鉱石と破壊の戦士達〜鍵の戦士達〜   作:Uさんの部屋

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前回までのあらすじ
リヴィスの事で悩む本心が露見する中、Uの覚悟を知り心に影を落とすミリィ。だが、Uの言葉を聞いたミリィは、ピンクから試作の鍵を受け取ると同時に、少し立ち直る様子を見せたのだった………


第67話 覚悟の変身

それからしばらくして、ミリィ達は再びメイデンの捜索を行っていた。ミリィは全く口を開かなかったものの、彼女の表情は先日までの落ち込み具合から一転し、冷静なものとなっていた。その様子を見たメイデンは、ミリィの一転した立ち直りように驚いており………

 

「………U、貴方ミリィに何を吹き込んだの………?」

 

Uに対して、ミリィに何を吹き込んだのか疑問の言葉を漏らす。

 

「………別に。ちょっと立ち直れるように僕の考えた打開策を言ってみただけさ」

 

Uはどこかはぐらかすようにメイデンへそう答えた。それを聞いたメイデンは理解ができない様子を見せていた………だがその直後、3人は感じ慣れた気配を感じた。

 

「………この気配は………」

 

ミリィ達は気配の感じた方へ視線を向ける。するとそこには花畑で花を摘む少女………ジュノが座り込んでいた。

 

「ジュノ………また会ったわね」

 

メイデンはジュノの名前を口にする。すると、ジュノはミリィ達を目にするなり、再び怯える声を漏らし………

 

「嫌っ………! なんでまた私の前に現れるの………!?」

 

まるで被害者の如く動揺する様子を見せていた。

 

「今度こそ倒すぞ」

 

Uとメイデンはとっくに覚悟を決めており、それぞれベルトを取り出し、Uがベルトに鍵を、メイデンはゼンマイをベルトにセットすると………

 

「「変身!」」

 

Uは鍵を捻り、メイデンはゼンマイを回した。

 

『ホワイトソードインベーダー! ソードマン!!』 

 

『ドリームレジェンド! アリスヒストリー!!』

 

これにより2人同時に鎧が生成・装着され、2人は同タイミングで変身を完了させ、ジュノの方へと走った。それを見たジュノは怯える声を漏らすと………

 

「来ないで………来ないでよ!!」

 

そう言って、腰にメルヘンドライバーを装着。そのままゼンマイを取り出しセットする。

 

『マッチウリ!』

 

ジュノはそのままゼンマイを回す。そして彼女は涙目の様子でゼンマイを回し………

 

「………変身………!!」

 

直後にベルトから煙のエネルギーが放出。これがジュノの身体に直撃すると、そのエネルギーはマッチ売りの少女を模した鎧を生成し装着された。 

 

『スチームレジェンド! マッチウリヒストリー!!』

 

どこか脆くも儚げない鎧を装着したジュノは、両手から煙を放出する。すると、U達2人は煙の中へ閉じ込められる事となり、2人の前にそれぞれ人の影が出現する。

 

「………メイデン、これから目に見える物を信じるなよ」

 

Uはメイデンに対し、幻影の事を語りながらそのようなアドバイスを行う。

 

「分かってるわよ、あの子の能力は」

 

だが、メイデンはそんな事など分かっているかのようにそう言い放つのだった………

 

 

 

一方、唯一煙に囚われる事は無かったミリィは、ジュノと対峙する事となった。ジュノはミリィに対しても怯える声を漏らすが、一方でミリィは………

 

「………ねえ、1つ聞かせて。貴女はメイデンゲームで何を望むの?」

 

ジュノに対して、メイデンゲームにおいて何を望むのかを問いかける。

 

「私が叶えたいのは………私とお父様だけの平和な世界を作る事なの………人間なんて………自分の事しか考えられない人間ばっかりなんだもん!! だから私は人間を滅ぼす………!!」

 

ジュノは人間を敵視する少女であり、滅ぼす事すら考えていた。それを聞いたミリィは身体から光を放出させ、ベルトを出現させると………

 

「………やっぱり皆が皆人を守るためとか、正義の為に戦っている訳じゃないんだね………でも、戦う以上は私も迷わない………Uさんが言ってくれたように………自分の目の前の壁と向き合う………それが私の戦い………!」

 

そう言って、メイデンゲームに参加するメイデンの現実を知ると同時にジュノと戦う覚悟を決めた。すると、ミリィは身体の中で何かの胎動を感じると共に、ミリィの身体から再び光が放出する。そしてその直後、ミリィが所持するブランクの鍵が突如として光り輝く。そして次の瞬間にはブランクの鍵が形状を変化させ、上部に円状の蓋が付いた鍵へと変化した。

 

「これは………私の覚悟の証………なんだよね?」

 

ミリィはこの鍵を目にし、これこそが自身の覚悟の証である事を察知する様子を見せる。そしてミリィは鍵上部の円状の蓋を回す。

 

『ヒーロー! オーセンティケーション!!』

 

ミリィは鍵から音声が鳴ったのを耳にすると、すぐさま鍵の差し込み部分をベルト上部にセットする。

 

『ジャスティング!』

 

これにより変身待機状態となり、ミリィはそのまま鍵を回す。

 

『アーマーオン!! ………フォーティチュードウォーリアー! ジャスティング!!』

 

直後にベルトから膨大なエネルギーが放出する。すると、ミリィの身体を大量のエネルギーが覆うと共に、エネルギーはヒーロイックの姿を正統進化させたような、豪華な装飾が施された鎧とマントに変化すると共にミリィの身体に装着され、ミリィはヒーローの姿へと変身する。その姿を見たジュノは驚く様子を見せ………

 

「あ、貴女は何者なの………!?」

 

ジュノはミリィに対し、何者かを問いかける。それを聞いたミリィは少し考える様子を見せると………

 

「私は………モンスターウォーリアー………モンスターウォーリアー、ジャスティ………!!」

 

覚悟を決めたかのように、この時自身を初めてモンスターウォーリアーと称したのであった………

 

 

 

再びジュノと遭遇する中、覚悟を決めたミリィはジュノの心を知ると同時に、ジュノとの対決に乗り出そうとしていた。果たして、覚悟を決めたミリィの強さはどのようなものであろうか………?

To Be Continued………




次回予告
ミリィが新たに変身したジャスティングの力は、単純なスペックでジュノを圧倒していた。追い詰められたジュノは再びミリィに幻影を見せるものの、覚悟の決まったミリィにはこの力が通用する事はなかったのであった………
次回「覚悟決意の光ヒーロー」
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