正式に協力関係を結んだミリィとU。Uはミリィに対して奪取していた鍵を返却しようとするが、ミリィはそのままUに奪取されていた鍵を譲渡。その代わりとして、自身との特訓を求め、Uもこれに応じる事となったのだった………
協力関係の正式締結から3日経ち、ミリィとUの2人は特訓をする形で強化を図っていた。尤も、Uは変身しておらず生身のままだったが、それでもミリィ相手に互角以上の立ち回りを見せていた。
「はああああっ!!」
ミリィはUと格闘戦を繰り広げていたものの、Uが軽く受け流す形でミリィの攻撃を防ぎ続けており、彼女を圧倒していた。
「まだ甘いな!」
Uはそう言って、回し蹴りでミリィを吹っ飛ばした。しかし、ミリィは近くの木にぶつかる寸前に受け身姿勢を取ったため、ダメージを最小限に抑えつつ、クラウチングスタートに近い四つん這い姿勢で再度動けるように構えた。
「………よし、だいぶ受け身は良くなってきたな。戦いでは隙を最小限に抑えられればその分だけ自分が動ける優位性を確立出来る可能性が上がる。勿論思いがけない不意討ちを貰った時に反射的に出来ればいいんだが………それはまた時間をかけて進めていこうか」
Uはミリィが受け身を取れるようになった事を褒めつつ、更に精度を上げられるよう、次に出来るようになるべき事をアドバイスする。
「うん………! でもそれだけじゃなくて、もっと攻撃面も強く出来ないかな………?」
ミリィはUの言葉に頷きつつも、もう少し攻撃が強くなれる手段を問いかける。
「そうだな………ミリィは変身する姿によって、スペックや使える武器が変わるからそれにもよるが………そうだな、それも少しずつ考えてみようか」
Uはミリィが変身する姿によってその回答が異なる事を考え、その回答を模索する事を提案する。2人がそんな会話をする中………
「………ミリィ、ちょっと待った」
Uは突如として待ったをかける。ミリィはそれを問いかけられ首を傾げる様子を見せるが、Uがアジトの玄関に向けて人差し指を伸ばすと、ミリィもその方角に目を向ける。そこには『漆黒の支配者達(シャドーインベーダーズ)』の総帥であるブラックが立っていた。
「えっと………ブラック………さん?」
ミリィはブラックが様子を見ていた事に首を傾げていた。Uは溜息を漏らすと………
「………リーダー、こっそりじゃなくても別にいいだろうに………」
密かに様子を見ていたブラックに対して思わずそう呟いた。
「いいじゃん別に………それより、その子がオフェンス面で悩んでいるみたいだから私もアドバイスしたいなって思って」
ブラックは開き直るようにそう言うと共に、ミリィに対してアドバイスをしたいと考えていた。
「アドバイス………?」
ミリィは首を傾げる様子を見せる。ブラックは少し考える様子を見せると………
「もっとエネルギーを纏わせたパンチとかキックの方がいいんじゃないの? 例えば………このように」
ブラックはエネルギーを纏わせた攻撃の活用を提案すると共に、自身の右手に突如として闇のエネルギーを出現させ、纏わせる。
「えっ!?」
これにはミリィも驚く様子を見せた。
「リーダー、人間離れ技はやめてくれ………ミリィでもそんな芸当は出来ない………」
そしてUは呆れた様子でそう呟いた。
「ええ………こういうの、変身出来る人は大抵出来るよ。ヒーロー漫画のお約束だもん!」
しかし、ブラックはヒーロー漫画を根拠にそう言い返した。それを聞いたミリィは意味が分からず首を傾げ………
「ヒーロー漫画を根拠にするな」
Uは、ブラックの厨二病的な根拠にツッコむ様子を見せたのだった………
ミリィとUで特訓をする中、2人の様子を見ていたブラックがアドバイスをしてきた。しかし、その根拠はかなり胡散臭いものであり、果たしてミリィの成長に繋がるかはいささか疑問であったのだった………
To Be Continued………
次回予告
ミリィに自身の戦い方を教えるべく、特訓相手になる事を語るブラック。ブラックとの模擬的な特訓に首を傾げるミリィだったが、ブラックは『漆黒の支配者達(シャドーインベーダーズ)』の中でも最強クラスの強さを持っている程の実力者であった………
次回「組織最強の能力者」