ミリィの大きな成長を見届けたグレーは、連絡先を伝えてミリィの元を去った。一方その頃、ピンクが開発していたアイテムが偶然にも完成する状況となった事から、新たな目的へ動こうとしていたのであった………
第29話 光剣の4人目
メイデンとの激闘から数日。一人旅に戻ったミリィは、ただ気の赴くままに森や草原を歩いていた。そんな中、ミリィが歩いていた森の近くから怪人が飛び出してきた。
「マテリアルビースト………久しぶりに見たかな………?」
ミリィは久方ぶりに目にした怪人の姿に少し驚きつつも、身体から光を放出させると共にベルトを出現させ、マントのアクリルが付いた鍵をベルト上部にセットする。
『ヒーロー!』
ベルト音声と共に、ミリィの身体を白い光が覆い始める。ミリィはマントをかき上げるかのように右腕を上げながら真横に伸ばし………
「変身!」
そう言って左手で鍵を回した。
『アーマーオン!! ………ジャスティスウォーリアー! ヒーロイック!!』
これによりベルトの変身音と共に光の鎧が形成され、変身が完了する。怪人はミリィに気付くなり、彼女へ襲いかかってくるものの、ミリィはそれを受け流すように冷静なパンチで怪人にダメージを与えた。
「………グレーさんが教えてくれたけど、闇雲に攻撃してもそんなに効果は無いからね」
ミリィはそう言って、冷静な様子で怪人と戦う様子を見せていた。怪人は再びミリィに接近するが、ミリィはまたしてもこれをかわし、怪人のボディにキックを叩き込んだ。
「グオッ!? グッオオオッ!!」
しかし、この一撃が起因となったのか、怪人は声を荒らげながら、身体の砲門らしきものを解放。ミリィに向けてミサイルを発射した。
「なっ!? ぐっ………!」
ミリィは驚きを隠せない様子を見せていたが、何とかこれを受け止めると………
「ならこっちもこれで………!」
ミリィはリボルバー拳銃の形をしたアクリルの付いた鍵を取り出し、ベルト上部にセットする。
『ブラスト!』
ミリィはすかさず鍵を回す。
『アーマーオン!! ………マグナムガンマンウォーリアー! ブラースト!!』
するとミリィの身体を黒いエネルギーが走り、光の鎧が黒の銃をイメージした鎧に変形。直後にブラーストマグナムを出現させると、近くの木に隠れながら堅実に射撃を行い、怪人にダメージを与え始めるのだった………
一方その頃、近くを歩いていたリヴィスが、偶然にもミリィが戦っている光景を目にした。
「あれは………怪人とあの人………! ………加勢しないと………!」
リヴィスは、久方ぶりに出会った自身の恩人の姿を目にすると、シャドーガンスターを取り出すと共に、ガトリングのアクリルが付いた鍵を取り出し、鍵をシャドーガンスターの鍵穴にセット。すぐさま鍵を捻った。
『ガンマス!』
それにより待機音が起動。リヴィスは左腕を前に伸ばし、左手首の上にシャドーガンスターを持った右手首を乗せると………
「変身!」
そのままシャドーガンスターのトリガーを引いた。これによりシャドーガンスターの銃口部分からエネルギーが発射すると共に軌道がUターンし、リヴィスへ直撃。これによりリヴィスの身体に黒い鎧が形成され、リヴィスの全身を覆った。
『ガンスターオン! ガンマス!!』
これによりリヴィスもモンスターウォーリアーの姿に変身すると、無鉄砲に銃口を怪人に向けて乱射する。
「っ………! またあの人………?」
これにはミリィも困惑と呆れが混じった声を漏らした。そしてリヴィスはミリィの傍に駆け寄ると………
「お待たせ! 助太刀するわ!」
リヴィスはそう言うと、がむしゃらに銃撃を行い続ける。リヴィスの動きにはミリィが呆れた様子を見せつつも、ブラーストマグナムで援護射撃を行いながら怪人にダメージを与え続ける。そして、何度目かの攻撃で怪人を吹き飛ばし、地面に倒した。
「(有効打が叩き込めた………後は必殺技で………!)」
ミリィ達は必殺技を狙おうとする。だがその直後、目にも止まらぬ速さで何者かが駆け付けると、ミリィ達の前に立ちはだかった。
「っ………! 邪魔よ! アンタがそこにいたら怪人が倒せない………!!」
謎の人物の登場に声を荒らげるリヴィス。しかし、謎の人物は冷静な様子で2人に視線を向けると………
「………分かってるさ。だが、それだけで終わらないさ………僕という敵が立ちはだかる以上な………」
そう言って、怪人だけでなくミリィ達にも敵対する意思を明らかにした。するとその直後、ミリィはその人物の容姿から驚く様子を見せ………
「貴方は………ホワイトソードマン………!?」
その人物が身に付けていた白い帽子と白いマント、そして左耳の機械と簡素な鎧を身に纏った黒髪の男は、ミリィが以前対面した人物、ホワイトソードマンである事を思い出させた。ミリィは以前に彼の常人離れしたスピードを知っている為、思わず身構えていたが………
「………アンタの目的は知らないけど、邪魔するなら容赦しないわよ………!」
リヴィスは彼の事を知らない為、シャドーガンスターを向けて威圧する様子を見せる。
「ふん………僕に対して優位に立っていると思っているならおめでたいものだな………」
ホワイトソードマンはそう言うと、懐からベルトを取り出し、腰に装着する。
『インベーダードライバー!』
そして彼は、ビームソードのアクリルが付いた新たな鍵を取り出し、ベルト右部にセットする。
『ビームソード!』
これにより、ベルトから待機音が流れる。
「新しいベルトと鍵………!?」
これにはミリィも困惑の声を漏らした。彼は右手で帽子を掴み、目元を隠す動作を行い………
「………変身」
そう言って、左手でベルトに刺さった鍵を回した。
『ホワイトソードインベーダー! ソードマン!!』
これにより、ホワイトソードマンの身体や顔を覆う白い鎧がベルトから生成され、彼の身体に装着される。それと同時に鎧背部に白いマントが出現すると共に彼の右手にZEROセイバーに似たビームソード武器が生成された。
『ソードマンセイバー!』
ホワイトソードマンは自身の姿が変化した事を実感する様子を見せていた。
「よ、4人目のモンスターウォーリアー………!?」
そんな中、リヴィスは動揺の声を漏らした。それを聞いたホワイトソードマンは………
「………そうだな。その名前を語るとすれば………モンスターウォーリアーソードマン………ってとこかな」
そう言って、自身の変身後の姿の名を語るのだった………
怪人討伐に追われるミリィ達の前に、変身する力を得たホワイトソードマンが現れた。果たして、彼は自身が語るように第三戦力としての存在なのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
ミリィとリヴィスは、ホワイトソードマンと戦う事となった。だが、彼の実力はミリィから見て、メイデンを上回ると言わせ占める程の更に格上の存在であったのだった………
次回「最強の侵略者」