メイデン捜索の過程の中で、ミリィの万が一にまつわる話をする事となったUとメイデン。Uはミリィがメイデンに近い存在である可能性について、考える様子を見せたのだった………
それからしばらく経った後、Uとメイデンの2人は少女の姿を目にした。
「………女の子だ」
Uは少女の様子に目を向ける。
「メイデンでは無いわね。普通の人間かしら?」
メイデンは普通の少女の姿に目に向ける。Uはゆっくりと少女の元へ近づくと………
「………こんな所で何をしているんだ?」
少女に対して声をかけた。少女はUを見ると怯える様子を見せたが、Uは両手を挙げると………
「………敵意は無い。ただ、子供1人でこんな所にいるのは珍しいと思ってな」
そう言って、少女が1人でこんな所にいる事を意外そうに感じていた。
「………実は、雪が見たくてここに来たんです。でも………」
Uから敵意を感じなかった少女は、事情を話し始める。どうやら彼女は雪が見たいという行動原理の元動いていたようだった。しかし………
「………今の時期に雪は降らない………か」
この時期は夏に向かう時期であり、雪が降る気配は微塵も無い時期であった。
「寒いところに行けばもしかしたら………と思ったんですけど………」
少女は希望を持って雪が降る地域を捜し求めていたが………
「中々難しい悩みだな………」
天地がひっくり返りでもしない限り叶わない願いは、Uすら頭を悩ませていた。
「でもまだ探してみます。まだ今の時期なら北へ行けば雪が見れるかもですから」
少女は希望を信じて北へ向かい続ける事に決め、Uの前から歩き出してしまった。Uは追いかける真似こそしなかったが………
「………あの力を使えば叶えられたかもな」
Uは独り言のようにそう呟いた。近くでそれを聞いたメイデンは首を傾げながらUの傍に近寄ると………
「どういう事? 雪を降らせる芸当なんて普通は出来ないはずよ」
そう言って、Uが発した言葉に疑問を抱いていた。
「………それが出来る当てなら知ってる。僕の娘が雪と氷を操る能力を持っている」
Uはそれが可能な人物を知っていた。それこそ、自身の娘であった。
「娘? ………貴方に家族がいる事は貴方達と手を組んだ時に聞いたけど………疎遠の娘の力なんてどう借りるのよ?」
しかしメイデンは、疎遠となっている娘の力を借りるなど不可能であると考えていた。
「………1つだけ今使う術がある。実はその娘の能力をコピーした奴の魂が僕の中に宿ってるんだよ。理屈は知らないが、そいつが僕の身体に混ざった時にその力を使えるようになってしまった。その魂が持つ力の引き出しの1つに僕の娘からコピーした能力がある。それを使えば雪を降らせる芸当は可能だ………あんまり力は見せびらかすものじゃないからやりたくは無いけどな」
Uは今すぐ使う方法はあると口にした。しかし、それはUの中にその能力をコピーした人物の魂が宿っているなどという、非科学的な話であり、メイデンにはとても理解が出来なかった。
「そんな話をどう信じろと………?」
事実、メイデンは感じていた疑問を口にした。
「うーん………まあ実演は帰ったらやろう。この話は見てもらわないと多分信じてくれないからな………」
Uは後にその証明を行う事を約束する。だがその直後、先程の少女の向かった方角から悲鳴が聞こえた。
「悲鳴………! さっきの子が向かった方からか………!?」
2人はそれを耳にし、悲鳴の方角に向かって走り出したのであった………
道中で出会った少女は、時期外れの中雪が見たいという願いを持っていた。Uは叶える術を持っていたようだが、その話の直後に少女の向かった方角から悲鳴が聞こえた。果たして、悲鳴の聞こえた方にて何が起きたのだろうか………?
To Be Continued………
次回予告
2人が向かった先には怪人とエレガンがおり、少女は怪人にされてしまった事を察知する。Uとメイデンはエレガン達と激突する事になるが、エレガンはメイデンゲームそっちのけでUへのリベンジを目論んでいたのであった………
次回「いばら姫の復讐」