鉱石と破壊の戦士達〜鍵の戦士達〜   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
ミリィを助けたU。Uはミリィが所持していた無線機の使い方を説明し、彼女に対して自身への連絡手段を伝達すると共に、今後のメイデンの動向を追うにあたって協力する姿勢を見せたのだった………


第20話 2度目の実験

ミリィvsメイデンの対決から一夜明け………未だ自身の恩人を探す旅を続けていたリヴィスは、未だ進展のない旅を続けていた。

 

「………見つからないなぁ」

 

リヴィスは進展が無い事について思わずそう呟いた。そんな中、リヴィスの前に、金髪の人形のような見た目をした少女、メイデンが歩いてきた。

 

「………! 女の子………?」

 

リヴィスはメイデンに対して思わず首を傾げる様子を見せた。

 

「………貴女が確か、モンスターウォーリアーエルディア………とか言ったかしら?」

 

メイデンはリヴィスと顔を合わせて間もなく、そう問いかける。

 

「え………? そ、そうだけど………」

 

リヴィスは困惑した様子を見せていた。そんな彼女に対し、メイデンはメルヘンドライバーを取り出し、腰に装着する。

 

「………ならいいわ。貴女を相手にも力試しをさせてもらおうかしら」

 

メイデンはそう言うと、そのままゼンマイのようなパーツを、リヴィスから見たベルト右部にセットする。

 

『アリス!』 

 

ベルトから音声が流れると、メイデンは右手の指を銃のような形へと変え………

 

「………変身」

 

左手でベルトにセットされたゼンマイを回す。すると、ベルト内部に装備されたプロペラ型のモーターが回転。それにより、ベルトからトランプ型のエネルギーが放出され、メイデンの身体に直撃する。その直後にエネルギーは不思議の国のアリスの主人公、アリスを模した鎧を生成し、メイデンの身体に装備される。

 

『ドリームレジェンド! アリスヒストリー!!』 

 

これにより、メイデンはアリスをイメージした鎧の戦士、モンスターウォーリアーメルヘンへと変身した。

 

「モンスターウォーリアー………!?」

 

これにはリヴィスも困惑を隠せない様子だった。メイデンはリヴィスに対し、左手の人差し指を動かして、挑発するようなジェスチャーを取った。

 

「………何が狙いか分からないけど………お仕置きしてあげる!」

 

リヴィスはメイデンの意図に困惑しながらも、服の中からシャドーガンスターとガトリングのアクリルが付いた鍵を取り出し、鍵をシャドーガンスターの鍵穴にセットし、すぐさま鍵を捻った。

 

『ガンマス!』 

 

それにより待機音が起動。リヴィスは左腕を前に伸ばし、左手首の上にシャドーガンスターを持った右手首を乗せると………

 

「変身!」 

 

そのままシャドーガンスターのトリガーを引いた。これによりシャドーガンスターの銃口部分からエネルギーが発射すると共に軌道がUターンし、リヴィスへ直撃。これによりリヴィスの身体に黒い鎧が形成され、リヴィスの全身を覆った。

 

『ガンスターオン! ガンマス!!』

 

これによりリヴィスもモンスターウォーリアーの姿に変身。リヴィスはシャドーガンスターの銃口をメイデンに向けると、発砲をしながらメイデンへと接近する。しかし、メイデンは冷静にこれをかわすと、接近してきたリヴィスに対して鋭いパンチを叩き込んだ。

 

「がふっ………!?」

 

リヴィスはよろめく様子を見せる。それでもめげずにリヴィスがパンチを放つが、メイデンはこれを左腕で受け止めると………

 

「動きが雑ね………この程度で私に勝とうだなんて愚かだわ」

 

そう言って、正確無比なキックを放ち、リヴィスを近くの木まで吹き飛ばした。

 

「うあっ………な、なんで強さなの………!?」

 

リヴィスはメイデンの圧倒的な強さに苦しむ様子を見せていた。そんなリヴィスに対してメイデンは足を止めると………

 

「………昨日だったかしら。貴女とは別のモンスターウォーリアーと戦って、返り討ちにした記憶があるわ。最も、あの時は邪魔が入ってトドメまでは刺せなかったけど………」

 

そう言って、先日にミリィを倒した事を語る。

 

「別のモンスターウォーリアー………(………! まさか、あの人もこの子と戦って負けてしまったの………!?)」

 

まだこの時にはミリィの正体を詳しく知らなかったリヴィスも、自身を助けてくれたヒーローが敗れた事実には驚きを隠せない様子だった。

 

「………その様子だと嫌でも私の強さが感じ取れたようね」

 

リヴィスの様子から、彼女がメイデンの強さを理解した事を察知する。しかし、メイデンはシャドーガンスターを持った右手を震えさせると………

 

「………だとしても、私は逃げたりなんかしない!!」

 

シャドーガンスターに刺さった鍵を一度立てる。

 

『フィニッシュコマンド!』

 

すぐさまリヴィスは鍵を捻り直す。これにより銃口にエネルギーが集束し、リヴィスはメイデンへ狙いを定めると、そのままトリガーを引いた。

 

『ガンマスバースト!!』

 

リヴィスの起死回生の必殺の一撃が放たれる。しかし、メイデンは大きく跳躍する事によって攻撃を回避。そのまま空中で冷静にベルト左部のゼンマイを回し、自身の右足に光のエネルギーを集束させていく………そしてフルパワーとなったタイミングでリヴィスに向かって落下し始めるタイミングにおいて右足を突き出し………

 

『アリスメルヘンエンド!!』

 

エネルギーを纏わせたキックを叩き込んだ。

 

「うわあああああ!!」

 

リヴィスは大きく吹き飛ばされ、近くの木を貫通。リヴィスの身体によって穴の空いた木が地面に倒れると共に、リヴィスの変身は解除されてしまった。

 

「うあっ………ううっ………!!」

 

リヴィスは身体を起こそうとするが、ダメージによって動けない様子だった。しかし、そんな中に置いて、メイデンは突如としてリヴィスに背を向け………

 

「………違う。こんなものじゃ足りない………私の強さをはっきりとさせるには………やっぱりあの男しかいない………!」

 

そう言って、リヴィスに目もくれないままその場から逃亡してしまった。

 

「ちょっ、待ちなさい………!! ………ぐうっ………!!」

 

リヴィスは追いかけようとしたが、ダメージによって動けず、そのまま意識を失ってしまったのだった………

 

 

 

リヴィスの前に現れたメイデンは、リヴィスすら圧倒する強さを見せ付けたが、彼女本人は全く納得していなかった。果たして、メイデンは何に執着して戦いに動いているのだろうか………?

To Be Continued………




次回予告
Uが単独で行動を続ける中、Uの前に現れるメイデン。メイデンはUに対して、自身との対決を求める意思を語る。それを聞いたUは、気が進まない様子ながら、メイデンとの対決に挑もうとしていたのだった………
次回「因縁を結ぶ対決」
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