メルヘン総帥を倒して数日。Uの手引きで普通の生活を過ごしていたミリィ達。ミリィ達の様子を見ていたUは密かにミリィ達の前から姿を消したが、ミリィは未来への希望を胸に前へ進み始めたのだった………
一方、密かに姿を消していたUは1人、森の中を歩いていた。
「………よかったの? 別れの言葉も言わずに消えて」
そんな中、Uに声をかける少女の言葉が聞こえた。
「………何しに来た、リーダー?」
そこには『漆黒の支配者達(シャドーインベーダーズ)』の総帥、ブラックがブルーを引き連れてUの近くに立っていた。
「何しにって………心配で見に来たんだよ」
ブラックはUを心配して姿を見せた事を語る。それを聞いたUは………
「ミリィとリヴィスの戦いは終わった。それに、彼女達の人生はまだまだ長い。ずっと戦っていかなきゃいけない僕達と同じ道を歩ませたくはない………」
そう言って、ミリィ達をこれ以上戦いの道に進ませたくない事を語る。
「そう………そうだね。それは私も同感かな」
ブラックはUの言葉に頷いた。直後、Uは歩き出すと………
「帰るぞ、リーダー、ブルー………僕達はまだやるべき事がある」
そう言って、自分達にはまだやるべき事があると語った。
「やるべき事………あの大量の資料の事?」
それを聞いたブルーは、Uの語ったやるべき事を察する様子を見せた。
「そうだ。ミリィ達にメルヘン総帥の事を任せてしまったのは申し訳ないが………お陰で奴のメイデンシリーズにまつわる資料はこの上なく回収できた。それに………僕自身がもう少し知りたいだ………死んだメイデンの為にもな………」
Uはどこか悲しそうな様子でそう呟いた。それを聞いたブラックは………
「………U、1回休んだら? 最近のUは働きすぎだよ………」
Uに対し、一旦休むよう勧める言葉をかけた。
「そうしたいのは山々なんだがな………それ以上に気になるんだ………僕自身がさ………」
だがUは新たな真実を求めるように、休む気は無い事を語ったのだった………
メルヘン総帥の野望を阻止してもなお、Uや『漆黒の支配者達(シャドーインベーダーズ)』の戦いは終わる気配が無かった。そして、メイデンを巡った新たな激闘が幕を開ける事となるが………それは少し先の話であった………
………これは数日後、ある日のUの脳内で起こった会話の記録である。
「………ねえ、今いいかな?」
「真子か………? 何か用か? 今の僕は忙しい、手短に頼む」
「分かった………用件は2つ。1つ目は………今回の戦いはこれで良かったの? ミリィちゃん達は平和な生活に戻ったものの………メイデンちゃんを殺す事になってしまった。また大事な人を失った事………本当は後悔しているんじゃないの………?」
「………そうだな。僕がこんな事を続けているのは後悔の証だろうな………」
「お父さんは色々なものを抱え込み過ぎてる………このままだとまた苦しんだ時に耐えられなくなるよ………?」
「………かもな」
「………以上が1つ目の用件。個人的には次の話の方が深刻かも」
「深刻? 何の話だ………?」
「実は………お父さんに取り憑いている私の残りの魂は徐々に薄れてきているんだ」
「なっ………!? 何故それを言わなかった………!?」
「気付くのに時間がかかってたんだ。私の魂は………どうやら有限だったんだなって………今になって確信したよ。まあそもそもお父さんを死なせない為に取り憑いた亡霊だからね………こうなるのは必然だったのかもしれないよ」
「そんな事言うなよ………悲しくなる」
「………大丈夫だよ、そんなすぐ消える訳じゃない。でもいつか別れの時が来ちゃうかもしれない………それだけは覚えといて」
「………そんな時が来て欲しくはないけどな………とにかく、異変を感じたらすぐに教えろよ」
「分かってる。でもお父さんも少しは休んでよね」
「………お前に言われるまでもないさ………」
『鉱石と破壊の戦士達〜鍵の戦士達〜』完………
後書き
どうも、中の人です! 全200話に渡った『鉱石と破壊の戦士達〜鍵の戦士達〜』はいかがだったでしょうか? 一応本作の時系列は前回のコラボ小説の後という設定でありましたが、真子や『漆黒の支配者達(シャドーインベーダーズ)』絡みの話はそこまで絡んで来ず、どちらかと言うとミリィ達、新規のキャラに目を向けた話でした。ミリィとリヴィスの物語はこれから先戦いとは無縁の世界となりますが………まだUは戦いから逃げられなさそうです………それはそれとして、今回の7:00枠ですが、なんとそのまま今回の話の続編に移ろうと思っています! 新タイトルは『人形異世界救出記〜失われしメイデンの救済〜』!! タイトルから察せられると思いますが、メイデンに関連する話が展開されます! 果たして、今回の戦いで悲劇を遂げてしまったメイデン達の行く末はいかなるものとなるのでありましょうか………? 公開は明日から! 是非お楽しみに!!