ミリィに対して彼女の目標を問いかける。漠然とした、目標とも言えないものを持つミリィだったが、グレーの言葉で大きな目標を自覚する事が出来たのだった………
それから3日。ミリィはグレーと共に実践訓練を続けていた。グレーは、例の煙を放つ能力を使わず、ただ槍を振り回しているだけの状態であり、最初こそミリィを圧倒していたが、少しずつミリィがグレーの動きに順応し始めたのか、グレーの攻撃を防げるようになってきた。
「動きが良くなってきたね、ミリィちゃん………!」
グレーはミリィの動きが良くなってきている事を賞賛する。
「まだまだ………これじゃあUさんの足元にも及ばないよ………!」
しかし、ミリィは満足せず、更なる成長を望む様子を見せた。ミリィの向上心を聞いたグレーは………
「………よーし、ならまだまだ攻撃をぶつけるよ………!!」
そう言って、ミリィへの攻撃を少しずつ強めていくのであった………
それからしばらくして、2人は休憩に入った。ミリィは変身を解除すると同時に息が上がっている様子だったが、少しずつ自身の成長を実感し始めていた。
「いいね、3日前より動きが良くなってる」
グレーはミリィの成長を感じ取っているのか、思わず彼女を褒める言葉をかけた。
「まだまだだよ………それに、私が行きたい強さの域はこんなものじゃないし………」
だがミリィは自身の強さがまだ望んでいる領域にまで達していない事を語った。その向上心の高さにはグレーの想像を遥かに上回るものであった。
「(凄いな、この子………いつか本気で私を超えちゃうかも………!)」
これにはグレーも、ミリィの成長性を感じ取る様子を見せていた。そんな中、2人は突如として近くで人のものによる足音を耳にし、足音の聞こえた方へ視線を向ける。
「………誰か来るね。それも私が知らない………」
グレーは足音についてそう呟いた。その直後、2人の前に金髪の人形のような見た目をした少女が現れた。
「貴女は………確か、メイデン………とか言ってた人だったかな………?」
ミリィは、その少女がメイデンである事に気付く様子を見せた。
「………なんだ、貴女か………最初に会った方のモンスターウォーリアー」
メイデンは、ミリィどの思いがけない再会に、どこかガッカリとした様子を見せていた。しかし、ミリィは身体から光を放出すると共にベルトを出現させ、マントのアクリルが付いた鍵を手にする………
「………また私と戦うつもり? 貴女では私に勝てないのは前回の戦いで教えたはずよ………?」
メイデンは呆れた様子でメルヘンドライバーを取り出し、腰に装着する。
「それでも………貴女を超えてみせる………!」
しかし、ミリィはメイデンを超える覚悟を口にし、鍵をベルト上部にセットする。
『ヒーロー!』
ミリィが戦闘姿勢を取る様子を見たメイデンは………
「どうあってもやるつもりなのね………いいわ、また相手してあげる」
そう言って、ゼンマイのようなパーツをベルト左部にセットする。
『アリス!』
2人の少女が変身姿勢を見せる中、グレーは敢えて2人の前から離れ、近くの木から様子を見ようとしていた。そして、2人が互いを目にし合い………
「「………変身」」
ミリィはセットした鍵を回し、メイデンはセットしたゼンマイを回す。
『アーマーオン!! ………ジャスティスウォーリアー! ヒーロイック!!』
『ドリームレジェンド! アリスヒストリー!!』
これにより、ミリィの身体には白い光の鎧が。メイデンの身体にはベルトから放出されたトランプ型のエネルギーが直撃し、不思議の国のアリスの主人公、アリスを模した鎧が生成・装備される。近くで様子を見ていたグレーは………
「(さあ、ミリィちゃんはどこまでやれるかな………?)」
ミリィがどこまでやれるかを期待する様子を見せていた。そして、ミリィとメイデンの2人は、互いが変身したのを目にすると、互いに接近。2人が拳を突き出す事によって戦闘が始まるのであった………
グレーとの実践訓練で実力をつけ始めるミリィ。しかし、そんな彼女の前に再びメイデンが現れる。果たして、ミリィはメイデンに勝つ事が出来るのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
メイデンの実力にやはり苦戦させられるミリィ。しかし、ミリィは以前とは違い、諦めようとはしなかった。そんな彼女の想いに応えるかのように、ミリィが持つとある鍵が反応したのであった………
次回「巨大な想い」