グレーの実践訓練で実力を向上させていくミリィ。しかし、休憩中のミリィ達の前にメイデンが襲来する。ミリィはメイデンを相手に再び対決を仕掛けたのであった………
2人が放ったパンチは互いの身体に直撃し、互いに一瞬怯む様子を見せたが、先にメイデンが体勢を立て直し、ミリィに追撃のパンチをぶつける。
「ぐうっ………! まだまだ!」
しかし、ミリィはダメージを受けても冷静に立ち向かい、反撃のキックをメイデンの身体にヒットさせる。
「ぐっ………! (………前より動きが良くなっている………)」
メイデンは、ミリィの動きが良くなってきている事を語った。
「………ならばこれはどうかしら?」
メイデンはそう言うと、ミリィ以上のスピードで彼女の懐に潜り込み、素早くキックを放つ。ミリィはとっさに両腕でガードしたものの、その隙にメイデンはベルト左部のゼンマイを回し、右手にエネルギーを集束させると………
『アリスメルヘンエンド!!』
必殺のパンチをミリィの顔面に叩き込んだ。
「うわあああああ!!」
ミリィは真っ向から攻撃を受けた事で、大ダメージと共に近くの木に激突する。
「ミリィちゃん………!!」
これには流石のグレーも動揺の声を漏らした。メイデンは背を向けた後にその場を去ろうとするが、直後に人の手が木に触れた際に生じた空気を切る音がメイデンの耳に届いた。
「まさか………!」
メイデンは嫌な予感を感じながら背を向ける。するとそこには身体を立ち上げるミリィの姿があった。
「………耐え切ったとでも言うの………?」
困惑した様子で思わずそのような言葉が漏れるメイデン。勿論、ミリィも必殺の一撃を受けた事でタダでは済まなかったものの………
「………負けない。私はもっと強くなりたい………だから、こんな所で負けたりなんかはしない………!」
ミリィは気力だけでこの状況を耐えていた。すると、ミリィが所持していた鍵の1つが光出すと共に、ミリィの手元に飛び出してきた。するとその鍵のアクリルが形状を変え、大きなボタンが付いた鍵へと変化した。
「………この鍵………そういえばまだ使っていなかったっけ………分かった、使わせてもらうよ………」
ミリィはそう言うと共に、形状が変化した鍵をベルト上部にセットする。
『ギガン!』
これにより、ミリィの身体から次々とエネルギーが生成され、それはミリィの背丈を遥かに凌駕する高さにまで伸びていた。
「………はあっ!」
ミリィはそのまま鍵を捻った。
『アーマーオン!! ………ジャイアントウォーリアー! ギガン!!』
すると、ミリィの身体から生成されていたエネルギーはミリィを覆い隠す程の巨大な鎧を生成しミリィの身体に装着される。メイデンやグレーが目にする事となったミリィの姿は、まさしく巨人だった。
「大きくなった………!!」
グレーはこれに喜ぶ様子を見せた。
「巨人の戦士………!?」
一方でメイデンは、ミリィの変化した姿に驚きの声を漏らす。ミリィは、変身直後こそ自身の力に戸惑う様子を見せていたが………
「これが私の大きな想い………メイデンちゃん! 私は負けない!!」
メイデンに対し、真っ向から勝負を挑む姿勢を見せたのであった………
メイデンの実力に一歩届かないながらも懸命に食らいついたミリィが得た巨大な力。果たして、その力はメイデンとの差を覆す事が出来るのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
ギガンの力は、メイデンの力を上回るパワーを秘めていた。それと同時に現れていたミリィの想いを知ったメイデンは、ミリィへの認識を改める様子を見せたのだった………
次回「童話を超えるパワー」