ビリジアン救出に成功する中、Uの力に疑問を覚えるリヴィス。しかし、Uは突き放すような言葉を返し、彼の様子を察したリヴィスもそれに頷く様子を見せたのだった………
Uとリヴィスの会話から間もなく、気を失っていたビリジアンが声を漏らした。
「………ううっ………」
それを聞いたUはビリジアンの前で膝を着き、彼女の様子を目に向ける。ビリジアンはUの顔を目にすると………
「………U殿?」
目を開いてすぐ、Uの名を口にした。
「………無事で何よりだ」
Uはビリジアンに対してそう語った。
「………ごめん。しくじっちゃった………」
だがビリジアンは自身が捕らえられ、剰え洗脳されてしまった事を悔いており、Uへ謝罪の言葉をかける。だがそれを聞いたUはフッと笑いを漏らすと………
「気にするなよ、僕達は仲間だ。味方のミス程度でキレるもんかよ」
そう言って、ビリジアンの感じる後悔を特に気にしていない様子だった。
「U殿………」
ビリジアンは涙目になりながらUの暖かい言葉に感動を覚えていた。
「泣くなって………ほら、まだ仕事は終わってないんだぞ?」
それを聞いたUは、ビリジアンの目元を指で優しく拭き取ると共に、彼女の肩を掴み、そのまま立たせた。
「仕事………分かった。泣くのはまた後で」
ビリジアンは1度仕事へ意識を戻し、泣くのをやめた。
「………ならいい。それとリヴィス、君にも一仕事してもらうぞ」
Uはビリジアンが集中力を取り戻したのを目にし、フッと笑いを零しつつも、リヴィスにも働いてもらう事を口にする。
「仕事………何かしら?」
リヴィスはそう言うと、Uの言う仕事へ首を傾げた。
「………ミリィを連れてここを脱出して欲しい。僕達はこの城を破壊する」
Uはリヴィスに対し、ミリィを連れた脱出を依頼する。
「城の破壊………? どうやって………」
リヴィスはUの言葉に首を傾げるが………
「………今ここに『漆黒の支配者達(シャドーインベーダーズ)』の連中が来てる」
Uはそれを実行する為に他の『漆黒の支配者達(シャドーインベーダーズ)』のメンバーが近づいてきている事を語った。
「聞いてないわよ………!?」
それを聞いたリヴィスは困惑の声を漏らすが………
「言ってないからな」
Uは開き直るようにそう言い返す。そしてUはリヴィスの背を軽く叩くと………
「………ミリィちゃんの無線機に付けられたGPSを探知する機械だ。コイツなら階層までちゃんと把握出来るだろう………但しリーダー達の到着時間から予測して………15分かな。それ以上は待てない」
Uはそう言うと、リヴィスに15分の猶予でミリィとの脱出を依頼した。常人には無茶な依頼とも思えるが………
「………任せてみせなさいよ………! 絶対ミリィちゃんを連れて生還してやるから!!」
リヴィスはそう言うと、意地でも生きて帰る事を宣言し、ミリィの後を追いかける。その様子を見たUは………
「………そうだ、必ず生きて帰れよ………さもないと、メイデンが喜ばないからな………」
そう言って、リヴィスがミリィを連れて生存する事を心の底から願うのだった………
ビリジアンを救出し、メルヘン総帥の居城を破壊する計画を実行しようとしていた。その猶予は15分。果たして、リヴィスはミリィを連れて脱出する事は出来るのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
一方、メルヘン総帥を追いかけていたミリィは、玉座の間においてメルヘン総帥と対峙する。メルヘン総帥の野望を打ち砕こうとするミリィに対し、メルヘン総帥はそれを潰すべく新たな姿へと変身するのであった………
次回「最強最大の支配者」