鉱石と破壊の戦士達〜鍵の戦士達〜   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
エレガンから怪人が生み出される真実を知ったU。その事が彼の逆鱗に触れた結果、Uはエレガンに対して殺意を向けるのであった………


第55話 白髪剣士の本気

「人間程度が………私に勝てると思わない事ね………!!」

 

エレガンはUに向けてそう言い放つと、両手から鞭を伸ばす。しかし、Uはソードマンセイバーでこれを切断する形で攻撃をかわすと、目にも止まらない速さでエレガンの懐に潜り込み、彼女に向けてセイバーを振るう。

 

「うあっ!」

 

エレガンはUの素早い動きに驚きながら吹き飛ばされていた。だがその直後、Uはエレガンの吹き飛ばされる方角に先回りして走っており、そのまま地面に向けて拳を振り下ろす形で叩き付けた。

 

「がはっ!? (な、何なの今のスピードは………!? メイデンの私が手も足も出ないなんて………!?)」

 

エレガンはUの恐ろしい程素早い速度に驚きを隠せない様子を見せていた。Uは倒れていたエレガンの首元を掴んで立たせると、そのまま顔面に向けて連続で攻撃を叩き込んだ。

 

「ぐあっ! があっ!!」

 

エレガンはUの情け容赦無い攻撃に為す術が無かった。

 

「(私を相手にひたすら殴りつけるのが狙い………? けれど………)………捕まえた………!」

 

エレガンはUの狙いに首を傾げつつも、両手から茨の鞭を伸ばし、彼の両腕を縛り付ける。

 

「………この程度か」

 

だがUはその鞭を軽々と引きちぎった。エレガンはこれに驚く様子を見せていたが、Uは直後に強烈な蹴りをお見舞いし、エレガンを空中へぶっ飛ばした。この2人の対決を見ていたメイデンはUのあまりにも一方的な強さに言葉を失っていたが、Uはすかさずエレガンの方へ視線を向けていた。

 

「お前には情けすら与える気は無い………覚悟しろ」

 

Uはエレガンに向けてそう言い放つと、身体から自身の力による光を放出する。

 

「………! (あの光は………)」

 

メイデンはUの身体から放出される光に驚く様子を見せていた。その直後にUの装着するベルトから電流が漏れ出し始めた。

 

「………幾ら博士が作ったからといって人智を超えた力にはそう長くは耐えられそうもないか………いいだろう、なら一発で決めればいい」

 

Uもこれに気付く様子を見せたが、意に介する事無くベルトに刺さった鍵を2度回す。

 

『ビームソードフィニッシュ!!』

 

Uは大きく跳躍し、空中で吹き飛ばされている最中のエレガンに向けてキックを放つ。Uの右足にはとてつもない光が纏われており、エレガンやメイデンには直視出来ない攻撃としてぶつかろうとしていた。

 

「ぐうっ!」

 

エレガンは咄嗟に防御姿勢を取った。しかし、エレガンはロクに攻撃の威力を殺せず、遙か彼方まで吹き飛ばされた。

 

「うあああああああああ!!」

 

しばらくの間エレガンの悲鳴が響いていたが、十数秒経つ頃には悲鳴は聞こえなくなる程に遠くへと吹き飛ばされてしまった。メイデンがUの力に言葉を失う中、Uは冷静に地面へ着地。だが、その直後にベルトの中央部パーツがショートを起こしたかのように小さな爆発を起こす。これにより、Uの変身が強制解除されてしまった。

 

「………やっぱ一撃が限界だったか」

 

Uは腰からベルトを取り外すと、ベルトが壊れた事を察するようにそう呟いた。そしてメイデンはUに対して視線を向けると………

 

「(………間違いない。彼がベルトを手に入れる以前から強かったのは………あの光。少なくともあの光が何か関係しているのは間違いない………)」

 

Uの強さの理由に、彼の持つ光の力が関係している事を察知する様子を見せた。そんな中、Uは壊れたインベーダードライバーを懐へしまうと、メイデンの前に立ち………

 

「………メイデン、君に聞きたい事がいっぱいある。悪いが着いてきてもらうぞ」

 

そう言って、メイデンに対し彼女が知っている事全てを問いかける為に彼女を連れて行こうとしていた。

 

「………はあっ。分かったよ、エレガンがここまでべらべらと喋ってしまった以上、貴方はどんな事をしてでも私から吐かせるつもりでしょうし………いいわ、教えてあげるわよ全部」

 

メイデンは観念するかのようにそう言うと、彼の依頼を承諾するのであった………

 

 

 

一方、遙か彼方まで吹き飛ばされたエレガンは、どこかも分からぬ森にてボロボロの姿で座り込んでいた。

 

「あ、あの男の光はいったい何なの………? それに、メイデンである私にここまでのダメージを与えるなんて………私達の身体は兵器を持ってしてもここまで傷つける事は出来ない。あの光だけならここまでダメージは負わなかったのに………いや、違う………あの光に混じっていた攻撃の感触は………他のメイデンと思わしきものの力だった………あんな力、いったいどこで………?」

 

そんな中エレガンはUに対し、意味深な疑問を感じていた………U本人すらこの時は知らない、光の力を抜きにした攻撃の威力について………

 

 

 

 

エレガンを一方的に圧倒する強さを見せたUは、ベルトを犠牲にしてエレガンを撃破に追い込んだ。そんな中、Uはメイデンから真実を聞き出そうと動き始めた。果たして、メイデンの知るメイデンゲームの真実とは如何なるものであろうか………?

To Be Continued………




次回予告
『漆黒の支配者達(シャドーインベーダーズ)』のアジトへメイデンを連れたUは、メイデンからメイデンゲームの詳細について問いかける。果たして、メイデンゲームの真実とは………?
次回「メイデンゲーム」
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