鉱石と破壊の戦士達〜鍵の戦士達〜   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
ミリィを『漆黒の支配者達(シャドーインベーダーズ)』のアジトへ連れてきたUは、『漆黒の支配者達(シャドーインベーダーズ)』が組織として存在し、これまで会ってきた中にもそのメンバーがいた事を明かす。そしてUは、全ての始まりとも言える怪人の死体をミリィに見せると、半年前に経験した話を語り始めるのだった………


第39話 何も分からない自分

そして、数十分に渡るUの話が続き………

 

「………といった感じで、僕は怪人に触れる事になり、エヴィちゃん………その子の無念を晴らしたくて今も戦っているって訳さ」

 

Uが結論を纏めた事で話は終わった。それを聞いたミリィは驚きのあまり言葉を失っており………

 

「………まあ信じ難い話よな。僕にとっても信じられないから始まった話だ。しかし、僕はここまで行き着くまで必死に歩き続けたさ。こうやって怪人から人間を分離出来る技術は最近になってそこの博士が開発したんだ」

 

Uはそう言って、ここまで長い道のりが続けていた事を語る。ピンクは嬉しそうな表情を浮かべていた。そして、ここまでの話を聞いたミリィは………

 

「私には難しい事は分からないけど………Uさんの戦う理由に嘘は無かったんだって分かったよ」

 

それを聞いたミリィは話が難解であると理解しつつも、Uの戦う理由は、以前に教えられた通りのものであった事を語る。それを聞いたUは………

 

「………そうか。それだけ分かってもらえれば満足だ」

 

そう言ってミリィが、Uの戦う目的を信じてくれた事を察する。

 

「そして半年経った今、君との出会いで状況は大きく好転した。最初こそ君の事を調べる動きだったが………途中から、君自身の目的………というより、動きが怪人を倒していく為のものだと気づいた僕は君自身が気になり始めた。そして君を強化する為、グレーやブルーの手を借りた………僕も敵の皮を被る事になった訳だ………実際君は最初と比較して一気に強くなった………君自身もそれを感じてるはずだ………」

 

そしてU達の行動によって、現状はミリィの強化にまで繋がる事となった。それはミリィ本人も心の中で感じ取っていた。

 

「………まあ結果として利用する形になってしまった事だけは悪かった………」

 

………しかし、やり方がミリィを利用するやり口になってしまった事は申し訳なかったのか、改めて謝罪の言葉をかけた。

 

「いや………もういいよ。Uさん達のお陰で強くなった事には感謝してるし………こう見えて、私もよく分からないまま怪人を倒し続けているから………」

 

ミリィは特に気にしないばかりか、U達に感謝していた事を語りつつ、実は自身も怪人を倒していた目的が分からない事を明かす。

 

「………君自身に目的が無かったとでも? じゃあなんで君はその分からない戦いを続ける?」

 

だがこの言葉が、Uに新たな疑問を抱かせるに至り、ミリィに戦う理由を問いかける。

 

「………私が覚えている事は殆どない………分かる事は自分が16歳で、ミリィの名前を持っていて………マテリアルビーストに取り憑かれる人達を助けたい………その想いがこの力を生み出したんだって………私は思ってるから」

 

ミリィは自身でもよく分からないままではあるものの、あくまで怪人に取り憑かれている人達を救いたいという想いが戦う理由であり、今の力を発現した理由だと感じている。

 

「でも君自身は空っぽの人形じゃないはずだ。その力は君自身が望んだものだ。それは君の戦いの信念を形成する1つであり………君自身の個性だよ」

 

それを聞いたUは、ミリィの力はミリィの戦うきっかけの1つであり、ミリィの個性そのものだと語った。それを聞いたミリィはUの言葉に驚きつつも、どこか嬉しそうな様子を見せ………

 

「………ありがとう。そう言ってくれたのはUさんが初めてだよ………」

 

自分の力を良い方向で解釈してくれた人は初めてである事を語った。そして、それを聞いたUもまた嬉しそうな様子を見せながらミリィの前でしゃがみこむと、彼女に向けて右手を伸ばし………

 

「………君に頼みがある。これから先のことを考えると、怪人の謎や君自身について新たな事を知っていく過程は間違いなく長いものになる。だから………僕達と手を組まないか?」

 

自分達との共闘を持ちかけた。それを聞いたミリィはUからの誘いに驚く様子を見せていた。とはいえ、先のリヴィスに対しては誘いを断っていた前例があるため、どう答えを返せばいいか分からない様子だったが………

 

「頼む………! 君を振り回した事は重々反省している………でも、この先、君の力が絶対に必要だと思ってる………僕のこれまでの行いは許さなくてもいい………だけど力を貸して欲しい気持ちは本当なんだ………!!」

 

Uは頭を下げると共に、ミリィの力がどうしても必要である事を語った。それを聞いたミリィは、そこまで自分の力を必要とされている事に驚きを隠せない様子だったが、少し考えた後に口元で微笑みを見せると………

 

「………うん、分かった。でも1つだけお願いがあるの」

 

Uの頼みを承諾すると共に、1つ条件がある事を明かす。

 

「なんだ? 言ってみてくれ」

 

Uは条件について問いかける。

 

「全部教えて。Uさん達がこれまで私達との中でやってきた事を全部………どんな事だっていい、私に全部の本当の事を教えて」

 

それは、まだミリィに話していない真実を明かす事だった。それを聞いたUは少し意外そうな表情を浮かべたが………

 

「………分かった。全て話そう………組織の事も、これまで僕達が関与してきた事も全て………」

 

Uはこれを承諾。結果としてミリィに対して全てを語る事を約束するのであった………

 

 

 

U達の戦いの真実を知ったミリィは、Uの依頼で彼等と手を組む事となった。これにより、U達との関係は敵対から協力へと変化したものの、この共闘路線は状況を大きく変える程の事態を引き起こす事を、この時のミリィは知る由もなかったのであった………

To Be Continued………




次回予告
Uからの話により、『漆黒の支配者達(シャドーインベーダーズ)』のメンバー等の事実を知る事となったミリィ。リヴィスにまつわる話でもUが関与していた為に、リヴィスがモンスターウォーリアーになった顛末も知る事となったが、ミリィは彼女が戦う事への強い不安を覚えている事をUに明かすのだった………
次回「リヴィスへの不安視」
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