルヘン総帥。だがミリィがメイデンを後押しする姿勢を見せる事で戦いは更に激化の一途を辿る事となったのであった………

To Be Continued………




次回予告
ミリィはシャイニングヒーロイックフォームとなり、メルヘン総帥へと挑む。ミリィがメイデンシリーズである事から彼女の行動を制限しようとするも、この形態にはメルヘン総帥の思惑を潰す思わぬ利点を抱えていたのだった………
次回「創造主に反発する力」
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