鉱石と破壊の戦士達〜鍵の戦士達〜   作:Uさんの部屋

29 / 201
前回までのあらすじ
ギガンの力を得たミリィは、メイデンを圧倒するパワーを獲得した。そして、必殺の一撃を叩き込む事でメイデンを撤退へ追い込むと共に、彼女の中でミリィへの認識を改めさせる事となったのであった………


第28話 新たな力のキセキ

その後、グレーはバイクに跨ると………

 

「ミリィちゃん、貴女はもう私がいなくてももっと強くなれるはずだよ。私は………次の仕事を果たしに行かないと………」

 

そう言って、その場を去ろうとしていた。

 

「………ありがとう、グレーさん」

 

それを聞いたミリィは引き留める言葉ではなく、感謝の言葉を語った。

 

「引き留めないなんてかなりドライだね………まあでも、私もずっと貴女の前にいられる訳じゃないし………割り切れるのはいいと思うな」

 

ミリィのドライな面に苦笑するグレーだったが、同時に物事を割り切れる性格であるミリィを褒める様子を見せていた。

 

「………まあ、もし何か困った事があったらこれに連絡してくれればいいよ」

 

そしてグレーは服の中から、耳に装着するタイプの無線機を取り出した。

 

「無線機………!」

 

これにはミリィも驚く様子を見せていた。

 

「周波数は181.90だよ。それじゃあ、また会える時を楽しみにしているよ」

 

グレーは周波数帯を教えて間もなくバイクのアクセルを動かし、ミリィの前を去ってしまった。

 

「………なんか、凄い人だったな………でも、新しい力を得るきっかけになった事は感謝しないとね………」

 

ミリィはグレーに驚かされるばかりであったが、彼女への感謝の気持ちは事実であるのか、表情は微笑みが見えるものであったのだった………

 

 

 

それから1、2日程前の事。ピンクボンバーが研究を行う部屋をUが訪れていた。

 

「………博士、問題が起きたってどうしたんだよ?」

 

Uが訪れたのは、ピンクに依頼していたU用の変身アイテムの件でトラブルが起きた為であった。

 

「Uくん………実は、ベルトは完成したんだけど………その、ベルト単体では出力が足りなくて変身出来ないの………」

 

ピンクはUに対し、変身用のベルトそのものは完成したものの、まだ変身を実現させる出力が足りない事を語った。

 

「出力不足か………やっぱりシャドーガンスターの時みたいに鍵が必要なのかね?」

 

それを聞いたUは、ベルトの起動にはシャドーガンスターの時のように、変身用の鍵が必要なのでは無いかと考えていた。

 

「でも、鍵はもうここには無いし………せめて、そこにいる子の石の部分だけでも鍵に出来たらいいのに………」

 

しかし、ピンクは現状自分達の元には鍵は無い事を語る。そして、近くに解剖された怪人の姿があったが、そのマテリアルで何とか出来ないかを考えていた。

 

「とはいえ、あれはミリィちゃん自身の力だしな………僕達にはどうする事も………」

 

Uは、ミリィ以外に鍵を変える力を持つ者はいないと語り、自分達には何も出来ない事を言いかける。だがその直後、突如として解剖され、仰向けに寝かされていた怪人の身体の中にあるマテリアルが輝き出した。

 

「………! あれは………!」

 

Uは驚いた様子を見せながら、怪人のマテリアルに触れる。すると怪人のマテリアルは突如として、ビームソードのアクリルが付いた鍵へと変化した。

 

「えっ………鍵になった………!?」

 

ピンクは目の前の事象に驚きを隠せない様子だった。しかし、Uは冷静な様子でこの鍵に目を向けると………

 

「………彼女が力を貸してくれたんだな」

 

そう言って、何かを察した様子でそう呟いた。そして、Uは鍵をピンクに渡すと………

 

「そのベルトにこの鍵は使えないか? 試してみてくれ」

 

そう言って、ピンクに鍵をベルトの起動に使えないか問いかけた。

 

「た、試してみる………!」

 

ピンクは慌てた様子を見せながらも、機械の上に鍵を置いて調べ始めた………少しして結果は明らかとなり………

 

「い………行ける………これで変身が出来るよ、Uくん!!」

 

偶然にも発生した鍵の誕生が、Uに依頼されていた、彼専用の変身アイテム完成を実現させる事となったのだった。ピンクはUに対して、ベルトと鍵を手渡すと………

 

「無茶な頼みをして悪かったな、博士。これでこっちの目的が少し進んだ」

 

Uはそう言うと、2つの変身アイテムを懐の中へとしまった。

 

「………だけどそれで何をするつもりなのかな。他の変身する子達と敵対するつもりなの?」

 

しかし、ピンクはUに対して彼の目的を問いかける。Uはフッと笑うと………

 

「………かもな」

 

そう言って部屋を出て行ったのだった………

 

 

 

大きな成長を遂げたミリィはグレーと別れる事となり、再び一人旅に戻る事となった。しかし、それと同時にUはピンクに任せていた変身アイテム開発を受けて次の目的に動こうとしていた。果たして、Uの思惑は如何なるものであろうか………?

To Be Continued………




次回予告
一人旅に戻るミリィの前に怪人が現れる。そこにリヴィスが現れた事で、再び思いがけない共闘をする事となる。だが、そこへホワイトソードマンの姿が現れる。彼は、ミリィ達の前で新たな戦士へと変身するのであった………
次回「光剣の4人目」
  1. 目次
  2. 小説情報
  3. 縦書き
  4. しおりを挟む
  5. お気に入り登録
  6. 評価
  7. 感想
  8. ここすき
  9. 誤字
  10. 閲覧設定

▲ページの一番上に飛ぶ
X(Twitter)で読了報告
感想を書く ※感想一覧
内容
0文字 10~5000文字
感想を書き込む前に 感想を投稿する際のガイドライン に違反していないか確認して下さい。
※展開予想はネタ潰しになるだけですので、感想欄ではご遠慮ください。