怪人を捜索するUの前に現れたメイデン。Uは彼女の執着さを異常と捉える様子を見せていたが、メイデンの心情を知る事となり、思わず心が動かされ始める様子を見せていたのであった………
そうして、Uのソードマンセイバーとメイデンの右拳がぶつかるが、メイデンの右拳の方が少し押し勝った。
「………? (ん………?)」
メイデンはこれに違和感を覚える様子を見せる。メイデンは続けて連続攻撃を続けるが、Uは防御姿勢を取り続けるばかりでロクに反撃してこなかった。
「(彼らしくない………Uはもっと私を圧倒するだけの強さと迫力があったはず………なのに何故………?)」
メイデンはUの様子に首を傾げる様子を見せた。メイデンはそのままベルト左部のゼンマイを左手で回して右拳にエネルギーを集束させ………
『アリスメルヘンエンド!!』
必殺のパンチをUに向けて放った。Uはソードマンセイバーで直撃こそ避けたものの、ソードマンセイバーを吹っ飛ばされ、その余波で吹き飛ばされ、地面を転がった。
「………どうしたのよ、貴方らしくも無い。本来の貴方ならこんな攻撃で押される事も無いはずなのに………」
メイデンは、Uが押される様子に疑問を抱いていた。Uは地面で寝転がったまま右腕を自身の額に乗せると………
「………やっぱダメだ。人に同情すると途端に戦意が失せるのは良くない………」
Uはそう言うと、ベルト右部に差さった鍵を抜き取り、変身を解除した。
「………僕はもう戦う気は無い。というより、僕達が戦う意味は無い」
Uは身体を起こすと、自身とメイデンの戦いに意味は無いと突きつける様子を見せる。だが………
「何よそれ………貴方、私を馬鹿にしているの………!?」
メイデンはこれを聞き、動揺する様子を見せていた………
「馬鹿になんかしていない。だが、僕に追求する必要も無いと思ったんだよ………この際だから教えてやる。君が言っていた僕の真っ黒な何かは………大切な人に幸せになって欲しいという………僕自身のエゴな感情から生じた負の感情………現実から目を背けたくなるような弱さだよ」
Uは悲しげな表情を見せながらそう呟いた。それを聞いたメイデンはU程の人物が自身の弱みを語る光景には驚きを隠せない様子を見せていた。
「………失望したか? ………別にいいさ。でもこの世に弱みが無い奴なんていない………今の僕だって、過去に感じてきた幾度に渡る苦しみの末に形成されたものでしかない………僕は、君が思う程に完璧な人間じゃないよ………」
Uはそう言って自嘲する様子を見せていた。だが、メイデンはベルト左部からゼンマイを外して変身を解除すると………
「別に………でも貴方という人間が分かった気がする。そして私が何故貴方に興味を持ったのか………」
Uに失望するどころか、彼に対する興味を強めていた。それを聞いたUは思わぬ返答に驚いていたが………
「………やっぱ異常だよ、君は………」
呆れと笑いが混じった様子でそう呟くのだった………
メイデンと戦う意味を見失うUは、彼女に自身の内心を吐露する。だが、それを聞いたメイデンはますます興味を持つ様子を見せていた。これにより、互いに敵視するだけの関係が変化を始める事となったのだった………
To Be Continued………
次回予告
メイデンがUに人としての興味を持ち始める中、突如としてメイデンとは異なるアンティークドールの姿をした少女が現れる。そして彼女もまた、メイデンの名を持ち、メルヘンの名を持つ人物であった………
次回「同じ名を持つ者」