実戦形式でミリィに勝負を挑んだブラックの力は圧倒的であった。ミリィは総力を持って挑むが、実力差は果てしないものであり、完敗する結果となってしまったのだった………
それから数分後、『漆黒の支配者達(シャドーインベーダーズ)』のアジトへ戻ったミリィ達。ミリィは軽い怪我を負った為、ピンクに手当てしてもらっていた。
「そう………地上の方で大きな音がすると思ったら総帥が力を使っていたのね」
アジトの中にいたブルー達はUの説明を聞いて状況に気付いた様子だった。
「まあ、リーダーがあれでも手加減してた方だったのがビビるけどな」
だがUから見て、それはまだ手を抜いていた方である事が語られ、手当てを受けながら話を聞いていたミリィは、ブラックとの力の差に愕然とする様子を見せていた。そんな彼女を見たUは………
「………そう気を落とすなよ。世の中は広い、自分より強い相手なんてこの世の中にいっぱいいる。僕だって君のような経験は過去に沢山してきた………今の君の反応は至極真っ当なものだ、強くなる為に悔しさを感じる事は生きていく上で幾度と無くあるさ」
そう言って、ブラックとの力の差は何ら気にするものでは無い事を語った。ミリィがUの言葉を聞きながら彼に目を向けていると………
「そうだね………それに、ミリィにはまだまだ進化の可能性が感じられたかな」
ブラックが会話に混ざり、ミリィに対して可能性を感じた事を語る。
「可能性………ですか?」
ブルーはブラックに対して首を傾げながら問いかける。
「確かにまだ発展途上というか、足りない部分は多いんだけど………でもミリィは更に強くなれると思うんだ。足りない所を補うだけの技量と、ミリィ本人が更に強くなれるきっかけ………この2つがあれば更に強くなれると思うかな」
ブラックはミリィが更に強くなれる2つの条件を語った。
「技量は分かるけど………強くなれるきっかけって何か分からないよ………」
だがミリィは前者の条件はともかく、後者の条件については理解が出来ない様子を見せた。
「それは時を待つしかないよ。ヒーロー漫画でも追い詰められた時に主人公が覚醒するお約束が起きれば強くなれるかもね」
ところがブラックはあやふやな回答しか返さなかった。
「ミリィに分かりづらい返答をすんな」
Uもこれには苦言を呈する様子を見せていた。だが、ブラックの言葉を聞いたミリィは視線を地面へ向けると………
「覚醒………」
そう言って、自身が強くなるのに必要な要素として覚醒の意味を模索し始めていた。そして、そんな彼女の中で、何かが胎動するのうな音が聞こえた………気がすると、ミリィは感じていたのであった………
ブラックに敗れたミリィは、敗北した事から更に強くなる術を考えていた。だが、ブラックに敗れ更に強くなる事を望むきっかけとなったこの出来事は、後にミリィの覚醒に繋がる要素の一つとなる事を、この時のミリィは知る由も無かった………
To Be Continued………
次回予告
『漆黒の支配者達(シャドーインベーダーズ)』の任務として、怪人の捜索を行うU。そんな彼の前に、Uとの対決を望むメイデンが現れる。Uは自身に執着するメイデンを異常と考えていたが、メイデンはその異常について何か模索しているかのような心情を語ったのだった………
次回「メイデンの異常さ」