ミリィ達にメイデンとの事を伝えたUの情報が、メルヘン総帥の野望を止める為の希望を生み出していた。しかし、このチャンスを壊さない為にも、Uはメイデンと戦う必要がある事を、葛藤する様子を見せながら語り、ミリィ達を説得するのであった………
Uがミリィ達を説得してから1時間経った頃、ミリィ達はUから託されたGPS探知機を手にし………
「それじゃあ、先に行ってるよ」
メルヘン総帥の本拠地に向かって歩き出した。
「ああ、後は任せたぞ」
Uはミリィ達を頼る言葉をかける。Uは2人を見送ってから少しの間は落ち着いた表情を見せていたが、少しして溜息を漏らした。
「………ミリィ達に希望を持たせる言い方をしてしまったが………僕は最低な奴だ。現実はそんなに良い状況じゃないというのに………」
それは、Uがミリィ達に嘘を交えていた事に対する罪悪感から来るものであった。事実、少し離れて話を聞いていた『漆黒の支配者達(シャドーインベーダーズ)』の面々は直後にUへ近付くと………
「………メイデンちゃんが頑張ってもそう簡単に希望が作れない事は………貴方もどこかで察していたんでしょう?」
ブルーがUに対して、現状はミリィ達に語ったものより残酷で非情である事を問いかける。
「そうだな。メイデンが今回の突入チャンスを作ってくれたのは事実だけど………それは僕との決着を着けるという猶予があってこそだ。メイデンとメルヘン総帥の関係はあくまで主従関係。メルヘン総帥には無理矢理にでもメイデンの自由を奪う真似が出来ると分かっている以上、メイデンとしてはこんな形でしか千載一遇のチャンスを作れなかったんだろう………」
Uはそう言って、メイデンから渡されていた白い鍵を目にする。
「………メイデンちゃんを殺さないで解決する方法は………無いの?」
ピンクはメイデンを殺さず解決する術は無いのか問いかける。
「手を抜ける状況じゃないだろうな………それは僕がよく知ってる」
Uはそう呟くと、腰掛けていたソファーから立ち上がり………
「さて、僕もそろそろ行くとしようか………もうすぐ日の出の時間だ」
そう言って、アジトの入口まで歩き出す。ブルー達がUを励ます言葉をかけられない中、ブラックは冷静な様子でUの背を目にし………
「………また大事な人を失う事になって………Uは耐えられるの?」
Uに対して、過去と似た悲劇を経験する可能性を問いかける。
「………さてな。でもこれも言えるぜリーダー………僕に逃げる選択肢は無い」
Uは背を向け、カッコつけたものであると分かっていながら言葉を返した………いや、そうする事でしか自分を抑えられないと知りながら………
メイデンとの対決によって齎されたチャンスには、その代償とも言える残酷な事実も隠れていた。果たして、Uはその非情な現状を知りながらもメイデンと戦う選択を取れるのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
翌朝、日が昇る状況においてメイデンとの決戦の場へと赴くU。Uはメイデンの真意をまだ理解出来ていなかったが、これがチャンスであり、メイデンの望んだ道である事を理解した上で戦いの道を選択するのであった………
次回「メイデンの望む道」