ミリィにトドメを刺そうとするメイデンだったが、そこへUが勝負に乱入する。Uの実力は変身後のメイデンすらも圧倒する強さを見せたが、ミリィを優先してその場は撤退したのだった………
それから少しして、メイデンを撒いた事を確認したUは、自身の懐から包帯や絆創膏などの治療道具を取り出し、ミリィの身体を簡単に手当する。
「………よし、これなら少し休めば動けるようになるはずだ。本当は医者に見せるのが1番いいんだけどな………」
Uはそう言ってその場を去ろうとする………が、その際、ミリィの来ている服のポケットから無線機が見えているのを目にした。
「………なあ、ミリィちゃん、その無線機はいったいなんだ?」
Uはわざとらしくミリィに無線機の事を問いかける。それを渡した張本人はUであり、それは本人もよく分かっていたが知らないフリをした。
「えっと………確かホワイトソードマンって人が逃げた後に拾ったんだ………過去に何回かファンを名乗る人がこれで話しかけてきたんだけど………私にはどう使うか分からなくて………」
ミリィは無線機を手に入れた動向や、使い方が分からない事を語った。それを聞いたUは、懐から耳に装着するタイプの無線機を取り出すと………
「そうだな、折角だし使い方を教えておくか」
そう言って、ミリィに無線機の使い方を説明する事となった。ミリィは無線機をポケットから手にし、Uに見せた。
「………成程、多分これはデジタル式のものだ。このダイヤルを回して周波数帯を設定した後、ここのボタンを押せば発信が出来るはず」
Uは無線機の使い方をミリィに説明するが………
「………? 全然分からない………」
しかしミリィにはUの発した用語の意味が分からず、混乱していた。
「………簡単に言えばそうだな………ここを回してこの画面に出てくる数字を動かした後にこのボタンを押す。これでこの数字が同じ相手と、遠くから話せるって仕組みだな。今なら画面に180.00と出ているから、これと同じ数字の相手と通信出来るって事になる。履歴を見させてもらった感じ、例のファンを名乗る男は周波数180.00を使って君に連絡を取っていたと考えられるだろう」
Uはそう言って、ミリィにも分かりやすいように説明を行った。それを聞いたミリィは………
「えっと………これを回せば数字が変えられて、この数字が一緒なら連絡が出来るって事だね………?」
そう言って、使い方については理解する様子を見せた。
「試しにやってみた方がいいかもしれないな。僕が今持ってる無線機に対して連絡を飛ばしてみな。周波数は180.46だ」
Uはミリィに対して練習をさせるべく、左耳に無線機を装着すると共に、自身の無線機の周波数に連絡するよう語った。
「う、うん………!」
ミリィはダイヤルを操作し、周波数を180.46に合わせてボタンを押す。するとUの無線機と繋がり………
「上手く出来たみたいだな。そういった感じで使うといい。今後、何か緊急の事があったら周波数180.46に連絡をかけてくれ。なるべく出られるように努力する」
無線機のスピーカーからUの声がでてきた事から、ミリィは使い方を完全に理解。その直後に無線が切られ、Uは左耳から無線機を取り外した。
「………それじゃあ、僕はまだやる事があるからここで失礼する。もし、例の相手が出てきたらその時は僕も駆けつけるから連絡を頼むよ」
Uはミリィに対して、今後もメイデンの事を共有するよう依頼すると、目にも止まらぬ速さでその場を去った。Uが立ち去る光景を目にしたミリィは………
「………やっぱり凄い人なんだね………何者なんだろう………?」
Uの異常な強さを目にし、彼が何者であるかを疑問視する様子を見せたのだった………
ここに来て、ミリィは無線機の使い方を学び、Uとの連絡手段を得るに至った。しかし、この無線機はUが意図的に渡した物であり、実際にはマッチポンプとも言える過程で手に入った物であった。だが、ミリィはまだその事を知る由も無かったのだった………
To Be Continued………
次回予告
数日後のある日、自身を助けてくれた恩人の捜索を続けるリヴィス。そんなリヴィスの前にメイデンは姿を見せる。その目的は言うまでも無く、自身の力をリヴィス相手に試す為のものであった………
次回「2度目の実験」