怪人撃破後、怪人のマテリアルが変化した鍵を欲したUは、ミリィから借りる形でこれを入手する。しかし、これは誰かと連絡を取っており、彼の中で何か思惑が隠れている事を、まだミリィは知らなかったのだった………
怪人に取り憑かれていた男性を密かに近くにあった村まで運んだミリィ。それから一晩を森で過ごしたミリィは、近くの木の実や果物を食べながら森を探索していた。
「1日で2体も怪人が現れたのは昨日が初めてだなぁ」
ミリィは昨日の壮絶な経験を今でも思い返していた。そんな中、ミリィの耳に足音が聞こえた。
「………昨日の今日でまた足音。もう何回目かな………」
ミリィは休まらない状況において思わずそう呟いた。ミリィが足音の方に視線を向けると、そこから先日ミリィが助けたリヴィスがやってきた。
「(昨日助けた人………?)」
先日助けたばかりだったのもあって、リヴィスの姿に見覚えを感じるミリィ。そして、リヴィスの方もミリィに気付いた様子を見せるが………
「………迷子?」
可憐な少女が1人歩いている事から、彼女を迷子だと思ってしまったのか、リヴィスは慌ててミリィの方へと近付き………
「お嬢ちゃん、ここは危ない森なのよ? 今からでも自分の村に帰らなきゃ………!!」
ミリィを心配する様子を見せた。
「お嬢ちゃんって言わないで………これでも今16歳なの」
しかし、ミリィは子供扱いされるのが嫌なのか、自身の年齢を明かす様子を見せた。
「16………それでも私より歳下じゃない」
だが、リヴィスからすれば16歳は歳下らしく、変わらず心配する様子を見せた。そう反論されたミリィは反応に困る様子を見せたが………
「………どっちにしろ、私は自分の意思で世界を歩き回ってるの。お姉さんが何者か知らないけど、私の生活を止める権利は無いよ」
自分の生活を人に止められるのは嫌なのか、思わず反論してしまった。
「あっ………ごめんね。16歳とは言ってたけど、見た目があまりにも幼いから………」
それを聞いたリヴィスは慌てて謝罪する様子を見せた。彼女が慌てて謝った様子を見た事で、リヴィスに悪意が無い事を察知したミリィはハッとした様子を見せると………
「………ごめん、私も言い過ぎた」
リヴィスに対して慌てて謝罪する様子を見せた。
「………でもお姉さんこそなんでこんな所に?」
しかしその直後、ミリィの中でリヴィスに対する新たな疑問が生じ、思わずそう問いかけた。
「私? ………私は昨日、私を助けてくれた人を探しているの。鎧みたいな全身を覆い隠した姿で………確か声が女の子だった事までは覚えているんだけど………」
リヴィスはミリィの疑問に対して、先日自身を助けてくれた人物の捜索を行っている事をミリィに語った。
「へぇ………そうなん………だ」
ミリィは歯切れが悪そうに言葉を返した………それは無理も無い話であり、助けたのが目の前にいるミリィなのだから。
「(声で性別がバレてるって事は………もう結構バレかかってる………!?)」
ミリィは心の中でこの上なく動揺していた。
「見つかると………いいね」
ミリィは他人事のようにそう言い放ったが、あまり自身の力を話したがる様子を見せない事から、バレる事はあまり好まない様子を見せた。
「ええ。絶対に見つけてお礼を言わなきゃね。ありがとう、お嬢ちゃん!」
リヴィスはミリィの言葉を聞いてこの上なく前向きになった。しかし、ミリィは動揺する様子と、また子供扱いされた嫌悪感が同時に発生し………
「………お嬢ちゃんじゃないってば。私にはミリィってちゃんと名前があるんだから」
思わず、自身の名前をリヴィスに喋ってしまった。
「………ミリィちゃんってお名前なのね。なら私も名前を教えなきゃ。私はリヴィス、元気づけてくれてありがとう、ミリィちゃん!」
それを聞いたリヴィスも自身の名前をミリィに語り、名前や顔も分からない恩人探しへと戻る形でミリィの前を去っていった。リヴィスを見送ったミリィは落ち着きの声を漏らし………
「………あの人にはバレないようにしなきゃ」
思わずそう呟いてしまう様子を見せたのだった………
森を散策するミリィは、先日助けたリヴィスと偶然にも再開する事となった。リヴィスに対してあまり良い印象を感じなかったミリィだったが、この先この2人が何度も巡り会う運命である事を、この時のミリィ達は知る由も無かったのだった………
To Be Continued………
次回予告
一方その頃、Uはミリィから借りた鍵を密かにとある人物へと渡していた。その人物はUの仲間と思わしき人物であり、怪人の死体を調べている人物であったのだった………
次回「借りた鍵の行方」