一度アジトへ戻った後、メイデンはポイズとの対決を前にUに対してとある依頼をする。それはこの先何が起きようと自身を信じて欲しいというものであった。それは彼女にとって、Uにしか頼めない依頼であったのだった………
一方その頃、ポイズはどこかも分からぬ城へ戻ってきていた。しかし、玉座の間にいるメルヘン総帥に顔を合わせる事は無く、メルヘン総帥の部屋へと忍び込んでいた。
「(………せめてお父様に一泡を吹かせなければ………ゴシックを勝者にする訳には行かない………!!)」
ポイズはメルヘン総帥に一泡吹かせようと逆転の策を探し求めていた。そんな中、部屋の机の上には紫色の鍵が置かれていた。
「これは………これまでとは少し違う鍵のようね………」
ポイズは紫色の鍵に対して微かな恐怖を感じつつも、その鍵を手にした。
「この鍵から感じる強さ………前に手にした黒い鍵よりも遥かに強い力を感じられる………!!」
ポイズは鍵から感じる力に心を奪われるかのような様子を見せた。
「この鍵があれば………ゴシックなんかに負けはしない………ふふっ、あはははは!!」
ポイズは自身の力を大きくする事が見込めるこの鍵の力に取り憑かれるかの如く笑いを零した。その後、彼女は窓から城の外へと飛び出した。だがその直後、玉座の間に居たはずのメルヘン総帥がその後に自身の部屋へと戻ってくると………
「ふんっ、餌を与えればすぐ飛びついてきた………No.9はこれだから扱い易い」
ポイズの事を嘲笑うかのように部屋に設置された椅子へと腰かけると、目の前の机の近くに置かれたノートパソコンを開く。彼はパソコンの中に保存されていたデータの1つに目を向ける。
「No.9メイデン………確かポイズの名だったか。奴は追加で生み出したメイデンだったが、1つ明確な目的を持って生み出したメイデンだ………コイツの制作コンセプトはゴシックのライバル相手………他のメイデン達が持ち合わせていなかったゴシックへの対抗意識を特に強く持つよう操作する形でこいつは生まれた………今もそうだ、私がゴシックの勝利を望んでいると知り、ゴシックを越えようと先程の鍵を手にした………それこそが私の作り出した罠………蜘蛛の巣だと知らずにな………奴はゴシックが勝者となる上での礎となる………フフっ、どのような結果となるか楽しみだなものだ………」
メルヘン総帥は、ポイズに鍵を奪われるのも想定済みと言わんばかりな様子で彼女の設計理由を独り言として呟いていたのだった………
メイデンに対抗しようとするポイズが見つけたのは、メルヘン総帥が用意していた新たな鍵であった。エレガンやロンドが使ったものよりも危険を感じさせるこの鍵は果たしてどのような力を齎すものであろうか………?
To Be Continued………
次回予告
翌日、Uも含めた4人でポイズの捜索を行うミリィ達。その過程でポイズと顔を合わせるミリィ達。メイデンとポイズの最終決戦が始まろうとする中、ポイズは紫色の鍵を使用するのであった………
次回「更なる危険を持つ鍵」