ソードマンの力は絶大なものであり、ミリィとリヴィスの2人を圧倒する実力を見せ付けた。同時にミリィからも何本か鍵を奪取するソードマンだったが、その行動の幾つかは、ミリィに疑念を抱かせるものでもあったのだった………
ホワイトソードマンが去ってから少し経ち………リヴィスが身体を起こしてミリィへと近付いた。
「あの………ミリィちゃん………だよね………?」
リヴィスは困惑しながらもミリィへ声をかける。
「………驚いたよ。なんで私を助けてくれるのかは分からないけど、貴女がもう1人の変身する戦士だったんだね………」
ミリィは冷静さを取り戻すかのように、リヴィスがモンスターウォーリアーであった事について言及する。
「………私が貴女を助けるのは、あの時に助けてもらったからなの。私はその恩返しがしたいだけ………」
リヴィスはミリィを助ける動機として、先の恩が関係している事を語った。
「恩返し………」
ミリィはどこか浮かなさそうに言葉を漏らした。それから少しの間において、リヴィスは考え込む様子を見せ………
「ね、ねえミリィちゃん! こうして互いの正体も分かったんだし………これからは一緒に戦わない………!? 私達の力を合わせれば奴にも勝てるかもしれないし………ね!?」
ミリィに対して協力関係を申し出た。リヴィスとしてはミリィの為に何かをしたいと考えていたが………
「………嫌だ。そんな気持ちでなんとかなると思ってるなら甘いよ」
なんとミリィはこれを拒否した。どうやらリヴィスの抱えている気持ちについて、不服な感情を抱いている様子だった。
「そ、そんな気持ちって………わ、私は本気で貴女と手を組もうと考えているの………!!」
リヴィスは慌てながら、自身が本気である事を弁明しようとするも………
「………さっきの人、私がこれまで戦ってきた相手の誰よりも強かった。それに、もう1人の戦士………彼女の方もかなりの強敵だった。確かに手を組めば幾らか戦力差は埋まると思う。それは私にも分かるよ………でも、リヴィスさんは戦う事が如何に怖くて、覚悟のいる事なのか、まだ分かっていないよ………そんな状況ならそもそも戦って欲しくない………! どこでその変身アイテムを手に入れたか知らないけど………私は貴女とは組めない………!」
リヴィスがまだ戦いの恐ろしさや必要な覚悟について、まだ欠如している点がある事を指摘。その事から、ミリィは手を組む組まない以前に、リヴィスが戦う事そのものに拒否反応を示す様子を見せていた。
「ミリィちゃん………」
それを聞いたリヴィスは言葉が詰まる様子を見せた。その様子を見たミリィは、リヴィスに困惑を与えてしまった事に気付き、我に返る様子を見せたが………
「………とにかく、そういう事だから………ごめん」
直後にそう言ってその場を去ったのだった。リヴィスはミリィの想いを知る事となり、反応に困る様子を見せていたが………先程地面に落ちた戦車のアクリルが付いた鍵がリヴィスの目に入り、彼女はそれを拾い上げた。
「………まだ認めてもらうには戦いにおける覚悟が足りない………そういう事かしら………?」
リヴィスは自身の中で覚悟が足りない事を察知すると、それを捜し求めるように、鍵を手にその場から歩き出すのだった………そして、そこからにある木の影から、ひっそりと人の影が見えると………
「………彼に言われたから見に来たけど………これは相当骨が折れるというか………大変な事になりそうね………」
その人物はそう呟くと共に、ミリィが歩いて行った方角に向けて歩み始めるのであった………
ミリィとリヴィスは互いの正体を知る事となったが、ミリィはリヴィスと手を組む道を選べなかった。その結果、リヴィスは1人で強さとミリィに認められるだけの覚悟を求める事になる事となったのだった………
To Be Continued………
次回予告
リヴィスとの協力関係を断ったミリィの中には、戦う覚悟を持っている自分がなんとかすればいいという自己犠牲の想いが隠れていた。だがそんな彼女の前に突如として銃を持った女性が襲撃をかけてくる。彼女はグレーと同じ特殊な力を持つ人間であり、ホワイトソードマンの仲間を名乗るのだった………
次回「蒼炎の狙撃手」