グレーは煙を放出する力を持つ謎の人物であり、その実力も現在のミリィを圧倒する程だった。これにより現実に気付かされたミリィは心が折れるが、グレーはそんな彼女を更に強くする事を宣言したのであった………
グレーは顔のゴーグルを外すと共に、バイクの上に乗り………
「さて………ミリィちゃんに聞くけどさ、今のミリィちゃんは何を目標に戦っているのかな?」
ミリィに対して、彼女の目標を問いかける。
「目標………はっきりとしたものは無いけど………今の私の目標は強くなる事かな………?」
ミリィは現在の目標について、漠然としながらも自身が強くなる事である事を語った。しかし、グレーは溜息を漏らすと………
「………足りないね。もっと大きな目標を持たないと………! 例えばそうだね………Uくんに負けない強さを得るとか………!!」
ミリィに対して大きな目標を持つよう促す様子を見せた。
「大きな目標………Uさんに負けない強さ………」
グレーの言葉を聞いたミリィは、首を傾げながらそう呟いた。
「………Uくんから聞いたけど、勝てなかった相手がいるみたいだね。その相手を超えたい気持ちは分かるけど………それだけで満足するのは甘いよ。世界はまだまだ広い、自分が世界で1番になる………それくらいの気持ちを持たなきゃ! そうしないと、どこかで満足しちゃってミリィちゃんは強くなれなくなってしまう………だから、もっと強くなりたいなら………もっと上の格上を超える気持ちでやった方がいいんだよ。その方が自身の強さに極限までこだわれるからね」
グレーは、大きな目標を持つ事の意味を語る。これを聞いたミリィは、グレーの言葉の意味を少しずつ理解しようとしていた。
「………グレーさん、私強くなれるかな………Uさんの強さを見て分かった事なんだけど………私はまだまだ弱い………Uさんが変身もしないで、私が負けた相手に互角以上まで持ち込んだのを見て分かったんだ………私、もっと強くなりたい………強くなって、Uさんすら超えて………全ての人をマテリアルビーストから守りたい………!」
そしてミリィは、Uすら超える強さを持とうとする意思を見せる。それを聞いたグレーは………
「………どうやら、自分の大きな目標が自覚出来たみたいだね」
そう言って、ミリィの目標が壮大なものになった事を察知する。
「よし、それなら本格的な実践訓練を始めようか………!」
そう言って、バイクを降りると、再びゴーグルを顔にかけると、実践訓練を始める事を宣言する。
「う………うん!」
ミリィもそれに頷くと共に身体を起こし、エレトリックブレードを手に身構えるのであった………
そして、その様子を少し離れた所に立つ木の上から、ある人物が目撃していた。
「グレーの奴、らしくない事言ってるなあ………まあいいか、ミリィちゃんが戦いのレベルの現実を知ると共に、更に強くなれるかもしれないきっかけになったんだし………これなら、しばらくはグレーに任せても問題なさそうだ………僕は博士に頼んだ物の完成を待つとしよう。あと少しで完成するって話だし………おっ、無線だ………どうした? ………え? 問題が発生した………!? ………分かった、すぐ戻る」
その人物は、ミリィの成長の可能性を微笑ましそうに見ていた傍ら、何か問題を聞き付けた様子を見せると、人間離れした身体能力を見せながらその場を撤退したのであった………
グレーの言葉で、自身の大きな目標を見つける事が出来たミリィ。果たして、ミリィはこの先どれ程の強さを得る事が出来るのであろうか………?
To Be Continued………
次回予告
グレーとの3日に渡る実践訓練によって、戦いにおける動き方をある程度理解するミリィ。グレーがミリィの実力を認め始める中、そこへ再びUを捜索するメイデンが現れたのであった………
次回「訪れしリターンマッチ」