ミリィがUと手を組んだ事に納得出来ないリヴィスはUに襲いかかる。Uとの実力差に圧倒されながらも諦めようとしないリヴィス。だが、ミリィがこれに激怒。リヴィスに拒絶の意思を見せ、Uと共にその場を去ってしまうのであった………
リヴィスの前から去ってしばらく経った頃、ミリィ達は『漆黒の支配者達(シャドーインベーダーズ)』のアジトに向かって歩いていたのだが、その間ミリィはUの手を引くばかりで全く口を開こうとしなかった。
「あの………ミリィちゃん? そんなに手を引っ張らなくても僕は逃げないよ………?」
これにはUも思わず困惑する様子を見せ、思わずミリィの真横まで軽く走った。その際、ミリィは目に涙を浮かべながら歩いていたのを目撃する。
「………泣いてるのかい? でもどうして………」
彼女の涙を目にしたUはハッとする様子と共に思わずそう問いかけた。それを聞いたミリィは左腕で自身の目元を拭うと………
「………私が初めて心の底から信頼出来る人を馬鹿にされて………悔しかったんだもん………」
そう言って、Uの事を否定された様に感じた事から、思わず怒りを持ってしまった事を語った。
「僕の為………だったのか。でも分からないな、僕の為に怒っても何にもなりやしない………多分あのリヴィスって子は今後僕と会ったら何をしてくるか分からない………正直僕も怖いとすら思ってる」
Uはそう言って、今後リヴィスとの対立は避けられない可能性を考慮しており、思わず恐怖を感じている事を語った。だがミリィは………
「怒る理由ならあるよ………マテリアルビーストにされた人の想いに寄り添うって考え方は私にも無かった………あんな人よりUさんの方が………人の為に戦っているよ………私はそんなUさんだから信じてるし………仲間だと思ってる。仲間を馬鹿にされたら嫌なのは当たり前の事だもん………」
Uの内情と、その内情を抱えるUを仲間として信用している為に怒った事を明かした。それを聞いたUは、ミリィがそこまで自身を信用してくれていた事を知り、一瞬驚きの声を漏らした。だがUは小さく笑い声を漏らすと、彼女の目元の涙を右手の指で拭い………
「………ありがとう、ミリィちゃん。僕の為に怒ってくれて。僕の事をここまで気遣ってくれる人は久しぶりだ。インベーダーズの皆でもここまで心配してくれた事は無い………」
そう言って、自身の事を気遣ってくれる彼女に感謝の言葉を語った。それを聞いたミリィは、この言葉で幾らか落ち着きを取り戻し、笑顔を見せると………
「………ねえ、Uさん。これからの事なんだけど………私の事ちゃん付けするのやめて欲しいな」
Uに対して突如ちゃん付けをやめるよう口にした。
「えっ………? 急にどうしてだい………?」
ミリィの言葉にUは思わずそう問いかけた。
「だって私達は仲間だし………一応Uさんの部下になるんだもん。それに………恥ずかしい事なんだけど、子供扱いされたくないし………」
その理由として、ミリィとUは仲間であり、形式上とは言えUの部下になる事、そして子供扱いされたくない彼女の本音からそのように提案したようだった。それを聞いたUは………
「分かったよ………ミリィ」
そう言って、彼女の要望に応えるかのように呼び捨てで彼女の名を呼んだ。それを聞いたミリィは更に嬉しそうな表情を向けた。Uも思わず笑いを零すと………
「………それじゃあ、これから僕の事も呼び捨てにしてくれるかい?」
冗談交じりにそう呟いた。
「それはやだ」
しかし、ミリィは真顔でこれを拒否した。
「なんでだよ」
それを聞いたUは思わずツッコミ返してしまった。
「なんでだろうね」
ミリィも特に理由はなさそうな様子を見せた。だが、2人は顔を見合わせると、思わず笑い合う様子を見せたのだった………
ミリィがリヴィスに怒りを露わにしたのは、Uの事を想ってのものであった。この際の会話を機に、ミリィとUの関係は良好かつ、真の意味で仲間と言えるものとなったのであった………
To Be Continued………
次回予告
ミリィとの協力関係がはっきりした事で、Uはミリィから奪取していた鍵を返却する意思をミリィに伝える。しかし、ミリィはUなら鍵を託せるとして、共有する事を提案するのだった………
次回「仲間としての信頼」