怪我に苦しむミリィの前に現れたグレーなる人物。彼女はUが依頼してやってきた人物だった。Uからの説明を終えて間もなく、グレーはミリィに戦闘を仕掛ける事を語ったのだった………
グレーはゆっくりと槍を回しながらミリィへ接近する。ミリィは何かの冗談だと思いかけたが、グレーが目の色を変えたかのように、鋭い突きを放ってきた。
「うわっ………!?」
ミリィは咄嗟にこれをかわしたものの、この攻撃でグレーが本気で自分と戦おうとしている事を察知した。
「(本気じゃないと………殺られる!)」
それを理解したミリィは身体を光らせる事でベルトを出現させ、マントのアクリルが付いた鍵をベルト上部にセットした。
『ヒーロー!』
ベルト音声と共に、ミリィの身体を白い光が覆い始め、マントをかき上げるかのように右腕を上げながら真横に伸ばし………
「変身!」
そう言って左手で鍵を回した。
『アーマーオン!! ………ジャスティスウォーリアー! ヒーロイック!!』
これによりベルトの変身音と共に光の鎧が形成され、変身が完了する。
「………へぇ、それが例の変身なんだ。なら、ちょっと荒っぽくてもいいかな………!」
グレーはミリィの変身に目を輝かせつつも、先程装備していた怪しいゴーグルを顔に装着。そしてその直後、グレーはなんと左手から煙を放出した。
「えっ………!?」
ミリィは困惑の声を漏らした。グレーが放出した煙によって、ミリィは完全にグレーを見失った。
「驚いたよね………? 私はちょっと不思議な人間なの。だからこんな芸当が出来るんだよね………!!」
そして、突如としてミリィの背後からそんな言葉が聞こえて間も無く、グレーの持つ槍の斬撃がミリィの背後に襲いかかってきた。
「うあっ!? (後ろから攻撃された………!?)」
ミリィは困惑の声を漏らしながら周囲を見回すが、煙で状況を全く把握出来ない有様だった。そして今度は正面からグレーの姿が現れると共に、鋭い槍の斬撃がミリィに襲いかかった。
「うわああっ!! ………だったら!!」
ミリィは状況に混乱しながらも、刀身に電流のエフェクトが纏われた剣のアクリルが付いた鍵を取り出したミリィは、これをベルトへセットする。
『エレトリック!』
これによってベルトから音声が鳴り、ミリィはすかさず鍵を回す。
『アーマーオン!! ………サンダーソードウォーリアー! エレトリック!!』
するとミリィの身体を電流が走り、光の鎧が黄色の雷をイメージした鎧に変形すると共に、ミリィの手にエレトリックブレードが出現し………
「はああっ!」
一瞬見えたグレーに向けて鋭い斬撃を放つが、グレーは冷静にこれをかわすばかりか、槍による斬撃で反撃してきた。
「うわっ!」
ミリィは地面に膝を着きながら息を荒らげさせる。その様子を見ていたグレーは………
「………ちょっとワンサイドゲーム過ぎたかな」
そう言って、煙の放出を打ち止めると共に、槍を振り回す形で煙をはらった。
「今の戦いを見て思ったんだけど………ミリィちゃん、ちょっとその力のスペック頼み過ぎるかな。それじゃあ並の相手ならいざ知らず、格上相手には通用しないよ。Uくんは愚か………私にも」
グレーはそう言って、現状のミリィが抱える問題を指摘する。それを耳にしたミリィは、先のメイデンとの対決の敗因に気付く事となり、グレーに対して言い返す言葉が見つからない様子を見せながら困惑の声を漏らす。
「………勿論、私はそんな貴女を成長させる為にここに来た。だから貴女を強くしてあげる。私が教えられる所までね」
グレーは心を折られたミリィを強くする事を改めて宣言するのだった………
格上との実戦形式で戦ったミリィは、現状の自身の弱点を指摘された事で現実を思い知らされてしまう。しかし、そんな彼女を強くする為に現れたグレーは、果たしてミリィに何を教えようとしているのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
ミリィに戦いの現実を教えたグレーは、ミリィが現状抱えている目標を問いかける。ミリィはその問いに答えたものの、グレーは今のミリィが持つ以上に大きな夢を持つべきである事を指摘してきたのだった………
次回「巨大な夢」