メイデンを相手に互角以上の強さを見せるU。そして、必殺のキックを叩き込み、Uが勝利を掴んだものの、メイデンはUに固執する理由を語ってその場を去ったのだった………
Uとメイデンの対決から数日、仲間を作る意味に首を傾げながらミリィは1人旅を続けていた。
「(………仲間を作れと言われても、いったいどうやって………)」
ミリィが首を傾げながら歩いていると、突如として、近くの草木が揺れる音が聞こえた。
「………君か。またここで会うとはな」
そこには白い帽子を被った黒髪のUそっくりの男、すなわち………
「ホワイトソードマン………! なんでまた私の前に………!?」
ホワイトソードマンこと、Uが立っていた。しかし、彼は静かにドライバーを取り出し、腰に装着すると………
「さあな。運命が必然か………」
そう呟きながらビームソードのアクリルが付いた鍵を取り出し、ベルト右部にセットする。
『ビームソード!』
そしてUは右手で帽子を掴み、目元を隠す動作を行うと………
「………変身」
そう言って、左手でベルトに刺さった鍵を回した。
『ホワイトソードインベーダー! ソードマン!!』
これにより、ベルトからUの身体や顔を覆う白い鎧が生成され装着。同時に鎧背部に白いマントが出現すると共に、右手にソードマンセイバーが出現する。
「………どうあってもやるって言うんだね………」
ミリィはそう言うと同時に、身体から光を放出させベルトを出現させる。そして、大きなボタンが付いた鍵を取り出すとベルト上部にセットする。
『ギガン!』
これにより、ミリィの背丈を遥かに凌駕する高さにまでエネルギーが生成され………
「………変身!」
ミリィはそのまま鍵を捻った。
『アーマーオン!! ………ジャイアントウォーリアー! ギガン!!』
すると、ミリィの身体から生成されたエネルギーはミリィを覆い隠す程の巨大な鎧を生成しミリィの身体に装着された。
「………最初から全開というわけか。いいだろう………」
Uはソードマンセイバーを手に身構える様子を見せる。そしてミリィは先手必勝と言わんばかりに拳を突き出す。Uはソードマンセイバーで防ごうとしたが、巨大な図体による重いパンチの威力は殺しきれず、近くの木まで吹き飛ばされた。
「………パワーは一級品か、恐れ入る。それに腕も長い………接近戦は分が悪いか………」
Uは、今のパンチから接近戦は不利とすぐさま判断。するとリボルバー拳銃の形をしたアクリル付きの鍵を取り出し、これをベルト右部にセット、そのまま回した。
『キー、オン』
すると機械音声とともに右手にブラーストマグナムが生成された。
「(あの銃は………!!)」
ミリィはブラーストマグナムを目にし、動揺する様子を見せた。Uはブラーストマグナムによる射撃で遠距離から攻撃を仕掛ける。ミリィはUに接近しようと動き出すが、見た目の通りこの姿のミリィはスピードが遅く、Uが何度も威力の高い弾丸の銃撃を行う事によって、全然近付けなかった。
「ぐうっ! (一撃が重い………近付けない………!)」
ミリィは懸命に防御を続けていたが、まるで対抗出来ない状況だった。
「(………でも、ここで立ち止まる訳には………いかない!)」
しかし、ミリィは防戦一方ではどうにもならない事を察知。それによって腹を括る様子を見せると、ベルト上部に刺さった鍵のボタンを押す。
『ギガンチャージ!』
これにより、ミリィの両拳にエネルギーが集束する。そして、ミリィは再び鍵の上部のボタンを押しこんだ。
『ギガンティックエンド!!』
ミリィは左拳を地面に叩き付ける。これにより軽度の地震が発生し、Uは足元が不安定になった事を感じていた。その隙にミリィは右手からエネルギー型の拳をU目掛けて飛ばす。
「ぐっ………!」
Uはブラーストマグナムを投げ捨てると、即座に銀色の鉱石のアクリルが付いた鍵をベルトにセットし、これを捻る。
『キー、オン』
するとUの身体が鉄の塊となり、エネルギーをなんとか耐え切った。しかし、それは鉄の塊が相殺される形であり………
「(なんというパワーだ………咄嗟に防御を選ばなければタダでは済まなかった………やっぱりグレーやブルーとの戦いで成長を重ねているな、ミリィちゃん………)」
Uは思わずミリィの成長を賞賛する程だった。しかし、ミリィもUの咄嗟の判断には驚いており………
「(咄嗟に防御を選択された………決まれば勝ち目はあったのに………!)」
逆転の手を潰された事を、少し悔しく感じていた。互いが相手の出方を窺う中、再び足音が聞こえた。2人が足音の方に目を向けると、そこには金髪の人形のような見た目をした少女こと………
「メイデンちゃん………」
メイデンがベルトを装着しながら立っていた。メイデンはミリィとUの姿を目にし………
「………ふーん、仲間同士だと思っていたけど、こんな形で対立しているなんて………馬鹿げた事してるのね………U」
と、ホワイトソードマンことUに向けてそう言い放った。
「U………!? まさか………貴方、本当はUさんなの………!?」
これにはミリィと驚く様子を見せていた。
「………何の話だか」
Uはこの期に及んでもしらばっくれる言葉を語る………
「しらばっくれても無駄よ。貴方とは以前戦ったけど………私やそこのミリィって子とまともにやり合える人間なんて………貴方くらいしかいないのよ」
しかしメイデンは、Uが持つ戦闘センスや実力はミリィやメイデンを上回る程であり、それを持ち合わせているのはUを除いて他に居ない事を語った。それを聞いたUは黙り込む様子を見せていたが………
「………まだ沈黙を貫くのね………いいわ、貴方がUだと本気で証明してあげる。Uでなければこれと戦って生き残れないでしょうしね」
メイデンは溜息を漏らすと、先日手に入れたばかりのゼンマイを取り出す。
「色が微かに違う………新たなゼンマイか………?」
Uは首を傾げる様子を見せる。メイデンはゼンマイをベルト左部にセットする。
『シンデレラ!』
ベルトから音声が流れると、メイデンは右手の指を銃のような形へと変え………
「………変身」
左手でベルトにセットされたゼンマイを回す。すると、ベルト内部に装備されたプロペラ型のモーターが回転。それにより、ベルトから球体のエネルギーが放出され、メイデンの身体に直撃。その直後にエネルギーは、シンデレラを模した鎧を生成し、メイデンの身体に装備される。
『マジックタイムレジェンド! シンデレラヒストリー!!』
これがメルヘンの新たな姿であり、ミリィはそれに驚く様子を見せていた。
「仮に偽物の貴方なら私には勝てないばかりかあっさりと死ぬはず………さあ、その子の前で晒しなさい………本当の貴方を………!」
メイデンは、ホワイトソードマンがUである事を証明しようと言わんばかりに、以前以上のスピードを見せたのだった………
再び敵役としてミリィの前に立ちはだかるUだったが、メイデンの登場で正体がバラされる危機となった。そして新たな姿、シンデレラヒストリーとなったメイデン。果たして、2人に新たなメルヘンの力を止める術はあるのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
メイデンの新たな力、シンデレラヒストリーは、アリスヒストリーの時よりも更に強いスペックを誇っていた。ミリィがギガンの力を持ってしても苦戦させられる中、Uは持ち前の戦闘センスでスペック差を覆す強さを見せ付けた………それがUだと確信させる事を理解しつつも………
次回「Uの証明」