鉱石と破壊の戦士達〜鍵の戦士達〜   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
リヴィスの事が気がかりながらも捜索を続けるミリィ達の前に現れた新たなメイデン、ジュノ。彼女もまたメルヘンの力を持つメイデンであった………


第65話 幻覚を操る少女

ジュノが変身したメルヘンの姿にミリィが驚く中、Uはそんな彼女の肩を叩くと………

 

「ボサっとしている暇は無さそうだ。行くぞ、ミリィ」

 

そう言って、彼女に戦う事を促す。それを聞いたミリィは困惑した声を漏らしながらも、身体から光を放出させベルトを出現させる。Uもまたインベーダードライバーを手にすると、これを腰に装着する。そして、メイデンはゼンマイを、ミリィとUはそれぞれ鍵をベルトへセットすると………

 

『ヒーロー!』

 

『ビームソード!』

 

『アリス!』

 

ベルトから待機音が鳴る中、それぞれが身構える姿勢を見せると………

 

「「「変身!」」」 

 

3人は同タイミングでそう言ってベルトへセットしたアイテムを操作する。

 

『アーマーオン!! ………ジャスティスウォーリアー! ヒーロイック!!』

 

『ホワイトソードインベーダー! ソードマン!!』

 

『ドリームレジェンド! アリスヒストリー!!』

 

これにより、3人の身体にそれぞれ鎧が装着された。そして3人がジュノへ接近すると………

 

「………! 来ないでよ!!」

 

ジュノは自身の立つ位置を起点に両手から煙を放出する。メイデンはすぐさまこの煙をかわすが、ミリィとUの2人は煙の中へ閉じ込められてしまった。

 

「なんだ、この煙は………?」

 

ミリィ達は煙に困惑する様子を見せていた。すると煙の一部が2人の人の姿を形成。Uの前には長い白髪の女性の姿が、ミリィの前にはリヴィスの姿が出現する。

 

「………! リヴィスさんと………もう1人………女性………!?」

 

ミリィは見覚えのある片方の人物と、全く見知らぬもう1人の人物の姿に驚く様子を見せていた。

 

「………僕の大事な奥さんの姿だよ。こんな形でまた姿を見るとは思わなかった」

 

Uは溜息をつくと共に、そこにいる長い白髪の女性はUが愛してやまない妻の姿だった。

 

「Uさんの奥さん………でもどうして………?」

 

ミリィはその人物について知りつつも、何故そんな人物がこうして現れたのか理解出来ない様子を見せていた。

 

「さてな。幻覚か何か………少なくとも僕達を貶める存在である事には変わりないかな」

 

Uはそう言って、目の前に立つ妻の姿をした何かについてそのように考察した。直後、Uの妻の姿をした幻影は、手に刃物を持つと共に、Uに向けて襲いかかってきた。だがUは溜息を漏らすと………

 

「まるで幼稚な悪夢だ………僕の大事な奥さんを騙るんじゃねえ………!!」

 

そう言って、何の躊躇いもなくソードマンセイバーを振るい、自身の妻の姿をした幻影を消し飛ばした。

 

「………!! Uさん、何をしているの………!? もしその人が本物だったらどうするの!?」

 

ミリィはUの行動に理解が出来ない様子を見せていた。だがその直後、リヴィスの姿をした何かは、モンスターウォーリアーの姿へと変化すると、ミリィに向けて殴り掛かり、ミリィを吹っ飛ばした。

 

「うわあっ!?」

 

ミリィは悲鳴を漏らしながら地面に倒れる。ミリィは反撃しようとするが、自身の身体が震えてしまっている事に気付いた。

 

「(か、身体が動かない………どうして………!?)」

 

ミリィは何が起きているか理解出来ない様子を見せていた。その直後に再びリヴィスの幻影が襲いかかってきた。ミリィは動く事が出来ず、一方的に殴られるばかりだった。

 

「っ………! 何をやっているんだミリィ………!?」

 

これにはUも痺れを切らし、ベルトから鍵を取り出すと、これをソードマンセイバーにセットし、すぐさま捻った。

 

『フィニッシュチャージ!』

 

これにより必殺技待機状態となり、Uはすぐさまソードマンセイバーのトリガーを引いた。

 

『ビームソードセイバー!!』

 

Uは斬撃をリヴィスの幻影に向けて飛ばし、幻影を霧散させると共に、そのまま周囲の煙を吹き飛ばした。Uとミリィが無事に煙を脱する事に成功したが、ジュノは姿を消してしまっていた。

 

「………っ! メイデン! 奴はどこへ行ったんだ………!?」

 

Uはメイデンに対し、ジュノの行方を問いかける。しかし、メイデンにもこれは分からないらしく………

 

「………分からないわ、臆病なあの子の事だからどこかへ逃げたか………昔から逃げ足だけは一番早い子だったから尚更検討が付かないわ………」

 

そう言って、検討が付かない事を語った。Uとメイデンはこれ以上はどうにもならない事を察知し変身を解除する。直後にミリィも変身を解除したが、目からは涙が零れていた。

 

「………大丈夫か、ミリィ?」

 

Uはミリィにそう問いかけるが、彼女の様子からそんな状況では無い事を察知すると………

 

「………メイデン、こっちも一旦仕切り直そう」

 

Uはメイデンに対して、一度戻る事を口にした。メイデンもまたミリィの様子を目にすると………

 

「………仕方ないわね」

 

そう言って、撤退に頷く様子を見せたのだった………

 

 

 

ジュノが変身したメルヘンの幻影に精神的ダメージを負ったミリィ。リヴィスの事で悩み続けるミリィの壁が再び立ちはだかる事となったのだった………

To Be Continued………




次回予告
リヴィスの事をいつの間にか気にかけている人間になっていたミリィ。一方、大切な人の幻影すら手にかけるU。そんな彼の中には覚悟ととある信念が隠れていたのだった………
次回「幻影と本物の違い」
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