メイデンの裏切りに絶望するミリィ達。その様子を見ていたUの元へメイデンからの無線がかかってくる。Uを呼び出したメイデンはUとの決着を付ける約束をする為に彼を呼び出したのであった………
メイデンの望みを聞いたUは驚愕の表情を向ける。
「今の状況を分かっているのか………!? 僕達が戦い合っている場合じゃない………!」
Uは動揺しながらも今の状況でメイデンと戦う事に異を唱える様子を見せる。
「それはどうかしら。私はお父様の計画にとって重要な存在。私が死ねばお父様の計画は頓挫する」
Uがメイデンを倒す事による利点。メイデンはUと敵対しているにも関わらずそれを伝えた。
「………何故そんな事を僕に教える?」
Uはメイデンがメルヘン総帥にとって不利になりかねない情報を喋る理由を問いかける。
「私にとって貴方との決着はずっと待っていた事。共に戦う中で貴方やミリィ達に仲間意識を持った事は間違いない事実だけど………貴方は私にとっての生きがい、人生最大のライバル………私にとっては貴方との対決の方が何よりも優先すべき事なのよ」
メイデンはUとの対決こそ優先すべき事と考えていた。
「メルヘン総帥の事は放っておいていいのかよ」
Uはメイデンに対してそう問いかける。しかしメイデン本人は肯定も否定もせず………
「必要なのは私が貴方との決着をつける事だけ………結果として貴方達がお父様の野望を邪魔しようと………私には関係ない」
あまつさえミリィ達やUがメルヘン総帥の野望を挫いても構わないとすら言いきった。それを聞いたUはメイデンの思惑が読めずにいたが、直後にメイデンはポケットの中に入っていた機械をUに投げ渡す。
「………GPSの探知機?」
Uは、渡された機械を少し弄るだけでこれがGPS探知機である事を悟る。
「それを辿ればお父様のいる城へ向かえる。貴方が私と戦うと約束してくれるのなら………そんなものくらいあげる」
メイデンはそう言うと、自身と戦うなら実質的にメルヘン総帥の本拠地すら教えるという行動を取ってきた。
「メイデン………君は本当に何を考えている………!?」
Uはメイデンの意図を全く読めず疑問を感じていた。メイデンはUから視線を僅かに逸らすと………
「………ポイズを倒す前の時の約束、まだ忘れてないわよね………U?」
小さな声でそう呟いた。それを聞いたUは思わず小さな声を漏らしたが………
「………決着は明日。場所はまた今日のように無線機を探知して来て欲しい………貴方と私、どちらが勝つか楽しみにしてるわ」
メイデンは直前の小さな呟きなどしていないと感じさせるような様子でそう言うと、素早い動きでその場から逃げ出した。この時のUは不思議と彼女を追いかけられず………
「………何が君をそこまで突き動かしているんだ………メイデン」
メイデンの真意と行動原理に疑問を感じるばかりであった………
メイデンはUとの決着を心の底から望んでおり、それはメルヘン総帥にとって不利になりかねない行動を取る程に強いものであった。果たして、何が今のメイデンを突き動かしているのであろうか………?
To Be Continued………
次回予告
『漆黒の支配者達(シャドーインベーダーズ)』のアジトへ戻ったUは、メイデンと決着を付ける事をミリィ達に伝える。それと同時にミリィ達にはメルヘン総帥の討伐を依頼するのであった………
次回「Uの依頼」