メイデンの新たな力にミリィは手足も出ない中、Uは持ち前の実力でスペック差を覆す強さを見せる。しかし、これがホワイトソードマン=Uと正体を明かす形となり、Uも諦めるように真実を話す事を決めたのだった………
それから少し経った後、Uはミリィを連れてとある場所にやってきた。それは、ポツンと1軒の家が建っていた。
「………こっちだ」
Uは家の玄関を見つけ、扉のドアノブに触れる。すると扉の方から鍵が解錠され、扉が開いた。ミリィが建物の中に目を向けると、そこにはハイテクな機械が多く設置されていた。
「す、凄い家だね………」
ミリィは建物の内装に驚く様子を見せると………
「まあスゴイ建物よな。最もこれをいじってるのは僕じゃないんだが………」
Uはミリィの言葉に頷きつつも、そのハイテク機械を触る人間は自身では無い事を語った。この際には部屋の中には誰もいなかった為、Uはミリィを近くのソファに座らせ、自身も席に腰かけると………
「………さて、どこから話すか………ミリィちゃん、まずこの話の前提だが………僕のホワイトソードマンの名は偽名というより、コードネームに近い………まあ、平たく言えば仮の名前だ………そして秘密結社『漆黒の支配者達(シャドーインベーダーズ)』も本当に存在する組織だ」
Uは『漆黒の支配者達(シャドーインベーダーズ)』の話も本当である事を語る。
「本当って………確かそんなに会わなかったはずだよ………? Uさん以外だと確かブルーなんとか………銃を持ってた女性しか会ってないし………」
しかしミリィは、『漆黒の支配者達(シャドーインベーダーズ)』を名乗った人物と対面したのは2人しかいない事を語る。
「………いやその時点で1つ間違えてるな。君は既にもう1人のメンバーに会ってる」
だがUは、ミリィは既に3人の人物と顔を合わせている事を語った。それを聞いたミリィは首を傾げる様子を見せていたが、Uは無線機を耳に着け、ダイヤルを回すと………
「………おい、ミリィちゃんの無線機にコールしてやってくれ」
そう言って、とある人物へ連絡を取った。ミリィは首を傾げていたものの、直後に無線機が鳴り響く。そして無線機のディスプレイには181.90の周波数帯の数字が映っていた。
「この周波数って………!」
ミリィはこの周波数に見覚えがあり、驚きの声を漏らした。すると直後に無線機から声が聞こえ………
「ハロー! 久しぶりだね、ミリィちゃん」
ミリィにとって聞きなれた声が聞こえた。
「………! グレーさん!? まさか貴女も………!?」
声の主はグレーであり、ミリィはグレーまで『漆黒の支配者達(シャドーインベーダーズ)』の人間であった事に驚いていた。
「そ、私の本当のコードネームはグレークリアラー。Uくんやブルー姉さんの仲間なの」
グレーはこれに頷くと、自身がUやブルーの仲間であった事を改めて明かす。
「………それならどうして私を強くするなんて真似をしたんですか………?」
しかし、これによってメイトの中で、U達が自身を強くしようとした理由が分からず、困惑する様子を見せていた。
「………それを話す為には、まずなんで僕達が怪人に首を突っ込むようになったかを話さなきゃだ………着いてきな」
するとUは事の起源から話す必要があると判断したのか、そう言ってミリィに再び着いてくる事を語った。ミリィは首を傾げながらも、Uの後を着いていくのであった………
U達が次にやってきたのは、研究室と思わしき空間の部屋だった。
「入るぞ、ピンク」
そこには、これまでUに協力していたピンクがいた。
「Uくん………と、例の女の子かな? いらっしゃい」
ピンクは呑気そうな様子で2人に向けてそう呟いた。ミリィは彼女もUの仲間である事を聞き、不安そうな様子でUの後ろに隠れていたが………
「………こっちだ、ミリィちゃん」
Uは近くに設置された机の上を指差しながらミリィに声をかける。ミリィは首を傾げながら机の上を目にするが、なんとそこには怪人の死体が置いてあった。
「………!! この死体って………もしかしてマテリアルビーストの………!?」
ミリィは困惑しつつも、目の前の死体がマテリアルビーストのものである事を察知した。
「全ての始まりは半年前のあの日………この怪人………いや、元の女の子と出会ってから、今の戦いに首を突っ込むようになった………少し長くはなるが………まずその話をさせてもらおう………」
Uはそう言って、昔を思い出すようにミリィに対して、自身と、マテリアルビーストと呼ばれる怪人達との出会いを語り出す。そしてその顛末は、第0話で語られているので、これを読んでいる読者にはそちらを参照して頂きたい………
ホワイトソードマンがUだと明らかになった事から、真実をミリィに話し始めるU。果たして、U達が怪人と出会った時の事を聞いた時、ミリィは何を思うのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
U達が怪人に関与する事となったきっかけを知ったミリィは、U達の目的に理解を示していた。そして今度はミリィが戦う理由を問いかけるU。それは、ミリィの中にある根本の疑問が関係していたのであった………
次回「何も分からない自分」