モンスターウォーリアーメルヘンを名乗る姿に変身したメイデンは、同じく変身したミリィを上回る実力を見せ、ミリィを変身解除に追い込んでしまったのだった………
ミリィは身体を動かそうとするが、ダメージによって動けない様子だった。メイデンは拳を振り上げ、ミリィにトドメを刺そうとする。
「はあっ!」
しかしその直後、男の声が響くと共に、光の斬撃がメイデンに向けて飛んできた。
「っ………!」
メイデンは咄嗟にミリィの前を離れ、距離を取った。メイデンが何事かと混乱する様子を見せていたが、直後、ミリィの前に現れた人物を目にすると、フッと笑いを零し………
「………成程、貴方がこの勝負に絡んできたのね………U」
その人物、Uに対してそう問いかける。Uは刀身が光となっていて、持ち手が懐中電灯のような武器、ZEROセイバーを持っていた。
「その言い草と僕の名前を知っているという事は………メイデンか」
Uはメイデンの言葉と様子から、目の前にいる戦士がメイデンの変身した姿だとすぐに察知した。
「しかし不思議ね。どうしてここに貴方がタイミング良く現れたのか………」
メイデンは、Uが都合良く現れた事に困惑する様子を見せていたが………
「さあな。偶然通りすがっただけかもよ」
Uはそう言ってはぐらかす様子を見せた。
「まあいいわ、ここで貴方を始末する事も考えているし」
メイデンはUが現れた経緯についてはどうでも良さそうな様子を見せると、Uの始末を宣言し、彼へと接近する。
「………やれるものならな」
しかし、Uは冷静な様子でそう返すと、メイデンに匹敵するスピードでセイバーを振り回し、メイデンの鎧に軽く傷を付けた。
「………! (速い………!)」
これにはメイデンもUの異常な速さを感じ取った。Uはすかさず接近し、メイデンのボディに向けて鋭い蹴りを放つ。
「ぐうっ………!! ………私に匹敵する強さを持つなんて………やるじゃない」
メイデンはその威力によって幾らか吹き飛ばされてしまう。しかし、メイデンは自身が吹き飛ばされた事よりも、Uの実力の異常さに目を向けており、ミリィもその異常さに驚いていた。
「(凄い………私が手も足も出なかった相手なのに………もしかして、前に怪人を圧倒してたのも、Uさんがそもそも強い人だったから………!?)」
それと同時に、ミリィはUが自身を上回る実力者である事に気付く様子を見せた。ミリィとメイデンが困惑する中、Uは軽く後ろへ歩いてミリィの身体を抱えると………
「………今は君と遊んでいる暇は無い。それはまた今度にさせてもらおうか」
ミリィの事が心配なのか、そう言ってその場から撤退してしまった。メイデンは追いかけようとし、実際本気で走ればUに追いつけたかもしれないようだったが、何を思ったのか、追いかける事をやめ、ベルト左部にセットされたゼンマイを外す。これにより、メイデンの変身が解除され、メイデンはそのままベルトを腰から外し………
「………そうね。決着を付けるのであればここである必要も無い。次会う時を楽しみにしているわ、U」
そう呟いて、Uとの対決は次の機会にする事を語ったのだった………
危機的状況下に置いて、ミリィを救出したUは、メイデンを圧倒する実力を見せつけたが、ミリィの救出を優先し撤退。これにより、第3のヒーローであるモンスターウォーリアーメルヘンの初陣は、ミリィを上回る強さを見せつける結果となったのだった………
To Be Continued………
次回予告
ミリィを助けたUは、彼女に簡単な治療を施してその場を去ろうとする。しかし、Uはミリィが無線機を持っている事に疑問を感じる素振りを見せるのだった………
次回「ミリィの無線機」